・当コラムでおなじみの池田平太郎の最新作。
・秀吉に恐れられた軍師・官兵衛が、礎を築いた福岡藩・黒田家。代々同じ葛藤が当主を苦しめる。才人たちが陥った深い闇が起こす、苦悩の顛末を描いた歴史長編。
・作者自身、家業が代々大工の棟梁であり、自身も家業である建設・不動産業に従事していることから、後継者問題について、自信の経験も重ねての黒田家の葛藤を解明かす展開が特に面白い。
・この小説を書くきっかけは、 . . . 本文を読む
・「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」「中原の虹」に続く4部作ともいえる小説だ。
< 私は、幼年学校からずっと教えこまれてきた私の仕事--「戦争」というものの実相を知りました。
戦闘能力にまさった軍隊でも、戦わずに負けることがあるのです。すなわち先人の言にある通り、戦争は究極の外交手段であり、究極である限りめったに戦争は起こらない。軍隊は本来の実力を発揮せずに、国威と国家の意志を表明する存在であればよいの . . . 本文を読む
冬至は陰陽でいうと陰の極みの時期です。陰が極まれば、陽に転じ、この日より一陽が生まれ、自然界の陽気が地下で動き始めます。
日本では、冬至の日には、かぼちゃを食べ、 ゆず湯に入って身体を温め、寒邪から身を守りますが、中国ではあずき粥を食べて身体の 解毒をはかるそうです。
一陽生まれるといっても、これからが最も寒い時期で、空気の乾燥も進み、インフルエンザやノロウイルス等が流通しやすい条件にな . . . 本文を読む