下野の東西南北春田風 たけし
春田】 はるた
◇「春の田」 ◇「春田道」 ◇「春田風」
前年の秋に稲を刈りとった跡、春までそのままにしてある田。緑肥として、一面に蒔いた美しいゲンゲ田はよく見かける。また鋤き起して、まだ苗を植えてない田や、植んばかりに水が張っている状態も見かける。
例句 作者
月出でゝ一枚の春田輝けり 前田普羅
減反は百も承知の春田打つ 大沢南渓
潮止めの水門閉づる春田かな 五十嵐唐辛子
みちのくの伊達の郡の春田かな 富安風生
水入れて春田となりてかゞやけり 長谷川かな女
よべ雨の諏訪のやしろの春田かな 野澤節子
野の虹と春田の虹と空に合ふ 水原秋櫻子
能登の海春田昃れば照りにけり 清崎敏郎
みちのくの春田みじかき汽車とほる 飴山 實
雪嶺の春やいづこの田も日射す 山口誓子
月出でゝ一枚の春田輝けり 前田普羅
減反は百も承知の春田打つ 大沢南渓
潮止めの水門閉づる春田かな 五十嵐唐辛子
みちのくの伊達の郡の春田かな 富安風生
水入れて春田となりてかゞやけり 長谷川かな女
よべ雨の諏訪のやしろの春田かな 野澤節子
野の虹と春田の虹と空に合ふ 水原秋櫻子
能登の海春田昃れば照りにけり 清崎敏郎
みちのくの春田みじかき汽車とほる 飴山 實
雪嶺の春やいづこの田も日射す 山口誓子