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映画の王様

映画のことなら何でも書く

「BSプレミアムシネマ」『大いなる決闘』

2025-07-18 07:55:53 | ブラウン管の映画館

『大いなる決闘』(76)(2011.5.2.) 

 かつて保安官だったサム(チャールトン・ヘストン)は、娘のスーザン(バーバラ・ハーシー)と隠居生活を送っていたが、過去に逮捕した凶悪犯のプロボ(ジェームズ・コバーン)が仲間と共に脱獄したことを知る。

 狙いは自分の命だと確信したサムは、プロボを待ち受けるが、スーザンが誘拐されてしまう。監督はアンドリュー・V・マクラグレン。

 1976年、アメリカ建国200年の年に製作された映画で、自分にとっては数少ないリアルタイム西部劇の一本。舞台は20世紀初頭の西部開拓時代の末期、だから原題は「THE LAST HARD MEN」(“最後の頑固な男たち”とでも訳すか)。

と、ここまではいい。ところがコバーン演じる偏執狂的な悪党が、かつて自分を捕まえたヘストンの元保安官に復讐するのだが、やり方が残酷でねちねちしていて後味が悪く、正調西部劇と呼ぶのはためらわれる。

 公開当時も、かつてジョン・フォードの後継者と言われ、『シェナンドー河』(55)など、家族ものの佳作を撮ったマクラグレンの変化に疑問を感じた覚えがある。ところがこれが、今見直すと結構面白く見られたのは何故なのだろう。もっと残酷でねちねちした映画が増えたからなのか…。


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「午後のロードショー」『MEG・ザ・モンスター』

2025-07-16 07:50:59 | ブラウン管の映画館

『MEG・ザ・モンスター』(18)

B級モンスターパニック映画の味わいあり
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a258f5a383bab1dc93a567709a3173ec

 

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「BSプレミアムシネマ」『恐怖のメロディ』

2025-07-16 07:30:02 | ブラウン管の映画館

『恐怖のメロディ』(71)(1979.8.5.TBS深夜映画)

 カリフォルニアの海辺の町でラジオDJをしているデイブ(クリント・イーストウッド)は、行きつけのバーで、エロール・ガーナーの名曲「ミスティ」を毎晩リクエストしてくるエベリン(ジェシカ・ウォルター)と出会う。デイブは出来心からエベリンと一夜を共にするが、その日からエベリンはデイブにつきまとうようになる…。

 イーストウッドの監督デビュー作の心理スリラー。原題は「Play Misty for Me=ミスティをかけて」。当時はストーカーという言葉は一般的ではなかったが、今となっては先見の明ありという感じがする。

 「ミスティ」とともに、ロバータ・フラックの「愛は面影の中に=The First Time Ever I Saw Your Face」が効果的に使われた。

 当時、モテない高校生だった自分は「ジェシカ・ウォルターがすさまじかった。モテる男もなかなかつらいね」とメモに記している。


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「BSプレミアムシネマ」『ペギー・スーの結婚』

2025-07-14 08:00:20 | ブラウン管の映画館

『ペギー・スーの結婚』(86)(1988.1.22.)


 
 ペギー・スー(キャスリーン・ターナー)は、高校時代に出会った夫・チャーリー(ニコラス・ケイジ)の浮気が原因で、今は別居生活を送っている。

 ある日、彼女は高校の同窓会でクイーンに選ばれ、興奮のあまり卒倒、25年前にタイムスリップしてしまう。心は大人のまま高校生に戻ったペギー・スーは青春をやり直そうとするが…。

 フランシス・フォード・コッポラ監督のロマンチックでハートウォームなファンタジー。モチーフはバディ・ホリーの同名曲。ジョン・バリーの音楽が美しい。ただターナーが現在と過去のペギー・スーを熱演しているが、さすがにティーンエイジャー役は少々無理があった気がする。

 この映画は、コッポラ版の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)と宣伝されているが、やはりコッポラはスティーブン・スピルバーグやロバート・ゼメキスとは違うと感じた。

 それは“大人の目”でタイムスリップものと取り組んでいる点で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ほど面白くはないが、その代わり心に残るものがある。

 誰もが、今の記憶を持ちながらちょっと昔に戻れたら、もう少しましな人生が送れるかもしれないという、実現しない願望を抱いている。けれども、例えその願望がかなえられたとしても、人は果たしてもう一度初めから人生をやり直すのだろうか。未来を幸福にすることはできるのだろうか。この映画は、そんな疑問を問い掛ける。だから、主人公が本当にタイムスリップしたのかも曖昧に描かれている。

 今の自分は、過去の積み重ねや選択によって存在しているのに、あの時ああしていれば…と悔いがちだ。だが、例え過去に戻れたとしても、結局は同じような選択をし、そう代わり映えのしない人生を送るのではないか。ならば過去は過去として、未来をより良い方向に向けていくことが大切なのではないか。それがこの映画のテーマである。

 と、ここまで書いてきて、これはコッポラ自身にも当てはまるのではと思えてきた。『カンバセーション…盗聴…』(73)『ゴッドファーザー』2部作で頂点を極め、『地獄の黙示録』(79)でおかしくなり、以後は必死になって元の自分に戻ろうとあがいている姿は、この映画のペギー・スーと重なるところがあるからだ。

【今の一言】結局この後もコッポラは“完全復活”とはならなかったと思う。


 

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「BSプレミアムシネマ」『ラストサムライ』

2025-07-14 07:31:13 | ブラウン管の映画館

『ラストサムライ』(03)

「午後のロードショー」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a7a72645be97377d70881939dd4ab363

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「BSプレミアムシネマ」『サイコ』

2025-07-14 07:28:16 | ブラウン管の映画館

『サイコ』(60)

『サイコ』は最高!
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0005a42e5072b8810e494f93a4080738

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「午後のロードショー」『ダーティハリー2』

2025-07-11 08:02:33 | ブラウン管の映画館

『ダーティハリー2』(73)

ジョン・ミリアスとマイケル・チミノが脚本に参加
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f903e4417cb549cb68255a0f09e76056

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「BSプレミアムシネマ」『戦う幌馬車』

2025-07-11 07:52:51 | ブラウン管の映画館

『戦う幌馬車』(67)

ビデオ通話で西部劇談議『戦う幌馬車』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7696d1c1fc18771a2422691531ecfbd0

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「BSプレミアムシネマ」『蒲田行進曲』

2025-07-10 13:30:53 | ブラウン管の映画館

『蒲田行進曲』(82)(1982.10.24.蒲田ロキシー.併映は『この子の七つのお祝いに』)  

 破天荒な映画スター倉岡銀四郎(風間杜夫)と大部屋俳優のヤス(平田満)、2人の間で揺れる女優の小夏(松坂慶子)との奇妙な関係を描く人情喜劇。蒲田でこの映画を見るというのも一興。

 つかこうへいの見事な原作を深作欣二がどのように映画化したのか、はたまた自分の中では川谷拓三のスメージだったヤスを平田満がどう演じたのか、さらに落ち目の女優を売れっ子の松坂慶子がどう演じたのか…。興味が尽きない映画であり、原作の感動を今度は映画で味わいたいという思いがあった。そして見終わった今、その期待を裏切られることもなく見事に映画化されていたと言えるのがうれしい。

 古い映画のスチール写真を散りばめたタイトルに始まり、撮影終了の楽屋落ちで幕を閉じるという何とも凝った作りも含めて、久しぶりに笑いながら涙を流した。ちょっと前の寅さんを見ている時、あるいはチャップリンの映画を見た時にもこの現象は自分の中に生じたのだが、最近では映画を見てもほとんど泣かなくなってきたし、心の底から笑えなくなってきている。自分の年齢や心境の変化ということもあるが、要はそれほどいい映画が少なくなってきているということなのかもしれない。

 それにしても平田満よかったぜ。今まで、映画やTVの脇役としての彼のイメージはそう強烈なものではなかったし、彼本来の活躍場所である舞台を見たことがない自分にしてみれば、ヤス=平田満というイメージは正直言って物足りなかったのだが、それを見事に打ち破ってくれた。映画を見終わるとヤスはしっかりと彼と結びついていた。そして、深作欣二と松坂慶子の『道頓堀川』(82)に続くコンビも言うことなし 松坂にまたしてもいい女ぶりを見せられる羽目になった。

 さて、肝心のストーリーの方だが、原作の良さを壊さずに映画に移し替え、削るところはきちんと削り、クライマックスの階段落ちなど映画的な見せ場を新たに加えて、よくある原作のイメージを壊すという失敗をしていないし、原作に忠実過ぎて逆に映画的な面白さを失うこともなかった。そして、原作は必ずしもハッピーエンドではないのだが、映画の方は「これでいいんだ」というエンディングにしているのも心地よかった。

 いつもは斬られたり撃たれたりばかりの名物男たちが、この映画では地のままやスタッフ役で登場するという、何とも楽しい楽屋落ちもあった。


蒲田1『蒲田行進曲』『キネマの天地』『早春』『砂の器』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/fe80248c282e657a221aae268907683e

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「BSプレミアムシネマ」『北北西に進路を取れ』

2025-07-09 09:37:22 | ブラウン管の映画館

『北北西に進路を取れ』(59)(1973.12.20.木曜洋画劇場)

逃げ場のない恐怖を上手に映画にした

『淀川長治の証言 20世紀映画のすべて』から

『外国映画男優・女優名鑑』から

 

『逃走迷路』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/e0b39d1f8146c573e6ee24c9c6bd44ed

「ヒッチコック・フェスティバル」から
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3accc015be853b44bf5dd26904687f5a

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