このブログの「
ふらふら ポロンポロンの日」に、峰野さんが「果て無き道」と言うコメントを下さった。それで、あの椎葉の民宿 龍神館を思い出した。
龍神館は、宮崎県・奥日向とよばれる椎葉村にある、お気に入りの民宿の一つ。
椎葉村に入ってからさらに山奥に進む事、約20分ほどの所にある「
森の民宿 龍神館」。
3回は取材で。1回はプライベートでネズミを連れて行った。
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思い出 その1.
龍神館では、2匹の猫を飼っている。タマとミー。うちのミーと同じ名前やないかい、と思い、是非お目にかかりたいと思いつつも、山奥の大自然の中育ちなので、なかなか家に入ってこない。
念願かなってお会いできたものの、かわいらしい猫だった。
「あのねえ、マルがいじめるのよ」
マル? マルとは誰?
何でも、下に住む犬だそうで、それはそれは大きな犬だそうだった。
「おー、犬も好きです」
と言った翌日。奥さんが「マルが来た」というので、早速・・、デカ。
大きすぎ。しかも飛び掛ってくる。
こなろー!噛むなら噛んでみろ!と、お尻を向けたら、お尻にガブ。
があ、何とあのマルの大きな口をもっても、私のお尻にかぶりつく事ができなかった。
「これ以上、口 開きまへんのや」というマルの顔を思い浮かぶ。
それを観ていた他のお客さんが、マルの顎が外れるかと思ったと言った。
あれは冗談だったのだろうか。
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思い出 その2 「ネズミを連れて行く」
龍神館が気に入った私は、ネズミを連れて行くことにした。
「あ、○月○日、一部屋空いてますか? ネズミを連れて行きます」。
「・・・・うちには、ミーやタマがいるけど、いいと?」
「全然構いません」
予定の日、ネズミを連れて宮崎市から椎葉村への道中、約3時間少しを楽しく走る。
宿に着いたので「こんにちはー」と声をかけると、息子さんが出て来られ「ネズミ・・・さんも?」というので「そうですよー」。
いきなり、息子さんが奥へ入り、しばらく誰も出てこない。
ややもして、今度はご主人が神妙な顔をして出てこられ「うち、ほんと猫がいるけど、いいと?」「いいですよー」
おまけに、私たちの荷物をしきりに気にしてる。
あ、言い遅れましたが「ネズミ」とは私の従妹で本名は「いずみ」。ネズミ年生まれなので、いずみもネズミも一緒だという事で、ずっとネズミと呼んでいる。
その事、一番最初に泊まった時に「今度、ネズミを連れてきますね。従妹です」と言ったのだが。。。
また、ややもしてご主人が「食事、一人分しか用意してなかったけど・・何とかするわね」
? 二人・・・そうだ、二人とは言ってなかった。ただネズミとだけしか。
何だか、妙な空気の中でネズミを紹介すると、椎葉さん(龍神館の方たちの名前)一家が噴出した。
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龍神館の、ご主人とやさしい奥さん(2004年撮影)。
やっぱり。。。
何でも、ネズミを連れてくるというので人間は私一人だと思い、食事の用意をしていなかったそうだ。それで実は人間が来たので大慌てになり、家族会議を開いたそうだ。
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これは、龍神館の夕食。この後これと同じ量くらいのがもう一度出てくる。
お土産に、宮崎市の美味しいケーキ屋さんのケーキを7個持っていった。
椎葉さんは、3人家族で私たち二人。一緒に食べても5個だけど一応2個多く買った。
そしたら、「桜木さん、計算間違いしたんじゃろうか。うち3人だから一人2個だったら6個でよかとに・・」と。
これまた家族会議を開いたそうだ。
それにしても、私がネズミとか飼っていて、わざわざ椎葉まで連れてくると思うかあ!と言うと「桜木さんなら、それもありかと思って・・」だった
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。
椎葉さんご一家は、お元気そうです。息子さんは結婚され、現在東北在住だとか。懐かしくなった。
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民宿の前は、畑・山。そしてまた山。向こうもずっと先も山。