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土崎駅火災

2018-03-25 20:00:16 | 秋田のいろいろ
3月25日早朝、秋田市北部にある奥羽本線・土崎駅で火災が発生した。
「壁や天井裏など約30平方メートルを焼いた」とのことで、けが人はなく、一時列車の運休・遅延はあったものの、昼前には平常ダイヤに戻り、土崎駅での乗降も可能
25日午後の時点では、自動改札機が使えず、駅舎内の通り抜けもできなくなっており、駅事務室南側(秋田駅寄り)の作業用通路みたいな柵を開けて臨時改札口として、社員が集改札を行っている。
駅舎内に入れないので券売機が使えない。きっぷの販売は土崎駅での手売りなのか、車内または下車駅で精算のどちらかと思うが未確認。
14時30分頃。歩行者動線が一部変えられ、自家用車は規制されていた
見る限り、駅舎の外観はほぼ無傷。正面のステンドグラスも無事。その上の時計も動いている。
ただし、外から駅舎に向かって左側・ポストの右側の立ち食いそば屋調理場の壁と、その右上・待合スペースだった辺りの屋根に穴が開けられてしまっている。テレビのニュース映像では、屋根の穴から炎が出ていた。
壁と屋根に穴
出火原因は今のところ分からない。
昼前後の報道では、「駅構内の飲食店(=そば屋)から出火」としているところと「壁から煙が出ているのを発見」としているところがあるが、やはりそば屋辺りが火元だろうか。【26日追記】26日付秋田魁新報社会面によれば、臭いに気づいた客が駅員に伝え、飲食店壁からの煙を見つけて通報したとのこと。そば屋と駅事務室は離れていて気づきにくいだろうから、このお客さんがいなければ、通報が遅れていたかもしれない。
ただ、そば屋の営業開始1時間以上前で、店員も出勤してはいなかったらしい(駅員3人と客1人が避難)ので、例えばコンロから直接的に火が出たとかではないかもしれない。

土崎駅は2011年に跨線橋建て替え、2012年に駅舎外観のリニューアルが行われていたが、この冬、また工事が行われていた。
今回は「耐震補強工事」名目で、木製の補強材が内部に設置され、待合室には木製の筋交いと一体化したベンチが置かれたほか、改札口と1番線の境にあった段差が解消された。内側はいろいろ手が入ったものの大きな変化はなく、外観はほぼ変わらず。既に少しずつ供用されていたが、正式には26日から使用開始予定だった。その矢先の火災。
工事が関係する火災だったのか、単に偶然だったのか。

屋根に開けられた穴の下、待合室やコンコースにあった、DD51形ディーゼル機関車の模型(工事中どこにあったか不明)や、2014年に地元ロータリークラブから寄贈された港ばやしのからくり時計(工事前後で西面から北面へ移設されていたはず)は大丈夫だろうか。燃えなかったとしても水をかぶっているだろうし…
と書いてツイッターを検索してみたら、18時05分頃に撮影されたと思われる駅内部の写真が投稿されていた。もう中に入れるようになったのにも驚いたが、天井~屋根に穴が空いている(のをブルーシートでふさいでいる?)下で、照明が灯り、からくり時計が時刻を指しているようで、安心もした(からくり装置の動作は大丈夫かな?)。

そば屋調理場の壁の穴
壁が壊されたそば屋の営業再開は当分先になりそう。
秋田県内の駅そば屋がある店は、土崎駅と花輪線・鹿角花輪駅と秋田駅だけになっていた。秋田駅のそば屋は、「立ち食いそば屋をモチーフにした駅テナントそば屋」といったほうが正確そうで、ちょっと違う感じもするけど。
鹿角花輪のそば屋は、この3月末で閉店するそうで、4月からは純粋な駅そばとしては土崎駅が秋田県内唯一となるのだが…


今回の火災に関して、JR東日本秋田支社のサイトでは、朝は知らないけれど昼以降は「お客さまへ早急のお知らせ」は「現在お知らせはありません。」となっている。火災が報道されて土崎駅が利用できるかどうか知りたい人もいるだろうに、日曜日ではあるが、更新してほしかった。

本社サイトの列車運行情報では「土崎駅での発煙」としている。屋根から火が見えたのに「発煙」なんでしょうか… 先日の発電所の125時間燃えた「小火(ボヤ)」のように、矮小化しているように感じなくもない。
秋田駅中央改札口のディスプレイの、土崎駅で臨時改札口対応である旨を伝える告知文では「火災」と表記していた。

乾燥が続くので、火事には用心。
土崎駅のその後はこちら

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