社会断想

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世界の中の日本の競争力

2007年05月21日 14時43分56秒 | Weblog
世界における日本の競争力
毎年この時期になるとスイスのローザンヌ大学国際経営大学院IMDから各国の世界における競争力のランキングが発表される。
それによると日本は24位で昨年の16位から後退している。昨年・今年と1位米国 のスコアー100点に対して日本は72点である。
このランク付けの根拠に対して素人の小生は何ら評論する能力もないが、ランク・リストを瞥見すると面白い結果がある。
米国の第一位は別として2位シガポール、以下香港、ルクセンブルグ、デンマーク、スイス、アイスランド、オランダ、スエーデンと上位を占めている。
決して経済大国ではない(失礼)と小生は思うのだが、それなりに高得点を得る要件を持っているのだろう。一方で日本の相対的に低い?(と小生は思う)評価はどこから来たかと気になるわけである。そこでIMDのホームページを見てみるとIMD研究員のスザンヌ・ロセレット・マッコウリ女史の一文が目についた。以下概略。
日本はバブル崩壊後の15年を経て2002年の27位の位置から2006年の17位まで回復した。(2007年は24位)しかし克服すべき弱点・問題点を抱えている。それらは次のような点である。 1)財政赤字 GDPの6%に達する。これは61地域、国の56位とGDPの120%に及ぶ借金(国債発行残高?)
2)企業に科せられる課税率 59位
3)報酬の高さ 58位
4)新規起業 57位
5)マネージャー層の国際感覚欠如 52位
6)ビジネスにおける女性の参加 47位
7)会計監査に対する不信感 51位
8)外国に対する閉鎖性 54位
9)グローバリゼーションを目指す志向・態度(14位)にも拘わらず厳しい移民受け入れ関係法 55位

ざっと以上の諸点について評価が低いので日本のランクを落としていると云うことなのだろう。財政赤字はともかくその他の点について一般の日本人は気が付いていないか気にしていないのではなかろかと考えるのは小生のみか?

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