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映画の王様

映画のことなら何でも書く

「目黒シネマ」「吉沢商店目黒行人坂撮影所」

2021-10-26 22:13:04 | 雄二旅日記

 取材のため、久しぶりに目黒を訪れた。五反田に住んでいる頃によく通い、取材をしたこともある権之助坂上の「目黒シネマ」は健在だった。

 目黒といえば、杉野ドレスメーカー学園のある、通称「ドレメ通り」と呼ばれる辺りに、日本初の映画撮影所「吉沢商店目黒行人坂撮影所」が、1908年(明治41年)に作られたことを知っていたので、周辺を少し歩いてみたが、昔をしのぶよすがは何一つ残っていなかった。

【違いのわかる映画館】目黒シネマ
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/98f69a9cf9e2c9922cd96f293bc04bf4

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京成バラ園のスターたち

2021-10-21 21:08:38 | 雄二旅日記

 妻に付き合って、京成バラ園へ。

 園内には、イージーリスニングとして『ロミオとジュリエット』(ニーノ・ロータ)やら『酒とバラの日々』(ヘンリー・マンシーニ)、『パピヨン』(ジェリー・ゴールドスミス)などが流れていた。

 で、今回再会したのは、ケーリー・グラント、イングリッド・バーグマン、プリンセス・ドゥ・モナコ(グレース・ケリー)、ヘンリー・フォンダ。

 

 新たに発見したのは、「ザ・マッカートニー・ローズ」。ポールだ! そういえば『レッド・ローズ・スピードウェイ』というアルバムもあったなあ。

黄色いバラはヘンリー・フォンダ!?
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b54e82e4105a5c24a7db9ac81f854775

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』のすし屋(五香)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2c9282b129afac749e9223c0b0cac3aa

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『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』『祈りの幕が下りる時』(日本橋)

2021-10-15 12:04:43 | 雄二旅日記

 昨日は、日本橋のTOHOシネマズで『ラストナイト・イン・ソーホー』を試写。で、夜の日本橋の麒麟をパチリ。

 日本橋を舞台にした映画には、東野圭吾の加賀恭一郎シリーズを原作に、阿部寛がテレビシリーズに続いて日本橋署の刑事・加賀を演じた映画が2本ある。

 腹部を刺されたまま8分間歩き続け、日本橋の麒麟の像の下で息絶えた男(中井貴一)が登場する『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』(12)と、日本橋周辺にある橋の名前を月毎に書き込んだカレンダーが事件の鍵を握る『祈りの幕が下りる時』(18)。映画としては今一つだったが、日本橋の風景を描きこんだところはなかなか面白かった。

『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』(2014.4.29.)

 日本橋、麒麟の像、七福神などにまつわるエピソードの描き方に興味を引かれて見てみた。

 親子関係、隠ぺい問題、労働問題…。一生懸命にいろいろと盛り込んで、“映画”にしようとした努力の跡はうかがえるが、残念ながら、テレビの2時間ドラマとあまり変わらないような印象を受けた。これは演出のせいなのか、それとも原作のせいなのか。未読なので分からない。いずれにせよ、いいかげんに、“泣ける”の押し売りはもうやめようよ。

『祈りの幕が下りる時』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3391bc262950d1858a544419d79f0085

松本清張の影響を感じさせられる『祈りの幕が下りる時』と『嘘を愛する女』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/20555d5aebef09f69a601b6ce2c5494e

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「生誕120年円谷英二展」(国立映画アーカイブ)

2021-09-03 08:34:45 | 雄二旅日記

 取材の合間に、国立映画アーカイブ(旧フィルムセンター)で開催中の「生誕120年円谷英二展」を見た。まあ、ここの展示には物足りなさを感じさせられることが多いのだが、今回も同様だった。ただ、一連の特撮映画の大型ポスターは圧巻だった。


https://www.nfaj.go.jp/exhibition/tsuburaya120/

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「日本映画名優列伝『バイプレイヤーズ』」(川喜多映画記念館)

2021-06-19 23:04:41 | 雄二旅日記

 知り合いに誘われて鎌倉の川喜多映画記念館で開催されている「日本映画名優列伝『バイプレイヤーズ』」を見に行った。こういう企画は珍しいので、大変興味深く見た。それぞれの俳優について書かれた説明文もなかなか面白かった。スターとはまた一味違う渋い輝きを見せた星たち。彼ら、彼女らが、かつての日本映画黄金時代を支えたのだ。

 リーフレットに登場しているのは、飯田蝶子、伴淳三郎、沢村貞子、浪花千栄子、小林桂樹、草笛光子、杉村春子、加東大介、三益愛子、殿山泰司、笠智衆。
https://kamakura-kawakita.org/exhibition/202103_byplayers/

『脇役本』を書いた濱田研吾が企画に協力したようだ。
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c759d131a117a6723430b7241c39bcb0

近くにあった「鏑木清方記念美術館」も見学。ちょうど「清方が愛した江戸、東京。人、暮らし。」展をやっていた。
http://www.kamakura-arts.or.jp/kaburaki/

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『TOKYO!』中銀カプセルタワービル

2021-05-17 22:51:26 | 雄二旅日記

 築地浜離宮のほど近くにある、中銀カプセルタワービルが解体の危機にあるという。このSF映画に出てくるような不思議な形をしたビルは、建築家・黒川紀章が設計し、1972年に竣工した世界で初めて実用化されたカプセル型の集合住宅だ。

 このビルは、個人的に思い出深い場所である。なぜなら、1980年代初頭、初めて勤めた職場が、築地の朝日新聞社の隣の浜離宮ビル内にあったので、毎日このビルの前を通って出社していたからだ。遅刻しそうな時に乗った新橋発築地市場行のバスには、ビルの前で止まる「中銀マンションカプセルタワー前」という停留所があった。

 そして、ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノが監督したオムニバス映画『TOKYO!』(08)のゴンドリー編の「インテリア・デザイン」や『ウルヴァリン:SAMURAI』(13)にも、このビルは登場した。

『TOKYO!』(08)(2008.6.19.)

 ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノというくせ者監督による、東京を舞台にしたオムニバス映画。

 東京で部屋探しをする若いカップル(藤谷文子、加瀬亮)を描いたゴンドリーの「インテリア・デザイン」は、加瀬扮する自主映画の監督のキャラクターが面白い。部屋探しの中で懐かしの中銀カプセルタワービルが登場し、その部屋の内部を初めて見た。

 東京の地下の下水道に住む謎の怪人(ドゥニ・ラバン)が、何と五反田のマンホールから出現するカラックスの「メルド=糞」には、ゴジラのイメージが出てくる。音楽まで使ったのはちょっとずるい気もしたが。

 香川照之演じる引きこもりの主人公の整頓された部屋が印象的なジュノの「シェイキング=揺れる東京」。韓国の監督は日本の地震に対して特別な思いがあるようだ。

 3編ともシュールで不条理、ブラックユーモアにあふれ、よく言えばSF短編集のような味わいもあるが、思わせぶりで独りよがりな部分が多いのも否めない。ただこうした映画に「何故?」と問うてもムダだ。これらはストーリーを追うものではなく、あくまで彼らが抱くイメージの映像化なのだから。

 現実に、無差別殺人や大きな地震があったばかりなので、笑うに笑えないところもあり、見ていて決して愉快なものではなく、後味も良くない映画なのだが、「メルド」の謎の怪人が一種のカリスマになっていく怖さなど、3編とも妙に心に引っかかるものがあった。

 東京は変化し続ける街。何十年か経ったらこの映画で映された風景も『三丁目の夕日』のように懐かしいものになるのだろうか。

【今の一言】中銀カプセルタワービルも、遂に”懐かしいもの”になってしまうのか…。

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熱海の海岸『金色夜叉』 熱海城『キングコング対ゴジラ』

2021-04-24 07:08:27 | 雄二旅日記

 過日、訪れた熱海のサンビーチには『金色夜叉』の貫一とお宮の銅像がある。「熱海の海岸散歩する 貫一お宮の二人連れ」の歌でも有名な、尾崎紅葉の小説『金色夜叉』は、サイレント映画の時代から何度も映画化されている。

 さすがにどれも見ていないが、監督・野村芳亭、貫一(林長二郎=長谷川一夫)、お宮(田中絹代)の1932年版、監督・マキノ正博、貫一(上原謙)、お宮(轟夕起子)の48年版、監督・島耕二、貫一(根上淳)、お宮(山本富士子)の54年版あたりが有名どころか。

 最近では、三谷幸喜作の「笑の大学」でもパロディ劇中劇として登場したし、周防正行監督の『カツベン!』(19)の劇中映画の中では、上白石萌音がお宮を演じていた。

 寛一とお宮は、あくまで紅葉の創作であって実在の人物ではないのだが、こうして銅像があったりすると、実在したと勘違いする人も少なくないという。サンビーチには貫一のモデルとされる巖谷小波が、熱海と初島を遠泳した時に詠んだ「何の苦も 夏の汐路や 島三里」の句碑もある。

 奥の山上に見える熱海城は、観光用に作られたもので、本当の城ではないが、『キングコング対ゴジラ』(62)で、両雄が最後に対決した場所として印象深い。

 両雄が組み合ったまま海に落下し、泳いで去っていくコングのバックにコングとゴジラの咆哮が重なって聞こえるのだが、今回のハリウッド版『ゴジラvsコング』に、このシーンをほうふつとさせるようなものは全くなかった。

熱海映画
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7e51f84f28f222f3152849918a2262ed

「熱海対ゴジラ」「熱海怪獣映画祭」などが行われているようだ
https://www.littlemonsters.co.jp/atamivsgodzilla.html#a01
https://atamikaiju.com/

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「出没!アド街ック天国」「~葛飾 水元公園~」

2021-04-18 15:38:44 | 雄二旅日記

 昨日の「出没!アド街ック天国」は、我が住処である「~葛飾 水元公園~」が、「まるで欧米にいるような写真が撮れると評判」と紹介されていた。

 『男はつらいよ』(69)は水元の桜で始まる。今村昌平監督の『ええじゃないか』(81)でもロケされた。最近では『誰がために』(05)『青空エール』(16)『コーヒーが冷めないうちに』(18)などにも登場する。

 公園で家族写真を撮り続けるカメラマン志望の大学生・光司に、「彼女を尾行して写真を撮ってほしい」という依頼が舞い込む、という小路幸也の小説『東京公園』にも確か水元公園は出てきたと思うが、青山真治監督、三浦春馬主演の同名映画(10)には出てこなかった気がする。あまり印象に残っていないので記憶が定かではないのだが…。

 公園の入り口には、芝木好子の長編小説『葛飾の女』の一節を刻んだ石碑が立っている。

『男はつらいよ』の桜
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/bd3dcd6e5f6930eda8f19a386eacc077

花見と新ゴジラ
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8ff2c94780a9751bbd0304831a802dfe

『姿三四郎』の蓮の花
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/739a7bae638f239b8804f36f7f1b7920

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「太王四神記」のロケ地を訪ねる取材旅行3

2021-01-09 13:06:07 | 雄二旅日記

 2008年3月5~8日にかけて、韓国観光公社主催の、ドラマ「太王四神記」のロケ地を訪ねる取材旅行に参加した。もう13年も前のことになった【その3】。

7日

 朝、よくドラマのロケに使われるというウォーカーヒルホテルの内部を案内されるが、ほとんど韓国ドラマを見ていないのであまりピンとこない。まさに豚に真珠、猫に小判状態。時々ドラマにも出演するというバーテンの話が面白かった。

 九里の高句麗鍛冶屋村へ。ここもまだ工事中。しかも「ペ・ヨンジュンの大岩顔」があるということで、結構険しい山道を登らされる羽目に。やっと登って一べつすると、これが全然似ていない。またも適当だった。

 この地はもともとは百済の領土で、漢江を挟んで高句麗と戦った古戦場でもあるらしい。なんだか無理やりドラマとこじつけているような気もする。案内のおじさんの名前はソン・ガンホって、誰かさんと同じだ。

 昼食をとった某有名レストランもひどかった。「これなら街の安い焼肉屋の方がずっとおいしい」とベテラン記者が嘆いておられた。

 「太王四神記」でセドゥル役を演じたミン・ジオにインタビュー。これがドラマデビュー作とか。人柄は良さそうだが、少々俳優としてのオーラに欠けている気がした。

 最後の夜はソウルプラザホテルに宿泊。こちらの方が落ち着く。夕方、南大門市場を散策。胡散臭い店の宝庫。アメ横をさらにガラ悪くした感じ。「社長」「お兄さん」、あげくは「久しぶり」と声を掛けられて袖をつかまれる。いやはやすさまじいパワー。妻への土産のチャンジャ(真っ赤なイカの塩辛)を購入。

 夜は、ソウルタワーに上ってバイキング料理。今回の食事ではここが一番おいしかった、と言っては元も子もないか。明日は帰国ということで、知り合った方々と明洞(歌舞伎町とよく似ている)に繰り出すが、強行軍と寒さでさすがにぐったりしたので、早々に退散した。

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「太王四神記」のロケ地を訪ねる取材旅行2

2021-01-08 09:07:51 | 雄二旅日記

 2008年3月5~8日にかけて、韓国観光公社主催の、ドラマ「太王四神記」のロケ地を訪ねる取材旅行に参加した。もう13年も前のことになった【その2】。

6日

 今日のスケジュールは、ソウル~修徳寺~安眠島まで、かなり長時間のバスの旅。朝、窓の外を見ると雪。寒いはずだわ。朝食はバイキング。忠清南道を移動する。

 「高速道路は朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領が、ドイツのアウトバーンにならって整備した」「『太王四神記』は、ペ・ヨンジュンのスター性やカリスマ性を再認識させ、新たなファンを獲得した」「時代劇ブームの裏には、中国との確執による高麗、高句麗時代の見直しがある」「韓国では母の胎内に帰る意味もあって、丸く土を盛った土饅頭のような土葬が多く、今では土地問題に発展している」などなど、日本語をきちんと話す韓国人のガイドさんの話は、なかなか興味深かった。

 修徳寺に到着。ソウルの南→プヨン→公州と、百済の中心が移動するのに伴って仏教が広まったのだという。500年代に建立された寺は、カラフルな色使いとエンタシスの柱が印象的。ガイドさんは、日本から嫁いだ現地の人だという。昼食は、甘辛いツルニンジンがメインのフルコース? 正直なところ、これも苦手だ。

 ソウルから車で片道約3時間。やっと安眠島に着く。「太王四神記」の野営地セットを見学したが、完成していない展望台、まだ舗装されていない砂利道、寒風吹きすさぶ閑散としたセット…。いやはやなんとも適当。管理人の仁さんが印象的だった。

 ウォーカーヒルホテルのディナーショー。久々の洋食だったが、あまりうまくないし、ショーを見ながらの食事はやはり落ち着かない。韓国の舞踏団とサーカスショーの2部構成。

 前者は、民族服に身を包んだ演者たちによる華やかな舞踏劇。多分韓国の歴史が描かれているのだろう。日本が体操などで勝てないはずだと実感させられるほどの曲芸が披露される。

 後者のゼフォラ・サーカスはドイツのサーカス団らしい。哀愁漂う老漫才コンビのような2人、上段の狭いボックス内で黙々と演奏するバンド、若手が繰り広げるあきれるばかりのすさまじいアクロバット、客いじりのうまいジャグラーなどが次々に登場しなかなか楽しい。そして、全てが一体となったラストのカーテンコールには、ちょっと感動させられた。

 夜、ホテル内のカジノ。スロットで2万ウォン勝つ。とは言え、換金したら約2000円にしかならない。早々に引き上げる。

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