終わる世界

クレヨンしんちゃんの作者である臼井儀人さんの遺体が確認されたそうです。

まぁ……らしき遺体が山で見つかった時点で、他にどんな可能性があるのさって思ってはいましたけど、やはりでしたか。

別にクレヨンしんちゃんに思い入れはないんですよ。ないんですけど……あの、クレヨンしんちゃんって8ページくらいの一話読み切りの作品じゃないですか。

話の流れはあるけど、大体一話で終わる。こち亀と同じような形式ですよね。

それで臼井さんは事故にあった朝、自分がそういう目に会うなんて思いもしなかったと思うんですよ。いや、事故死する人ってのは大抵そうですよね。その日が最後の朝なんて考えもせずに朝ごはん食べたりするわけですし。

だからクレヨンしんちゃんの原作もいつもどおりに進むんですよね。でももう描かれることはない、それっきり。

アニメは続くんだろうけど、漫画の方はもうおしまいです。ひょっとしたら絵が似ている人が後を引き継ぐかもしれないけど、臼井儀人先生のクレヨンしんちゃんは存在しなくなります。

最後のコマはどんな絵なんでしょうか。きっと普通に終わっていると思うんですよ。また来週も続くんだろうなって感じで。でも世界観はもう広がらないんですよね。

それを考えていたら猛烈に怖くなりましてね。何の前触れもなく、伏線もなく、いきなり消えるってのは……たまらなく恐ろしいなあと。

多分アニメの方はドラえもんやサザエさんのように続くと思いますけど……なんだろう、何かおっかないなあ。

何を言ってるのか自分でもわかんないなあ。ご冥福をお祈りします。