数日前までお陽様ギンギンの灼熱天候と思われていたのが当日は曇り、それもメチャクチャ流れの速い雲が加計呂麻の方から頭の上を通り過ぎていく、堤防の向こうは白波バチャバチャ、バシバシ跳ねています、スタート時間をずらしても回復は見込めず、出艇の自粛と救助サポート艇の強力体制の中レース決行。
スタート直後から右や左の転覆艇を避けながら進路はフラフラ、進んでいるのかただ浮かんでいるだけなのか何が何だか、ディズニーランドでも味わうことの出来ないアトラクションのよう、妙に嬉楽しくなってしまった。
毎年の事ながら加計呂麻に渡る途中に次々と抜かれてしまう、バックミラーでも付けていればもう少し頑張れたかも、その上ここで思い出した今年楽しみにしていたアイテムの「GPSの電源入れてねー」で急停車。ここから残りのコースは練習不足と持久力の弱さにただただ早く終わるのを願って漕ぐのみ、第一チェックポイント渡連からずうっーと右にエピックV10サーフスキー、後ろにアヤハブラサーフスキーそれも共に女子の選手、この状況では休むに休めない、互いに意識しながらも会話の無い辛い時間がつづく・・・そのうちチラチラ目が合うとニヤケてしまう、これが間違いだった、会話を交わしちゃったら闘争心が親近感に変り、パドルに伝わるはずの力が抜けちゃった、恐るべし女性の一生懸命な姿と笑顔。
岬を回りこむたびにパドルが飛ばされそうな向かい風や横波キツイが炎天下のコンディションに比べれば良かった、私の小さなラジエターがヒートしないで済む。
周りの漕者1人1人が自分と戦っている、タンデムは励ましあいながら、その中の1人として自分が居ることにも感じるものがある。
今回、当チーム4人の結果は1沈3完漕、2トロフィー。(1トロフィーはせこいエントリーで頂いたもの、私ですが、まぁこれも作戦勝ちということで)
一番火がついたのは1沈の方、来年は期待できるぞー。