竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

鮮やかに日光全山秋黴雨 丈子

2024-08-31 | 今日の一句


2024年 秋
紅葉前の日光全山に秋の雨
神橋も鮮やかに秋本番に備える


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バッタ飛ぶ求め続けて求め得ず 丈子

2024-08-30 | 今日の一句


2024年 秋
終生の渇望感を虚しいと知る
群れ飛ぶバッタはつい先刻までの和t氏の姿

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鵙の贄僧と二人の墓じまい 丈子

2024-08-29 | 今日の一句


2024年 秋
自分以後の墓守の負担を考える
子らと相談しての墓じまいだが
僧侶と自分だけでの始末で終わった
鷺の贄は不意と降りてきた季語

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88回しらさぎ俳句会 2024年8月 鑑賞 

2024-08-29 | 句会レポート


88回しらさぎ俳句会 2024年8月 鑑賞 
    小林たけし 2024/8/28

僭越と想いながら、本句会の鑑賞を昨年3月の70回からさせていただきまた。句会に出席できない一抹の寂寥感のなかでしたが、月々の皆様の御句を拝見し、俳句の奥行間口の広さ深さを改めて感じています。
加齢性黄斑変性症による視力の低下が著しく進み、文章の読解判別も難儀となっております。いよいよPCへの入力も苦悶しております。幸田代表には「なんとか100回までは頑張る」と言ったりしていましたが、今回をもってこの鑑賞を不本意ではありますが辞退させていただきます。
 誤読や非礼、とんちんかんな鑑賞もあったかと存じます。
どうぞご容赦いただきますようお願い申し上げます。
会員各位さまのご健勝ご健吟を祈念申し上げます。
 今までのご交遊びに感謝申し上げます、ありがとうございました


  1. パリ五輪日本勢得た「金20個」
事実の報告記録だけでは散文と変わらない
<ここかしこ世界遺産のパリ五輪>
  1. 飲み尽くす富士の高嶺の氷水
中七が安易 氷水に違和感も
<忍野八海富士湧水のかき氷>
  1. 陽が沈み小川端より蛍舞う
「なにがどうしてこうなった」説明は×
<川べりに佇む吾子の「ほーたるこい」>
  1. かき氷しびれたまんま二枚舌 
自句自解 二枚舌は「矛盾したことを言うこと」「嘘をつくこと
かき氷でしびれた舌では上手な嘘はつきにくい
  1. 蛍火や母はまだまだ我の傍
本句会に少年少女?と疑う 今の自分を詠もう
<黄泉平坂蛍火のなかに妣>よもつひらさかほたるびのなかにはは
  1. 外回り酷暑逃れてかき氷 
季語の重複は×
<挨拶も用件もあとかき氷>
  1. 盆帰省はしごで寄るは道の駅
実家までの国道にいくつもの道の駅が点在している
<道の駅カーナビチェック盆帰省>
  1. 真っ二つ少年剣士西瓜割り 
リズムが良くてすっきりとして面白い 少年剣士は飛躍ぎ
<母の声だけを信じて西瓜割り>こんな幼年期もあった
  1. 朝練で暑き身体に氷水 
「身体が暑い」は「身体が熱い」
<夏祭火照った身体氷水>氷水飲むのかけるの・これならどちらでも
  1. ブーケトス寿ぎあふれ氷花
「ブーケトス」目新しい句材に注目〇 中七は説明
<嬌声の宙に白薔薇ブーケトス>「氷花」?
  1. いつだって不満出目金のモンロー
自句自解 もう3年目の出目金、名はモンロー
いつも不機嫌で愛想がない 身を守る知恵なのだろう
  1. 風鈴や微風集めて宵の杜
この風鈴はどこで鳴っているいるのだろう
<ゆうらりと風鈴の舌天津風>風鈴と風はありきたり、工夫が要
  1. 迎え盆一枚足りぬ皿小鉢
 そのまんまではつまらない、深い意味がつたわらない
<どの星も正座のかたち迎え盆>鑑賞は読み手に委ねる
  1. 炎天下一気に飲み干す氷水
散文のまま× 季語もダブリ
<脳天をまたも一撃氷水>こりずに何度も経験
  1. 踏切に曼殊沙華有り黄の帽子
意味深で魅かれるが難解 「有り」はいらない
<踏切を黄帽子の列曼殊沙華>以前の事故を暗示
  1. 海亀の百の卵に百の涙
自句自解 同じ句意で何度か挑戦したが今回成功したみたいだ
やさしい言葉で分かりやすくが大切だと再確認
  1. 渓谷や先ずは一匙かき氷
  中七下五は〇 上五が浮いてしまった、惜しい
 <還暦女子会先ずは一匙かき氷>挨拶よりは暑気払い
  1. 玉原へ子供と一緒ラベンダー
 ほとんど散文、句材が良いので残念、中七に工夫が欲しい
<子とむせぶラベンダーの香に玉原来>
  1. 梅雨明けて駄菓子屋で売るかき氷
 季語がだぶっている 発表前に確認を
 <かき氷駄菓子屋にあるイートイン>
  1. もてなしは山盛り氷玻璃コップ
中七が生煮えで惜しい
<おもてなしちりばむ氷菓玻璃コップ>
  1. 雨粒を数珠に紡ぐや蜘蛛の糸
 自句自解 軒下に雨に打たれた蜘蛛の巣の景
 雨粒が数珠球にみえたのは盆中のせいかも
  1. 避暑と言いスーパー長居のそこかしこ 
涼しいスーパーに長居して涼をとる景 よく分る
<涼をとる長居のスーパーイートイン>
  1. 涼風や「西鶴の業」文芸者
難解なのか 鑑賞不可 西鶴を読んで涼しくなったのか?
<涼風や三年前の障子穴>句材は身近にたくさんあろますよ
  1. 猛暑日に神社でお参り一休み
神社でお参りは言葉の無駄遣い
<御朱印を受けて床几に拭う汗>
  1. 還暦も喜寿も解け合うかき氷 
高点句に納得 元気老人の闊達さがうかがえる◎
中七「解け合う」が秀逸
  1. 喉通るメロン冷やして夕餉かな
 夕餉かな が浮いている
<喉の鳴る冷やしたメロン盆の月>供物の相伴(季語重なりは〇)
  1. 最強の「海洋熱波」渦の中
叙景だけで主張がない 海洋熱波は季語か?
<炎帝の海洋熱波に乗って来る>
  1. 故郷で虹の橋父母想う
センチメンタルでありきたり
<虹の橋渡れば妣に会えそうな>
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会えそうな尖った自分夕芒 丈子

2024-08-28 | 今日の一句


2024年 秋
いつからか思考も所作も緩くなっている
風に吹かれる夕暮れの芒原に
尖った自分を懐かしむ

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生き生きと見せているだけ虚栗 丈子

2024-08-27 | 今日の一句


2024年 秋
お元気ですね
声かけられても釈然としない
空っぽな中身が恥ずかしい


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戦ぐ風鎌を研いでる子蟷螂 丈子

2024-08-26 | 

2024年 秋
自然は常在戦場
風の音に鎌を研ぐのは性である

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空蝉や自画像多き無言舘 丈子

2024-08-25 | 


2024年 秋
画学生出征の無言舘
自画像は青年の生への執着か

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抱きつかれ羽交い絞めさる夜半溽暑 丈子

2024-08-24 | 


2024年夏
熱帯夜は一晩中25℃以上の夜なのだが
30℃の夜はこんな様相だ

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脚注の先に脚注夜の秋 丈子

2024-08-23 | 


2024年 夏
ふと秋を感じさせる晩夏の夜
調べ物をする参考書
脚注の先に脚注また脚注お手上げだ

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天高し手持無沙汰のスクワット 丈子

2024-08-22 | 第一句集「裂帛」自選


2024年 秋
秋天の高さは老躯にも爽気を与えるが
手持無沙汰の無為無聊
スクワットが精一杯というところ

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空白のひと日の挽歌秋の雷 丈子

2024-08-21 | 第一句集「裂帛」自選


2024年 秋
何事もなかった今日のひと日
おりからの秋の雷は挽歌のようだ

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八月来戦車を折って鶴を折る 丈子

2024-08-20 | 第一句集「裂帛」自選

2024年 秋
重い八月という季語
戦車と鶴はつきすぎだが避けては詠めない

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24回遊牧通信句会の選句結果

2024-08-19 | 句会レポート
24回遊牧通信句会の選句結果を受信 
今回を最後と思っての投句だった 
結果は最近にない好結果でニンマリ 投句5句の得点は下記のとうり
 無得点1句 総得点⑪は投句者20人中7位 
④得点句は総句数100句の9位タイ 同位が9句あった 
我楽多を棄てて大の字夏座敷① 
長生を倦む日のありて毛虫焼く④
 曼珠沙華褪せることない罪の色③ 
優しさは野にある強さ吾亦紅③ 
侘助に他人行儀の慎ましさ⓪
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優しさは野にある強さ吾亦紅 丈子

2024-08-10 | 第一句集「裂帛」自選


2024年 秋
吾亦紅の審美に
女性の優しさと強さを感じる

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