時々、無性に食べたくなるのだけど、なかなかかなわない食べ物がある。
「お好み焼き」である。それも焼きそばが入った。
おそらく、小麦粉と甘いソースを欲するのだと思う。たこ焼きはちょっと違うし、焼きそばが入らないお好み焼きではもの足りない。そして、イカとか魚介類が入ったのは苦手。
また、秋田では、お好み焼き店はそんなにないし(あっても自分で焼く店は面倒だし)、そもそもお好み焼き自体になじみが薄い土地柄なので、お好み焼きがどういう食べ物なのか(具材やトッピング、○○風など地域による違い)よく分かっていないのだけど。
焼きそば入りのお好み焼きといえば、「広島風お好み焼き」という印象。昔、広島を訪れた時、駅ビルの店で食べたのは焼きそばが入っていた(なぜか味の記憶は薄い)。
関西風お好み焼きでも、そば入りはあるが、それは「モダン焼き」と呼ぶらしい。
その両者は麺と生地の関係が異なるそうだ。生地と麺が層に分かれていたり、麺が生地と混ざっていたりするようだが、地域や店による違いもあるようで、難しい。
要は中途半端なお好み焼きへの憧れで、こだわりのある方々、本場の方々には邪道と言われそうなのですが。
そんな環境なので、お好み焼きといえば、冷凍食品かスーパーやコンビニエンスストアの惣菜。
ただ、冷凍食品は焼きそばが入らないものが圧倒的に多い。惣菜は置いてある店のほうが珍しい。コンビニのホームページで発売中であることが紹介されていても、店には入荷していないことは何度もあった(コンビニ商品では珍しくないことではあるけれど)。
最近、ローソンやファミリーマートでは、以前よりもお好み焼き系の惣菜をよく売るようになった気がする。しょっちゅうリニューアルしていて、関西風やお好み焼きと焼きそばとのセットなどもあるが、焼きそば入りお好み焼きもあり、2024年始めに両社が相次いで新発売した。※2024年2月中旬時点では、発売終了済みの可能性が高いです。末尾の2月20日発売商品についても参照。
それぞれの発売後、秋田市内の店舗を回ってみたら、2社とも秋田駅周辺であっさりと入手できた。弁当やパスタと比べると1度の入荷数は多くなさそうなので、来店のタイミングもあるのだろうし、意識しないと見過ごしてしまいそうだけど。
ローソンは2024年1月9日発売。
屋台風お好み焼 418kcal 税込み497円
「広島風」とは謳っていない。
一方で「屋台風」と言われても、イメージがないので分からない。透明パックに入っているのは屋台っぽいかもしれないが。
製造は「わかば食品株式会社」という企業の岩手工場(北上市。本社は岡山県倉敷市)。
バーコード(JANコード)は、20で始まる店内限定コードとか、ローソンの事業者コードではなく、わかば食品の事業者コード(4977024)。同社は「フレッシュダイナー」のような、ローソン傘下の製造メーカーかと思ったら、そうではない一般の企業。パンやデザートを山崎製パンなどに委託するのと同じ関係。
わかば食品は、公式サイトによれば「お好み焼きと焼そばの製造メーカー」で「コンビニエンスストア業界のお好み焼きシェアNo.1」「お好み焼は、ベテランスタッフが専門店と同じプロセスで一枚一枚心を込めて調理しています」。デイリーヤマザキとファミリーマート向けの商品を製造していることが紹介されているが、今回のようにローソン向けも作っている。OEMメーカーということか。
思っていたコンビニのお好み焼きよりも、手作りっぽさがある。
ちょっと小さめかな
こんもりと厚さがあり、生地は皮のようにふわっと載っかっている感じ。
生地の下にキャベツや焼きそばがはみ出ている。マヨネーズが若干かかっているように見えるが、原材料からすれば「半固形状ドレッシング」か?
底から見ると、全面麺
皮をめくったところ
期待通りの味。これまで食べた、冷凍食品やスーパーの惣菜の焼きそばが入らないお好み焼きは、(当然だけど)規格品っぽくてどこか物足りなかったが、これは本格的なのでは。
豚肉は入ってはいるが多くない。キャベツが多いけれど、適度に柔らかくなっていてソースとともに無理なく食べられる。
その翌週1月16日にはファミリーマート(ファミマルKITCHENブランド)から。
鉄板仕立ての広島お好み焼 肉玉そば 531kcal 税込み598円
ローソンよりも大きく、「広島」を名乗る。「広島風」でなく「広島お好み焼」と言い切っているのは自信? なお、ファミマでは自社ブランドの惣菜や冷凍食品の商品名では、「焼き」の送り仮名がない「お好み焼」表記を用いる方針のようだ(ホームページでは一部に表記揺れあり)。
「FamilyMartマヨネーズ」8g(味の素製56kcal)と「お好みソース」13g(オタフクソース製17kcal)付き。
こちらのバーコードは店内限定。製造者はこれもわかば食品岩手工場。
生地は載っかるタイプだが、ローソンよりも厚くて玉子焼きのよう。
「肉玉そば」だから卵も入っている。一般的には目玉焼きや少し溶いた卵を流すようだ。本品は卵の存在感はなかったので、生地に混ぜてあるの?? 中央に十字に切れ込みが入るが、広島のお好み焼きが必ずこうなっているわけではない。
ローソンとは生地の下の層の順番が異なる。下から豚肉、キャベツ、焼きそば、生地。
ソースは塗ってあるものの少なく、添付ソースをかけないと足りない。
味の傾向はローソンと大差ないと思った。豚肉はたっぷり。ローソンより大きいし、100円高いのは納得。
2社の、というかわかば食品のお好み焼きのおかげで、ほぼ初めてお好み焼きを食べたい欲求が満たされた。これまで年に2回もお好み焼きを食べたことなどなかったのに、1月中に2回も食べてしまった。
と思っていたら、ファミリーマートの2月20日新発売商品に、「【北海道・東北】みっちゃん総本店監修広島流お好み焼そば肉玉子(598円)」と「【北海道・東北】もちチーズお好み焼&焼そば(550円)」が。これらもわかば食品製造だろうか。
北海道、東北(と新潟県の一部)というエリア限定でお好み焼きが売られること自体珍しい。それに、本場の店監修(「広島流」というのが独特だが、この店で用いている)というのはひかれるし、もう1つは餅とチーズ、噂には聞いていたものの食べたことがなく興味があった組み合わせ。気になる。→この記事へ続く。
「お好み焼き」である。それも焼きそばが入った。
おそらく、小麦粉と甘いソースを欲するのだと思う。たこ焼きはちょっと違うし、焼きそばが入らないお好み焼きではもの足りない。そして、イカとか魚介類が入ったのは苦手。
また、秋田では、お好み焼き店はそんなにないし(あっても自分で焼く店は面倒だし)、そもそもお好み焼き自体になじみが薄い土地柄なので、お好み焼きがどういう食べ物なのか(具材やトッピング、○○風など地域による違い)よく分かっていないのだけど。
焼きそば入りのお好み焼きといえば、「広島風お好み焼き」という印象。昔、広島を訪れた時、駅ビルの店で食べたのは焼きそばが入っていた(なぜか味の記憶は薄い)。
関西風お好み焼きでも、そば入りはあるが、それは「モダン焼き」と呼ぶらしい。
その両者は麺と生地の関係が異なるそうだ。生地と麺が層に分かれていたり、麺が生地と混ざっていたりするようだが、地域や店による違いもあるようで、難しい。
要は中途半端なお好み焼きへの憧れで、こだわりのある方々、本場の方々には邪道と言われそうなのですが。
そんな環境なので、お好み焼きといえば、冷凍食品かスーパーやコンビニエンスストアの惣菜。
ただ、冷凍食品は焼きそばが入らないものが圧倒的に多い。惣菜は置いてある店のほうが珍しい。コンビニのホームページで発売中であることが紹介されていても、店には入荷していないことは何度もあった(コンビニ商品では珍しくないことではあるけれど)。
最近、ローソンやファミリーマートでは、以前よりもお好み焼き系の惣菜をよく売るようになった気がする。しょっちゅうリニューアルしていて、関西風やお好み焼きと焼きそばとのセットなどもあるが、焼きそば入りお好み焼きもあり、2024年始めに両社が相次いで新発売した。※2024年2月中旬時点では、発売終了済みの可能性が高いです。末尾の2月20日発売商品についても参照。
それぞれの発売後、秋田市内の店舗を回ってみたら、2社とも秋田駅周辺であっさりと入手できた。弁当やパスタと比べると1度の入荷数は多くなさそうなので、来店のタイミングもあるのだろうし、意識しないと見過ごしてしまいそうだけど。
ローソンは2024年1月9日発売。
屋台風お好み焼 418kcal 税込み497円
「広島風」とは謳っていない。
一方で「屋台風」と言われても、イメージがないので分からない。透明パックに入っているのは屋台っぽいかもしれないが。
製造は「わかば食品株式会社」という企業の岩手工場(北上市。本社は岡山県倉敷市)。
バーコード(JANコード)は、20で始まる店内限定コードとか、ローソンの事業者コードではなく、わかば食品の事業者コード(4977024)。同社は「フレッシュダイナー」のような、ローソン傘下の製造メーカーかと思ったら、そうではない一般の企業。パンやデザートを山崎製パンなどに委託するのと同じ関係。
わかば食品は、公式サイトによれば「お好み焼きと焼そばの製造メーカー」で「コンビニエンスストア業界のお好み焼きシェアNo.1」「お好み焼は、ベテランスタッフが専門店と同じプロセスで一枚一枚心を込めて調理しています」。デイリーヤマザキとファミリーマート向けの商品を製造していることが紹介されているが、今回のようにローソン向けも作っている。OEMメーカーということか。
思っていたコンビニのお好み焼きよりも、手作りっぽさがある。
ちょっと小さめかな
こんもりと厚さがあり、生地は皮のようにふわっと載っかっている感じ。
生地の下にキャベツや焼きそばがはみ出ている。マヨネーズが若干かかっているように見えるが、原材料からすれば「半固形状ドレッシング」か?
底から見ると、全面麺
皮をめくったところ
期待通りの味。これまで食べた、冷凍食品やスーパーの惣菜の焼きそばが入らないお好み焼きは、(当然だけど)規格品っぽくてどこか物足りなかったが、これは本格的なのでは。
豚肉は入ってはいるが多くない。キャベツが多いけれど、適度に柔らかくなっていてソースとともに無理なく食べられる。
その翌週1月16日にはファミリーマート(ファミマルKITCHENブランド)から。
鉄板仕立ての広島お好み焼 肉玉そば 531kcal 税込み598円
ローソンよりも大きく、「広島」を名乗る。「広島風」でなく「広島お好み焼」と言い切っているのは自信? なお、ファミマでは自社ブランドの惣菜や冷凍食品の商品名では、「焼き」の送り仮名がない「お好み焼」表記を用いる方針のようだ(ホームページでは一部に表記揺れあり)。
「FamilyMartマヨネーズ」8g(味の素製56kcal)と「お好みソース」13g(オタフクソース製17kcal)付き。
こちらのバーコードは店内限定。製造者はこれもわかば食品岩手工場。
生地は載っかるタイプだが、ローソンよりも厚くて玉子焼きのよう。
「肉玉そば」だから卵も入っている。一般的には目玉焼きや少し溶いた卵を流すようだ。本品は卵の存在感はなかったので、生地に混ぜてあるの?? 中央に十字に切れ込みが入るが、広島のお好み焼きが必ずこうなっているわけではない。
ローソンとは生地の下の層の順番が異なる。下から豚肉、キャベツ、焼きそば、生地。
ソースは塗ってあるものの少なく、添付ソースをかけないと足りない。
味の傾向はローソンと大差ないと思った。豚肉はたっぷり。ローソンより大きいし、100円高いのは納得。
2社の、というかわかば食品のお好み焼きのおかげで、ほぼ初めてお好み焼きを食べたい欲求が満たされた。これまで年に2回もお好み焼きを食べたことなどなかったのに、1月中に2回も食べてしまった。
と思っていたら、ファミリーマートの2月20日新発売商品に、「【北海道・東北】みっちゃん総本店監修広島流お好み焼そば肉玉子(598円)」と「【北海道・東北】もちチーズお好み焼&焼そば(550円)」が。これらもわかば食品製造だろうか。
北海道、東北(と新潟県の一部)というエリア限定でお好み焼きが売られること自体珍しい。それに、本場の店監修(「広島流」というのが独特だが、この店で用いている)というのはひかれるし、もう1つは餅とチーズ、噂には聞いていたものの食べたことがなく興味があった組み合わせ。気になる。→この記事へ続く。
案外秋田で広島焼のイメージが大阪モダン焼きより強いのはテキヤのせいでしょうか。
昔から久保田町とか追分にはありましたが大抵は千秋公園花見や地元氏神例大祭の屋台。
なぜかここの屋台は昔から広島風をだす傾向がありまして、健啖な県民にはかなりな満足さになりました。
巻いて出してくれたりするお好みもありますが、基本は広島焼なんでモダン焼きよりも…と。
ただ家庭では広島焼は作りにくいから結局大阪焼になります。
遠隔地の飲食店や屋台で売られるもの、各家庭で作られるものは、本場の人たちにはどう映るでしょうね。
粉もの、炭水化物in炭水化物ですから、食べ慣れない者には量の感覚が分からないのも手強い。
秋田では、たこ焼きはスーパーの惣菜の定番ですが、お好み焼きはそれほどでもない。でもお好み焼き粉やソースは売っている。秋田のお好み焼きの浸透度ってどのくらいなのか、気になります。
チェーン店でないお好み焼き店だと市内で有名なのは外旭川のとんぼ亭でしょうか。駅が近くにできて来訪しやすくなりましたね。
みんなで食べると楽しいでしょうけれど、ひとりで行くには気が引けてしまいます。
大雅は大阪、ふわたまは広島ですね。