TEAM SLOWSTARTER

自転車乗り夫婦のサイクリング走行記録

ジダーヌ

2012-11-19 05:31:38 | 交通事故
Zinedine Zidane 2008.jpg

交通事故で壊れた自転車等の物損示談が成立しました。

敵(すいません、便宜上そう呼ばせてください)は、減価償却魔王であり、ひたすら減価償却を主張して自分が思うよりも安い額を提示するのでした。
担当の方は、割と高齢な感じの方で、経験豊富で老練な方でとても手ごわかったです。
こちらから、いくらいろいろ主張してもびくともせず、たいていのことは聞き流してるし、ひたすら減価償却論をベースにした持論を好き放題展開する方でした。
それに関しては、言い方が適切じゃないのかもしれませんが、保険会社の体質として減価償却に見合った補償内容というのが根底にある考え方だというのは私なりにリサーチして知ってました。
みなさんが言うように減価償却のベースは、税法上の考え方の一つであり、絶対的な補償の基準ではないのは確かなのですが、最初に保険屋さんが提示してくる減価償却済みの補償額は、かなり強烈な先制パンチであることは間違いないと思います。
これを、事故対応百戦錬磨の相手にたまに事故に遭った私たちが反論してもなかなか厳しいものがあると思います。
電話で示談交渉してて、本当に手ごわかったです。

私は、交渉事なんかすごい苦手で普段は買い物するときなんか値切ったことなんかほとんどないです。
まあ、それもあって価格.comとかでネチネチリサーチする感じでしょうか。
ただ、一縷の光明は、税法上の自転車の減価償却率は2年となっていて実態にあっていないから、各保険屋さんで減価償却のさじ加減をしていることと、全損案件は誰もが担当したくない案件である点でした。
詳しい説明はやめときますけど、要するに相手が納得できる補償内容じゃないのは、ある意味知ってて提示してる面があるわけですね。
あまり詳しくは申し上げられませんが、保険屋さんが提示してきた額に対抗して、私もこのくらいの額なら譲歩できるんですけど何とかしてもらえませんか作戦に打って出たのでした。

私は、提示してきた減価償却については、どれも不満がありましたがいちいち一個ずつ取り合うのは面倒だったので
自分でもいろいろ減価償却率の試算をしてみて、大体どのくらいなら妥協できる線なのか事前に調べておきました。
そのうえで「なんとか27万円台にしてもらえませんか?」と単刀直入にアタックをしました。
「....27万円台って27万円ジャストのことですか?」
「じゃあ、27万円でいいです。」(本当は、27.5万は最低ほしいと思っていた)
「....それでいきましょう!!」
結果過失割合9:1で示談交渉が成立し私は27万円補償していただけることになりました。
今回の事故では、私のほうは物損被害総額35万円弱で最初に提示された額は21.5万円でした。
これに関しては、自転車レース同様アタックはタイミングが命です。
最初からアタックしても、多分すぐつぶされるでしょう。

なんでこういう話の仕方をしたかというと、こちらからしてみればある意味減価償却率自体はどうだっていいからです。
自分的には、あとは補償額が27万円になるように好きに計算してくださいというか、やっといてねと。笑

過失割合9:1なので相手の修理費約36万の1割3万6千円を負担しなければなりませんが、
それは加入していた個人賠償保険のほうから負担してもらえることになりました。

今回の交渉で参考になったのは、サイクリスト弁護士さんの「ロードバイクと減価償却」の記事でした。
この記事にくロードバイクの減価償却率の実態がわかりやすく説明されています。
自動車の場合、大抵修理で済むので修理費が補償されて解決なのですが、自転車の場合、説明するまでもなくひとたび事故あえば一発で全損になるわけですが、そうなると減価償却分をさしい引いた額だけが補償されることになり、なかなか納得できる金額を保険屋さんのほうから提示してもらえないのが実情ということだと思います。

.......私は、思ってました。納得できる金額じゃないのを知ってて提示してるでしょって。

話が長くなるので、最後に「被害者感情」についてお話して終わりにしましょう。
最近は保険屋さんが、書いているブログも見受けられます。
その中で対自転車案件は、被害者意識が強いという記事がありました。

被害者意識は、確かにいろいろ出てきます。
大体、なんで相手の不注意でこっちが怪我して全損なわけ?
その辺は、自動車と生身の自転車で事故るのでは全然意味が違うと思います。
全然避けられないタイミングで出てきておいて、こちらに注意義務とか言うし。
でもって、相手は車なので大抵修理で直るから修理費が満額補償されます。
こっちは、全損だから、やれ減価償却だのって言われるわけです。
仕方ないとしか言いようがないのかもしれませんが、こんな理不尽なことありますか?
今回なんか、私の自転車よりも相手の車の修理代のほうが請求額自体は高いんですよね。
なんてことを考えると、こっちは痛い思いして更にこんな目に合うのかと思うとだんだん腹がたってきます。

自分からしてみれば、こんな示談交渉なんかしてないで早く自転車に乗れるように復帰したいわけで、自転車に乗れないこの期間なんとかしてくれよって思います。
そういう、感情的な部分は一切補償されない、お金に換算できないものは一切補償されない、だから示談交渉にいちいち感情を出してはいけないのかもしれません。
けれども、そういう被害者の感情が理解できていないと示談交渉も一筋縄ではいかない気がします。

それに趣味で乗っている以上、愛着ある大切なマシンなわけで、本人にとっては他人から値打ちをとやかく言われる筋合いはなく、宝物なわけだから、切った張ったの減価償却で処理されること自体そもそも不満です。
僕は前にクルマのインテRを過失割合10対0で壊されましたけど、その時はちゃんと修理代払ってもらったけど、自分的にはすごく大切にしてた車を傷モノにしやがって満額払ってくれたって面白くないわけです。
だって、そうでしょ?まあ、きっちり直してくれたからしょうがないけど、修復歴なんかないほうが、車のコンディションはいいに決まってます。

大体、買う金をためるのに何年かかると思っているんだろうか。ねえ、Oshitaさん?
普通、みんなそういう苦労して貯めて買ったマシンと苦楽を共にしてきて強い愛着があるわけでしょう。
それを、即座に「減価償却があるんですよ」って言われて素直に「そうか」って思えますか。
(自分が死んでたら、かみさんにいきなりダンナ自体は減価償却50%とかいうのでしょうか。まあ、さすがにそれはないでしょうが。)

私が思ったような不満って、ロードバイクで事故に遭えば、きっとみんな思うことなんじゃないかと思います。
その意味でそうそう妥協してくれない対ロードバイクの事故で保険会社も手を焼いてたりするのではないでしょうか。

本当に思うんですよ。減価償却率どうこう言う前にぶつかってくんなよなって。

事故なんか、加害者になっても被害者になってもいいことなんかないですから、お互い気をつけましょう。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (リトルウイング)
2012-11-19 21:04:11
痛い思いもしたし、納得のいく示談金額では
ないけどめんどくさい話が終わって良かったですね。
この間、平日の朝に自転車乗りましたけど
土日に比べてなんていうか空気が殺気立ってますね。
急がないと時間通りにつかねーぞみたいな・・・

乗れるようになったら回復サイクリングに行きましょう。
返信する
>リトルウイングさんへ (1号)
2012-11-20 07:57:23
いやぁ、まあ、人間ミスもしますから事故も起きるとは思いますけど
言ってはなんですけど、ああもボケてるのが原因の事故を経験しちゃうと、本当に他の車両は信用おけなくなって、どの車も飛び出してきそうに見えるようになっちゃって怖いです。

相手の人も奥さんを駅に送ってくのに急いでたみたいです
それなのに渋滞してたので抜け道を使ったら、幹線道路を横断するときにやってしまったということですね

しかし、自転車復帰するには、寒いですね
全然乗ってなかったところからスタートするには厳しいものがあります
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。