佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

発声について思うこと。

2015年06月02日 14時04分38秒 | 合唱
 
 いろいろな団体の演奏とか、
発声を見ていて感じることがあります。
 
 とりわけですが、
なんでピッチが下がるか、ということにおいて
悩む団体は多いですよね。
 
 耳とかアンサンブルの問題は大きいんですけど、
声の出し方に原因がある、ということを
認識しないといけないと感じる機会が
非常に多いと思います。
 
 声量を出すための、
日本の昔からの発声の方法がいかに悪かったか、
ということを感じるんですね。
一言で言うと喉の鳴りに頼った出し方です。
百害あって一利なし、と思うのですが、
それを共有するということがなかなか難しい。
 
 結果的にビブラートがかかったり、
共鳴でなく喉で歌うので、喉の疲労でピッチが下がるわけですが
(喉鳴りで歌うので息が流れにくくなるのも要因)、
ビブラートの認識に関しても、
声楽家の方が使っているビブラートと
アマチュアの方にかかるビブラートは
違っているんですよね。
その違いが分からないことも問題です。
間違ったビブラートのかけ方(かかっている人の方が多い)が
悪影響を及ぼしているんですけどね。。。
 
 僕は自分が全て正しいとは思っていませんが、
少なくとも合唱における声の出し方、
アンサンブルにおける声の出し方については
そうすべき、という明確な方向性を持っています。

 響かないホール、練習会場、日本語の特性、
輸入された音楽様式(音楽教育)など
いろいろ複合的な問題があって、
みなそこを通過してきてしまっている中で
得てきた技術のため、
一筋縄ではいかないのですが、
まあ良い方向を少しでも多くの人に共有して欲しいと
願っております。
 


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