田中雄二の「映画の王様」

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東京の街歩きや歴史を紹介する番組

2015-01-06 10:11:07 | 雄二旅日記

 年末年始は、東京の街歩きや歴史を紹介する番組を楽しんだ。

 「凸凹探検で謎解き!裸にしたいTOKYO」は「上野・不忍池は海だった?」「千鳥ケ淵はダムだった?」「玉川上水の奇跡の勾配とは?」など、凸凹に入り組む複雑な地形を持った東京各所に残る痕跡から、東京の意外な姿を浮かび上がらせた。

 治水、埋め立てなどを推進し、江戸を整備した徳川家康の卓見をあらためて知らされ、目から鱗が落ちた。

 「文豪の食彩」は太宰治、永井荷風、芥川龍之介、谷崎潤一郎という文豪たちが書き残した“食”の数々を通して、彼らの生活や本質といった“知られざる一面”を描く文豪探訪ドラマ。

 文豪が実際に通った実在の老舗、その店主も登場するが、東京の街歩き物として見ても面白かった。

 そういえば、先日の東国三社巡りの際に通った上野、寛永寺横の両大師橋は、今井正監督の『また逢う日まで』(50)、小津安二郎監督の『東京物語』(53)、成瀬巳喜男監督の『晩菊』(54)、田坂具隆監督の『女中ッ子』(55)など、名匠たちの映画にたびたび映り、鮎川哲也の推理小説『黒い白鳥』にも登場する“名所”。

 こうした映画の痕跡をたどる東京の街歩きも楽しいかもしれない。


 『東京物語』では、笠智衆と東山千栄子が、両大師橋で「とうとう宿無しになったのう」と語り合うシーンがあった。


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