祇園の枝垂桜（九鬼周造）

祇園の枝垂桜

＜あたりの料亭や茶店を醜悪と見る人があるかも知れないが、私はそうは感じない。この美の神のまわりのものは私にはすべてが美で、すべてが善である。酔漢が一升徳利を抱（かか）えて暴れているのもいい。群集からこぼれ出て路端に傍若無人に立小便をしている男も見逃してやりたい。どんな狂態を演じても、どんな無軌道に振舞っても、この桜の前ならばあながち悪くはない。

人間は年が年じゅう、朝から晩まで、しかめ面（つら）して働いてばかりいられるものではない。たまにはほがらかに遊ばなければ仕事の能率も上りようがない。＞

・草なぎ剛も、桜が満開の時なら許されたのかも・・・・・
・季節の移り変わりは速いもので、郷戸公園の桜もピンクから緑に衣替えをした。虫も孵（かえ）り、木の葉を食べている。鳥がベランダの餌場に寄り付かなくなった。ミカンより虫の方が美味しいのだろうか？それとも、交尾をし、子作りをするのには、動物性たんぱく質が不可欠なのだろうか？