私は、耳の悪い方ではないと思っているのですが、
今まで誰にも言わなかったことを告白します。
私、倍音、ほとんど聴こえません。
よく、合唱の練習で、
ベースが「ド」の音(根音)を鳴らしたり、
ベースが「ド」、テナーが「ソ」で5度を鳴らしたりして、
指揮者が、
「今、倍音が聴こえてるよ。皆さん聴こえますか?」
と言ったりしますよね。
第3音が上の方で鳴っているから、
それを聴いて三度をハモらせる、とか、
5度上の倍音がすごく鳴っているから、
よく聴いて第五音を鳴らして、とか、
最近では結構当たり前の様な練習になりました。
指揮者が聴こえるか問いかけると、
団員の半分くらいはうなずきますね。どこの合唱団へ行っても。
昨日の「讃歌」の練習でもそうでした。
しかし、私には聴こえません。
これ、嘘じゃなくて本当です。
合唱歴は長いし、
アンサンブルに注意を払うようになってからも
結構長いのです。
しかし、私には聴こえません。
第3音、第5音が鳴っているとか言われて、
必死に聴くのですが、聴こえません。
ピアノとかの音だと聴こえたりします。
あと、倍音をたくさん含んだ音、というのも
何となく分かります。
どういう声を出すとハモらせ易いかは何となく分かるんです。
倍音がたくさん鳴っている状態というのも、
何となくは分かります。全体の響きで。
ただ、第3音がとか、
第5音がとか、具体的に聴こえたことは
ほとんどないのです。
人の声をいくら聴いても、
僕には具体的な倍音は聴こえません。
ハモらせる感覚は分かるので、
五度、三度の音をはめるのは出来ます。
ただ、これは、鳴っている倍音を聴いて音を出すというより、
あくまで、僕の中のイメージした音を
鳴らすというほうが正しいです。
だから、倍音が聴こえますかと言った問いに、
団員の多くがうなずいているのを見て、
「ホントかよ?」
と実は思っています(スミマセン。。。)。
皆さんを疑っているわけではないのですよ。
だって、自分が聴こえないから、
その感覚が不思議で仕方が無い。
つまり、聴こえないことに
昔からコンプレックスを持っていました。
あまりに、団員の人が普通にうなずくので、
言えなかったんです。
おまけに、指揮者みたいなことをしていて、
ピッチには人一倍うるさい(というイメージがある)のに、
倍音が聴こえないってどういうことだ、
何で俺には聴こえないんだ、
とずっと思っていながら、
そういうイメージや立場上、
聴こえないとは言えませんでした。
正直、このシリーズで書いている
相対音感の無さについては、
あくまでプロセスであって、別の努力で補えます。
だから、絶対音感があるからとりあえず仕方ない、
その程度に思っています。
しかし、倍音については、
僕には聴こえていないので、
こればっかりは聴こえるか聴こえないかの問題。
だから、僕にはどうしてみようもない。
五度をはめる練習とか、
三度をはめる練習とかは、
一人で練習する時の発声の時に、
独自の方法で遊び程度にしています
(いつか公開します)。
だから、カバーできるのかもしれませんし、
何度も注意して人の声を聴けば
聴こえるようになるのかもしれませんし
(というか、今までの合唱人生で聴こえないのに
今から聴こえるものだろうか。。。)。
いやー、昨日の練習で思い出したので、
カミングアウトしてみました。
「夢の中へ 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか」
「探し物は何ですか 見つけ難い物ですか ・・・」
akiさん、私も聴こえる人はうらやましいです。聴こうとする気持ちが重要なのかもですね。
Mariさん、CA在籍時の練習会場の教会とかなら、僕にも聴けたかもしれませんね。良く響く空間でしたが歌うのに必死でした。。。
合唱団ひとり岐阜。さん、どこからここを知ったのでしょうか?これからもよろしくです。月光とピエロは、今度混声版を演奏するので、機会があったらCD聴いてみます。
うさこちゃんさん、やはり男声合唱がいいのでしょうかね。オルガンではないですが、ピアノで、鍵盤を叩いた時に、その5度、8度上の鍵盤を叩いた状態にしておくと、共鳴します。ちなみに倍音列上にない鍵盤を叩いておいても共鳴しないんです。今度試してみてください。
編成の大きな男声合唱だと聞こえやすいのでは?と思いますがいかがでしょう?トップテナーよりも(明らかに)高い、天上を漂うような音が聞こえ(ることがあり)ます。
倍音と言えば、私はオルガンを聴いていて「ものっ凄い倍音がよく聞こえる」と思ったことがあったのですが、オルガンはある鍵盤を弾くとその5度上とか8度上とかの音を同時に鳴らすようにできるストップがあるのだそうですね。その話を聞いたときはなんだかとても残念な気持ちがしました。「なあんだ、倍音じゃなかったのか」って。(苦笑)
しかし、ジョバンニレコードの「月光とピエロ 男声合唱作品集」というCDの「三崎のうた 」の演奏を聴いていました。すると、1曲目最後?に倍音らしきものが聴こえたので、これが倍音なんだと自分自身で納得しました。多分誰でも聴くことができると思いますので、興味があれば、是非聴いて見ましょう。では、失礼します。
でもある日、あれ、誰が歌っているのかなと後ろを振り向いたらだれもいなくて、ああ、この上から降ってくるような澄んだ音が倍音だと気が付きました。
一度聞けるようになると、気づくようになります。耳が学習するようです。
といっても、倍音が鳴るような状況であればんですけど。
めったにありません(涙)。
私も聞こえたことないです!
同じくピアノの倍音は分かりますが…
でも最近、とあることから
音って色んな音の集合なんだな
って感じることがあり
聞こえないけど
倍音を意識するようになりました
聞こえる人々いいなー