所用で関内に立ち寄った。JR関内駅近くの伊勢佐木町商店街(イセザキモール)には、1968(昭和43)年に大ヒットした「伊勢佐木町ブルース」(作詩・川内康範、作曲・鈴木庸一、歌・青江三奈)の歌碑と、昔の映画のそれを思わせるような看板が設置されている。ピアノをイメージした歌碑の台座のスイッチを押すと、内蔵されたスピーカーから「伊勢佐木町ブルース」が1分間演奏されるという仕組みだ。
この曲、子供のころは、その意味も分からないまま、冒頭の「アーン、アーン」の吐息を面白がってまねし、青江のことも、変な声の“けばいお姉さん”だと思っていたが、今改めて聴くと、実に切なくていい曲だと思うし、青江のことも、色っぽいハスキーボイスの名歌手だったと思える。年を取るのも悪いことばかりではないのか。
また、曲のヒットを受けて、東映の歌謡映画『夜の歌謡シリーズ 伊勢佐木町ブルース』(68)が、先頃亡くなった梅宮辰夫の主演(“夜の帝王”と言われていた頃か)で製作され、青江も本人役で出演した。『ウォーターボーイズ』(01)では、印象的な挿入歌として使われている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます