異形の者にこだわり続けるティム・バートン
孤独な少年ジェイク(エイサ・バターフィールド)と奇妙な子供たちとの不思議な友情と冒険の物語を描いたダークファンタジー。時間のループ(輪)=繰り返しを用いたティム・バートン流のひねりが見ものとなる。
祖父(テレンス・スタンプ)からジェイクへに伝えられる嘘のようなまことの話という意味では『ビッグ・フィッシュ』(03)とも通じるところも。
『シンドバッド七回目の航海』(58)『アルゴ探検隊の大冒険』(63)にならったような骸骨のチャンバラシーンもあり。
今回は緩いところも多いが、異形の者にこだわり続け、あくまでも自分の趣味を貫くバートンをあっぱれと言うべきか。