『コーマン帝国』(11)(2012.1.27.京橋テアトル)
低予算のくだらない映画ばかり作るうさんくささに加えて、コーマン(逆から言うと…)という冗談のような名字も言い得て妙だと思っていた。ところが、ご本人は、とてもあんな映画を作るようには見えない紳士的な物腰の持ち主。そのギャップが面白い。
この映画は、“B級映画の帝王”を“愛すべき映画ビジネスマン”として描いたところがミソ。関係者へのインタビューと、過去の映画を交差させながら、うまくまとめている。監督はアレックス・ステイプルトン。
第24回東京国際映画祭特別招待作品『コーマン帝国』舞台あいさつ(2011.10.29.TOHOシネマズ六本木)
意外や、奥さんの尻に敷かれる好々爺といった感じ。黒澤明との意外な接点も明かした。なるほど、だから『宇宙の7人』(80)が撮れたのか。
『殺人者はライフルを持っている』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/111b466ba9f7536e376ec23b8e8d0757
『宇宙の7人』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/019a0bc380301b22d958e341e64a0270
『明日に処刑を…』(72)(1977.3.21.黄金町日劇.併映は『大統領の陰謀』『タクシードライバー』)
1930年代、不況のアメリカを舞台に、貨車(ボックスカー)で渡り歩くホーボーの娘バーサ(バーバラ・ハーシー)とアナーキストの青年シェリー(デビッド・キャラダイン)が、列車強盗を繰り広げるという実話の映画化。製作はロジャー・コーマン。監督はマーティン・スコセッシ。原題は「ボックスカー・バーサ」。
意外な拾い物だった。『俺たちに明日はない』(67)や『明日に向って撃て!』(69)をほうふつとさせる。さすがスコシージ。(当時はそう呼ばれていた)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます