社会断想

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小学生漢字を笑えるか?

2007年05月09日 11時11分51秒 | 社会断層
漢字の書けない小学生を笑えるか?
最近の新聞に「漢字の書けない小・中学生」という記事が載っていた。
日本教育技術学会なる学会が全国の公立小・中学校生3万8千人 を対象に調べた結果だそうである。
小学生の書けない漢字のワースト3の表がリストされていた。それによると、例えば
1年生:一つ(一)五つ(五)青しんごう〔青)から始まって
6年生:従来(従)沿線(沿)客層(層)の括弧()内の漢字の正答率が低い(ワースト3)という事のようである。そして中学生以上では漢字の書ける子と書けない子の差が開いてきており心配である由。
この記事を読んでウーンと考えた。この結果を見て、今時の小・中学生はどうなっているのだと云える大人がどれだけいるかと思うのである。
かく云う小生も漢字の書き取りはもともと苦手であった。私信や簡単なメモ以外の文書(大体の目安として50字以上)はもっぱらパソコンワープロに頼っている。
その所為だろうか、 どんどんと漢字の書き方(読み方ではない)を忘れ、さらに加齢に追い打ちを掛けられているようだ。そんなわけで小・中学生をとても批判できないのである。
さて書き方はどんどんと忘れていくのだが、読むのは自信を失ってはいなかった。
ワープロを使っている限り「漢字」で困ることはなかった。
確かにワープロを使っているとゾロリと候補漢字が出てくる。
例えば「廠」が意図する漢字だとすると候補は約110字(ATOKの場合)出てくる。110ヶの候補漢字から「敞」と区別し 「廠」を選択するのは、やはり漢字の読み力(読解力)或いはパターン認識力ではなかろうか?従ってワープロが使える環境ならば漢字の書き方は重要ではない、書き方を覚える努力量をもっと他に回した方がよい、例えば読み力に・・・と漠然と考えていた。
しかし、その読み力(候補漢字からの識別・注出力、またはパターン認識力)の基礎はどこから来るかを考えると、それはどうやら書き方の訓練の賜物と読書による漢字との接触量によるのでは なかろうか?少なくともパターン認識力は読書量から涵養されると愚考するのだが。
さて前記にワープロを使っている限り漢字の読みには自信があり、書きには困ったことはないと自惚れていたが、ごく最近ガツンとその自惚れに鉄槌を喰らった事柄が起こった。
ある事情があって近隣の私立高校の情報をネットで集めていると、未だかって読んだことのない漢字に出くわした。それは「頴○○高校」の「頴」である。keiと読むのかなとあっさり読み過ごしたのだが、どうやら違うようでもある。  
さて「読み方」が判らなければワープロでの候補漢字を引き出しようがないのである。
(この校名をワープロで書き出すことを想定したら)
そこでしばらく使ったことのない漢和辞典を引っ張り出し、部首の「禾 のぎへん」からようやくei と読むことが判った。なんと第一水準の漢字で、読めなかった事を恥じ入るばかりである。漢字の意味も「優れた、飛び抜けた」と判った。
命名者の願いが込められた学園に相応しい良いネーミングだと思う。
そこで漢字を真面目に?勉強しようとして今はやりの電子辞書S社製を買って 遊んでいる。(何せ従来の辞書は字が小さくて老生には辛いので)
とても優れものだと思う。遊んでいるうちにいろんな発見があり、それらはまたの機会に書きましょう。


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