JRの話題を2つ。
「651系」という電車がある。「スーパーひたち」といえば、お分かりの方もいらっしゃるはず。
分割民営化直後の1988年からJR東日本が製造した特急用電車。
スピードアップや居住性を重視した設計で、これまでの国鉄型車両とはまったく違うデザインで「タキシードボディ」と呼ばれ、上野-水戸-いわき-仙台の常磐線の特急として活躍していた。
これが先駆けとなって、「スーパー○○」という列車名や、個性的な設計の特急車両がJR各社に広まっていったと言えると思う。
そんな651系も、新型車両投入により常磐線から引退することが決まり、今春から徐々に新しい車両が投入されている。さらに、東日本大震災と福島第一原発事故により常磐線の一部区間が長期に渡って運行できなくなっている。
そのため、651系電車に余剰が発生していると聞いていた。
※以前は「いなほ」に651系が回ってくるという噂もあったが、1世代後のE653系が投入されることになった。
今日、秋田駅から下り列車に乗った。発車してすぐの駅北東の留置線に、
651系が!
4両+7両の11両編成が駐まっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/2b/3df191fe378234818167f77fc8711706.jpg)
稼働せずに雨ざらしだったのだろう。白い車体に黒い汚れが流れているのが寂しげ。
以前、京浜東北線で使われていた209系電車がここに駐まっていたことがあった。
このような首都圏の車両が地方へ来る場合、廃車あるいは改造のため工場へ回送されてきたものと、首都圏で置き場所がなくなって他の場所へ動かす(通称:疎開、疎開留置)ものがあるようだ。
実は、651系は11月14日にも、秋田に来ていたことをネットで知っていた。
これは、東大宮操車場に置かれていた651系の、青森車両センターへの移動だったそうだ。651系は水戸の勝田車両センター所属なので、疎開先の大宮からさらに青森へ疎開ということか。
大宮から青森なら、東北本線をまっすぐ北上すればいいじゃないかと思われる方もおられるだろうが、盛岡以北は第3セクター鉄道になっていてJRの路線ではない。だから、JRの車両は通る時に「線路使用料(通行料)」を取られるので、その節約のために、秋田回りにしているようだ。
ということで、今日の651系も、その第2段だと思われる。
数時間後、再び秋田駅に戻ると、留置線からは姿を消していて、
2番線に入線
何人か社員が運転席に乗り込んでいた。2番線に出てみると、
LEDマークと下り側ヘッドライトが点灯
やはり、青森へ向かうようだ。
651系独特の大型のLEDヘッドマークに、飾り付きの「JR」ロゴが表示された。(「回送」と表示することもできるようだが)
側面は「回送」
客席のカーテンは中途半端に閉まっていて、車内灯は点灯していた。
そういえば、209系の時は、電源が異なるのでこの近辺では自走できず、機関車にひかれての移動だった。
651系は、車両としては奥羽本線にも対応しているから、自走してもおかしくはない。でも、秋田の運転士で651系を動かせる人がいなさそうな気がしていたが、いるということなのだろう。(免許があればどこでも運転できる自動車と違い、鉄道は運転できる形式や区間も決まっているはずなので)
普通列車新屋行きと
秋田の駅名標と
タキシードボディ@秋田駅
今回疎開されたのは、前(青森側)が4両の「K204」編成。ネットによれば後ろが7両の「K101」編成だったそうだ。合わせて11両。
2番線では、先頭はホーム先端ギリギリの位置だったが、お尻は?
自由通路から
後ろもほぼ、ホームの長さいっぱいだ。
客車列車だと12両編成くらいは最近まであったけれど、電車で10両超が秋田駅に来るのって、今となっては珍しい。食堂車がついて12両編成だった頃(1982年まで?)の「白鳥」や「つばさ」以来だったりして。
今後の651系には、常磐線以外の臨時列車に使う計画があるという話があるようだが、どうなるだろう。そして、常磐線の今後も。
【28日追記】27~28日にも、秋田経由で青森へ651系が疎開回送されたとのこと。これで3回目。
9月3日の記事以来の、土崎駅の「外壁とホーム屋根の改良工事」。
10月上旬には、すっぽりとシートで覆われていた
【2013年9月29日追記】2013年9月に公開されたGoogleのストリートビューはその1年前に撮影されたため、↑この状態の土崎駅が撮影・公開されている。
今日、降りてみると、
ホーム側は以前と変わらない
駅の内部も同じ。
で、外側は、
ほぼでき上がっていた!
まだアルミサッシに養生やメーカーの紙がくっついていたり、向かって右が通行止めになったりしているけれど。
ちなみに、以前の姿。
(再掲)
出入り口のある中央部分だけ、レンガ風のタイル張りになっている。
従来は、単に張り出した庇に風除けのサッシをつけた程度だった風除室が、よりしっかりした作りになり、左右両側に引き戸(自動で閉まるタイプ?)が付いた(従来は左だけ)。海からの西風をまともに受ける位置だから、これで防風・保温効果は高くなることだろう。
てっぺんには時計が設置されるようだ
駅名表示は左から右側へ移動。ステンドグラス部分は、従来とまったく同じようだ。
曇り空ですが土崎駅全景
歴史ある駅舎を活かしながらリニューアルしたことはいいと思うけど、正直、ちょっと安っぽい気がしなくもない。特に部分的にレンガ風にしたのが取ってつけたようで…
時が経ち、慣れて、風雪にさらされれば、風格ある駅舎になるかな。
※続きはこちら
「651系」という電車がある。「スーパーひたち」といえば、お分かりの方もいらっしゃるはず。
分割民営化直後の1988年からJR東日本が製造した特急用電車。
スピードアップや居住性を重視した設計で、これまでの国鉄型車両とはまったく違うデザインで「タキシードボディ」と呼ばれ、上野-水戸-いわき-仙台の常磐線の特急として活躍していた。
これが先駆けとなって、「スーパー○○」という列車名や、個性的な設計の特急車両がJR各社に広まっていったと言えると思う。
そんな651系も、新型車両投入により常磐線から引退することが決まり、今春から徐々に新しい車両が投入されている。さらに、東日本大震災と福島第一原発事故により常磐線の一部区間が長期に渡って運行できなくなっている。
そのため、651系電車に余剰が発生していると聞いていた。
※以前は「いなほ」に651系が回ってくるという噂もあったが、1世代後のE653系が投入されることになった。
今日、秋田駅から下り列車に乗った。発車してすぐの駅北東の留置線に、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/98/3febe416bb5e5341d1cdfda4e904796f.jpg)
4両+7両の11両編成が駐まっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/2b/3df191fe378234818167f77fc8711706.jpg)
稼働せずに雨ざらしだったのだろう。白い車体に黒い汚れが流れているのが寂しげ。
以前、京浜東北線で使われていた209系電車がここに駐まっていたことがあった。
このような首都圏の車両が地方へ来る場合、廃車あるいは改造のため工場へ回送されてきたものと、首都圏で置き場所がなくなって他の場所へ動かす(通称:疎開、疎開留置)ものがあるようだ。
実は、651系は11月14日にも、秋田に来ていたことをネットで知っていた。
これは、東大宮操車場に置かれていた651系の、青森車両センターへの移動だったそうだ。651系は水戸の勝田車両センター所属なので、疎開先の大宮からさらに青森へ疎開ということか。
大宮から青森なら、東北本線をまっすぐ北上すればいいじゃないかと思われる方もおられるだろうが、盛岡以北は第3セクター鉄道になっていてJRの路線ではない。だから、JRの車両は通る時に「線路使用料(通行料)」を取られるので、その節約のために、秋田回りにしているようだ。
ということで、今日の651系も、その第2段だと思われる。
数時間後、再び秋田駅に戻ると、留置線からは姿を消していて、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/fc/6130c2added6da2e6cd563c7aac5fc34.jpg)
何人か社員が運転席に乗り込んでいた。2番線に出てみると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/f7/48219a63ff9fde9bdb6ac69a591d64b6.jpg)
やはり、青森へ向かうようだ。
651系独特の大型のLEDヘッドマークに、飾り付きの「JR」ロゴが表示された。(「回送」と表示することもできるようだが)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/4a/b7aad3c919dea5626f481ac10aa9c6c3.jpg)
客席のカーテンは中途半端に閉まっていて、車内灯は点灯していた。
そういえば、209系の時は、電源が異なるのでこの近辺では自走できず、機関車にひかれての移動だった。
651系は、車両としては奥羽本線にも対応しているから、自走してもおかしくはない。でも、秋田の運転士で651系を動かせる人がいなさそうな気がしていたが、いるということなのだろう。(免許があればどこでも運転できる自動車と違い、鉄道は運転できる形式や区間も決まっているはずなので)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/33/e862bd1de4e45c60f1225e1b9b08db34.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/af/c8b8b48256dd310411459b6290beaa9e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/f7/1853ed2c5bbd050331d2d3798d87a907.jpg)
今回疎開されたのは、前(青森側)が4両の「K204」編成。ネットによれば後ろが7両の「K101」編成だったそうだ。合わせて11両。
2番線では、先頭はホーム先端ギリギリの位置だったが、お尻は?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/db/acb588dc9b9b44ac2afa90f4abf59eb0.jpg)
後ろもほぼ、ホームの長さいっぱいだ。
客車列車だと12両編成くらいは最近まであったけれど、電車で10両超が秋田駅に来るのって、今となっては珍しい。食堂車がついて12両編成だった頃(1982年まで?)の「白鳥」や「つばさ」以来だったりして。
今後の651系には、常磐線以外の臨時列車に使う計画があるという話があるようだが、どうなるだろう。そして、常磐線の今後も。
【28日追記】27~28日にも、秋田経由で青森へ651系が疎開回送されたとのこと。これで3回目。
9月3日の記事以来の、土崎駅の「外壁とホーム屋根の改良工事」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/eb/cd9fd30285c7bf597ce318f7b92a4882.jpg)
【2013年9月29日追記】2013年9月に公開されたGoogleのストリートビューはその1年前に撮影されたため、↑この状態の土崎駅が撮影・公開されている。
今日、降りてみると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/1d/4ef1c134cf1216f8e8a275a70249ba57.jpg)
駅の内部も同じ。
で、外側は、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/32/31cef1797560c7ce61a61fa37c9dfa5e.jpg)
まだアルミサッシに養生やメーカーの紙がくっついていたり、向かって右が通行止めになったりしているけれど。
ちなみに、以前の姿。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/0c/6b40a38a18f8ec25c0f9963d18606d3a.jpg)
出入り口のある中央部分だけ、レンガ風のタイル張りになっている。
従来は、単に張り出した庇に風除けのサッシをつけた程度だった風除室が、よりしっかりした作りになり、左右両側に引き戸(自動で閉まるタイプ?)が付いた(従来は左だけ)。海からの西風をまともに受ける位置だから、これで防風・保温効果は高くなることだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/71/c543d2c0fd43b28d07afb78f0e585a98.jpg)
駅名表示は左から右側へ移動。ステンドグラス部分は、従来とまったく同じようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/1d/08aa94cd1683c9afccd62f820a32b7a2.jpg)
歴史ある駅舎を活かしながらリニューアルしたことはいいと思うけど、正直、ちょっと安っぽい気がしなくもない。特に部分的にレンガ風にしたのが取ってつけたようで…
時が経ち、慣れて、風雪にさらされれば、風格ある駅舎になるかな。
※続きはこちら
とはいえSLが走る時もそうですが、運転台にいる人が車両と線路両方をわかっている必要があるので、2人以上運転士を用意したと思われます。その手間を考えれば機関車牽引が理想的ですが、連結器やブレーキの接続に問題があったのでしょうか…?
昔、鉄道誌で読んだところでは、JR東日本の首都圏では、電気機関車と電車で担当が分かれていて、担当替えの時は訓練をしてからといった感じだったはずです。やはり社内での取り決めなのでしょうかね。
たしかに人員の手配は、機関車牽引のほうが楽そうですね。
ひょっとして、今後、651系が奥羽・羽越線で営業運転する計画があり、それを見越して…というのは、勘ぐりすぎでしょうか。
工事中も立ち食い蕎麦屋さんは継続していました。お店は何も階層の予定はないと店のおばさんがいってました。
期間限定のきのこうどんをいただいてきました。
掲示では「12月15日まで」が工事期間でしたから、最後の追い込みでしょう。
完成記念イベントみたいなのはやるんでしょうかね。(男鹿や象潟では、乗客にストラップやティッシュを配ったそうですが…)
売店は前に閉店してしまい、みどりの窓口は券売機化されていますし、今回の工事では内部はいじらなかったようで、今後は当分、この形でいくのでしょう。