『ラストスタンド』(13)(2013.2.19.松竹試写室)
元ロス市警精鋭部隊の隊長で、今はメキシコ国境の平和な田舎町の保安官となった男(アーノルド・シュワルツェネッガー)が、スーパーカーで国境突破を図る麻薬王を阻止するため、寄せ集めの助手たちと共に、最後の砦=ラストスタンドとなって奮闘する。
国境の街で、少数が大人数の敵に挑むというのは、『リオ・ブラボー』(59)などの西部劇を思わせる。それもそのはず。監督はキムチウエスタンと言われた『グッド・バッド・ウィアード』(08)のキム・ジウンだ。
シュワルツェネッガーが老けてイーストウッド風の面差しになり、肉体誇示の裸にもならない。超人的なヒーローから、弱みやリーダーシップを持った『リオ・ブラボー』のジョン・ウェインのような男へと変化したのが面白い。すぐに殺される頑固おやじ役で名脇役のハリー・ディーン・スタントンが出てきたのもうれしかった。
『ラストスタンド』来日記者会見
https://tvfan.kyodo.co.jp/news/32001
【映画コラム】トム・クルーズからシュワちゃんまで。来日会見アラカルト
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/32266