むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『草祭』恒川光太郎(新潮文庫)

2021年05月29日 | 読書
恒川光太郎が描く街や空間は、夢の中の行ったことがない場所のように鮮明でいて朧気です。
この短編集では、その空間を繋ぐ街「美奥」の周辺で過去から現代に起こる出来事を取り扱っています。
読者の好みで評価が大きく分かれそう。どこにでもない町や空間が好きな人には、たまらないだろうと思います。例えば、宮沢賢治のイーハトーヴや、堀江敏幸の雪沼などです。
わたしは、自分の夢の中に出てくる行ったことがない町が好きなので、十二分に楽しむことができました。
知らない町を歩いてみたい願望がある人にはお勧めです。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
恒川さん (空耳)
2021-05-30 13:52:01
私もファンです。
おぼろなこんな世界は癒されますね。
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>恒川さん (空耳さん) (タック)
2021-05-30 19:58:14
3冊読んで、まだ1冊積んであります。

独特の世界観が魅力ですよね。
返信する

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