田中雄二の「映画の王様」

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『デューン/砂の惑星』

2019-09-04 18:53:55 | 映画いろいろ

『デューン/砂の惑星』(84)(1986.8.2.)

 

 人類が恒星間帝国を築きあげた遥かな未来。皇帝シャッダム四世(ホセ・フェラー)は、アトレイデス公爵(ユルゲン・プロホノフ)に砂漠の惑星アラキスを与える。しかしアラキスに着いた公爵を待ち受けていたのは、皇帝と仇敵による襲撃だった…。

 原作フランク・ハーバートの大河SFを、監督デビッド・リンチ、撮影フレディ・フランシス、音楽ブライアン・イーノとTOTOで映画化。カイル・マクラクランの映画デビュー作であり、スティングも出演。

 こうしたメンバーということで、当時のサブカル好きが騒いでいたことを覚えている。で、そういうものが好きな人に勧められて見たのだが、この世界にはどうにも入り込めなかった。聞けば大幅に短縮され、ダイジェストのような形で公開されたらしいのだが、例え全長版を見たとしても、この感慨は変わらなかったと思う。リンチの映画はどうも肌に合わないのだ。

 プロデューサーのディノ・デ・ラウレンティスは、カルロ・ポンティと並ぶイタリアの大プロデューサーだが、当時は『キングコング』(76)『オルカ』(77)『フラッシュ・ゴードン』(80)など、空虚な大作を製作する人という認識があったので、この映画もその延長線上で見た気がする。


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