道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

派閥消滅

2024年09月28日 | 随想
「一味」とは、志を同じくするという意味から、仲間・同志のことを謂う。「一味徒党」とも遣われ、古くから一派を表す歴とした日本語である。ポーズかも知れないが「派閥」を日本の政治風土から消滅させようと、時の自民党総裁が自らの派閥を率先解散し、結党以来初めて党内の派閥をなくそうとした。一派を除いて、派閥は党内から消えた。派閥という用語をいつの時代に誰が遣い始めたかは寡聞にして知らないが、多分明治以後の造語 . . . 本文を読む
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俗物嫌いの大俗物

2024年09月26日 | 随想
私は長いこと、人にとって最も大切な素質は品性であり、その人の品性は、謙虚さ・寛容さ・純朴さという形で外に顕れると固く信じて来た。前記三点を欠くと、人は俗物になる。俗物にはなるまいと、一生懸命気をつけていた。品性を尊ぶ生き方は人を俗物嫌いにさせる。私は大の俗物嫌いになった。古希を前にした頃に、具に自分自身の俗物性を検証してみた。友人知人との比較も試みた。思いもよらなかったことに、俗物性という点におい . . . 本文を読む
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金メダル

2024年09月21日 | 随想
人は何かになるために生まれてきたのではなく、どのように生きるかを験されるために生まれてきているのではないかと思う。運命に験され、それにどう対処したかが全てであり、成った成らないは結果である。重要だが大切ではない。結果を出さないと評価されないのが世の中だが、拘泥する必要はない。なぜなら、華々しい結果に関心がある世間は、個々の無名の人の験された経緯(生き方)には全然関心が無いし、知りたいとも思っていな . . . 本文を読む
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「改革」の胡散臭さ

2024年09月13日 | 随想
与党総裁と野党代表の選出が近くなってきた。「改革」を声高に叫ぶ候補がいるが、彼らは実は政治理念をもたず、詳しく議員・党員に説明できる、詰めた政策をもたないのではないかと思われる。自他にわかりやすい、特に選挙民にアピールするから、改革を掲げるのである。彼らは、改革を錦の御旗に選挙戦を闘う。自らの政治思想と理念に裏打ちされた政策をもっていないことの証左である。改革を叫ぶ政治家に気をつけよう。改革の前提 . . . 本文を読む
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「左舷落水、右転舵!」

2024年09月05日 | 随想
老生が未だ40代で多少釣りに興味があった頃、浜名湖内での釣りは、専ら船外機付きの釣舟を利用していた。釣りだけでなく、家族の海水浴や潮干狩りなどにも舟を度々利用した。家から係留地まで近く、湖内を移動するには便利だった。この舟は、湖畔で民宿を開業しようとした人が所有していたのだが、建物が旅館業の基準に叶わず開業を断念したことで不要になったものを譲り受けたのだった。数年後、知り合いがディーゼルエンジ . . . 本文を読む
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