田中雄二の「映画の王様」

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『ビガイルド 欲望のめざめ』

2018-02-18 12:01:12 | 新作映画を見てみた
今回の方がおとなしく見えたのは意外



 南北戦争下、7人の女性が暮らす南部の寄宿学校に、負傷した北軍兵士(コリン・ファレル)が紛れ込んで波紋を生む。

 ドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演の『白い肌の異常な夜』(71)を、ソフィア・コッポラが再映画化。女たちの隠された欲望、嫉妬の怖さを見せるという点では、今回の方がおとなしく見えたのは、ちょっと意外な気がした。前作の方が淫靡な感じに見えたのは、あくまで男(シーゲル)が、男目線で撮ったからだったのか。

 校長役のニコール・キッドマンはさすがだが、相棒教師役のキルスティン・ダンストがいささか期待外れで、ファレルも役不足の感があった。ライティングに凝った撮影、華やかな衣装などにソフィアの面目が施されている。
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