
この本の題名でピンと来た人は、映画好きの可能性が高いですよ。
大林宣彦監督の名作映画「転校生」の原作本です。
夏目漱石だの芥川龍之介だのゲーテだのヘッセだのが並ぶ、必読名作シリーズに名を連ねているだけあって、かなりの名作であることは間違いありません。
映画と違って、主人公が小学6年生というところが、また、独特の味わいがある作品となっています。
まだ、下の毛も生えていない小6の男子と、胸が膨らみ生理もある小6の女子の心が入れ替わってしまうのだから、もうこれは、女と男、子供と大人の入り乱れになっちゃいます。
これが、「小6時代」に1979年の4月から翌年3月まで連載されていたというのだから、昭和42年生まれの人で小6時代を読んでいた人は、良い体験ができたのではと思いました。
自分なら、たぶん、よく意味が分からなかったかも知れません。
そう言った意味で、大人が読んでも面白い児童文学であると言えるでしょう。
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