『トイ・ストーリー』(2006.5.5.)
子供の日にWOWOWで『トイ・ストーリー』を見る。正直なところCGアニメは一般の映画とは別物だと思うのだが、その元祖であるこの映画は例外で、何度見ても面白い。おもちゃを擬人化したストーリーのベースは、多分アンデルセンの『すず(鉛)の兵隊』で、持ち主の子どもと健気なおもちゃの関係がちょっと切なく描かれる。
ウッディ(声:トム・ハンクス)とバズ・ライトイヤー(声:ティム・アレン)はもとより、ほかのキャラクターもなかなか個性的で面白いし、ランディ・ニューマンの音楽もいい。ただ、欧米のこうしたキャラクターにはグロテスクな面もあって手放しでは入り込めないところがある。そして、こうした映画でも片親の家族が描かれるところにアメリカのトラウマが反映されていると思うのはうがち過ぎだろうか。