むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『運気を磨く』 田坂広志 (光文社新書)

2024年01月08日 | 読書
「心を浄化する三つの技法」がサブタイトル。
量子物理学のゼロポイントフィールド仮説をもとに、良い運気を引き寄せる方法を解説しています。
古今東西、ポジティブな思考や行動が良い運気を引き寄せるとされている文献がたくさんありますが、それを実行したからと言って必ずしも良くなるとは限りません。事実、そうならない可能性が高かったりします。
なぜ、うまくいかないのか?
それは、人間は幼い頃よりネガティブな思考が潜在意識に蓄積されていることと、ポジティブな思考をしようとすると、その反動で心の裏側にネガティブな思考が生まれることが原因だと指摘します。
反動とは、例えば、「この事業は必ず成功する」とポジティブに考えると、「ほんとうに必ず成功するのだろうか?」「成功するとほんとうによくなるのだろうか?」などのポジティブな感情が裏側に芽生えるというわけです。
それを克服するには、全肯定の姿勢が大切だと説きます。
失敗しても、それは自分が成長するために必要なことなのだと考えられるかどうかです。
そのようにできる行動から覚悟まで、身に付けることができると、ゼロポイントフィールドに記録されている過去・現在・未来の中から自分に必要なものとアクセス可能となり、危険を避け、幸運を手にすることができるようになるということです。
神から与えられた試練というやつに似ていますね。最先端の科学と、高次の宗教観は、不思議なほど一致することが多く、すぐれた宗教家はゼロポイントフィールドとアクセスするすべを体得していたのかもしれません。

コメント
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