竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

薄氷やおなじおもさの月と星 丈子

2023-03-31 | 第一句集「裂帛」自選

 月と星

夜明け前の寒空のいっとき
小さな庭の小さな池に
薄氷が張っていた
そこに映っている月と星

ふとこんなフレーズが浮かんだ
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声高くそろいの法被花支度 丈子

2023-03-30 | 第一句集「裂帛」自選
 花支度

各地でさくら祭りが催される季節
世話役たちが揃いの法被すがたで掛け声をかけあいながら
びんぼりや店づくりなどのの支度に余念がない
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予告なく廃校通知鳥曇り 丈子

2023-03-29 | 第一句集「裂帛」自選
 鳥曇り

創立100周年を超える故郷横浜の高等学校が廃校になった
転地したせいもあり何の予告居も無かった
廃校式に赴いてみたが知己はみあたえあなかった
空の青さが目に沁みた


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来し方にさくらさくらの句読点 丈子

2023-03-28 | 第一句集「裂帛」自選


「裂帛」より
ふりかえれば悲喜交々の句読点のような
ターニングポイント
いつも桜の季節だった
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すぐそこに火薬のにほひ花菜風 丈子

2023-03-28 | 第一句集「裂帛」自選



「裂帛」より
他所事と思うノーテンキな日本人、
菜の花に火薬の匂いが強くなってきている
もうそこまで
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