アニメ版は無難な話ばかり選ばれてる気がする

「ゴルゴ１３」はストーリーを外注しているからか、160巻以上もあるのに話の質が全然落ちない。連載も40年以上続いているというのに、これはすごいことだと思う。

子供のころ、近所の散髪屋にはゴルゴ１３か孔雀王のどっちかが置かれてあり、私はもっぱら孔雀王の方を読んでいました。

なぜなら子供にゴルゴ１３は難しすぎるからです。そして何よりも孔雀王はエロシーンが多かった。ゴルゴもベットシーンは多いけど、思春期のエロスハートを刺激するのは孔雀王の方でしたね。

さて、最近文庫版のゴルゴ１３を買い集めている私ですが、ゴルゴ１３の凄い所はゴルゴが出なくてもしっかりとゴルゴ１３になるという所です。

……これでは言っている意味がわかりませんよね、つまりこういう事です。

ゴルゴ以外の登場人物だけで話が進み、最後のページでズギューーーンと誰かが撃たれて終わり……でもちゃんとゴルゴ１３なんですよね。これでゴルゴ１３が成立する。ひとえにゴルゴというキャラクターの存在感のなせる技です。

ゴルゴの狙撃がなくても……というかゴルゴが登場する欠片もなく終わった話もあります。それでもちゃんとゴルゴ１３だなと頷ける話でした。

漫画で勉強……というのは賛否あると思いますが、特に経済に関してゴルゴ１３は勉強になります。おそらく専門家が力を貸しているのではないでしょうかね。

最終回とかあるのかな？　個人的には最後は「……要件を聞こうか」で締めて欲しいなと思う次第です。