ほろほろと泣き合ふ尼や山葵漬
今回は高浜虚子の「春」10句
掲句は虚子には珍しく徘味の厚い作
膨大な作品のなかより
花衣脱ぎもかへずに芝居かな
坂の茶屋前ほとばしる春の水
裏山に藤波かかるお寺かな
ほろほろと泣き合ふ尼や山葵漬
芳草や黒き烏も濃紫
草に置いて提灯ともす蛙かな
山人の垣根づたひや桜狩
藤の茶屋女房ほめほめ馬士つどふ
里内裏老木の花もほのめきぬ
春風や闘志いだきて丘に立つ
今回は高浜虚子の「春」10句
掲句は虚子には珍しく徘味の厚い作
膨大な作品のなかより
花衣脱ぎもかへずに芝居かな
坂の茶屋前ほとばしる春の水
裏山に藤波かかるお寺かな
ほろほろと泣き合ふ尼や山葵漬
芳草や黒き烏も濃紫
草に置いて提灯ともす蛙かな
山人の垣根づたひや桜狩
藤の茶屋女房ほめほめ馬士つどふ
里内裏老木の花もほのめきぬ
春風や闘志いだきて丘に立つ