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徳島市

2010-03-22 17:00:15 | 旅行記
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高速バスであっけなく四国に上陸し、いよいよ四国の旅が始まるけれど、フリーきっぷの有効期間の3日間をフルに活かすため、行動開始は明日。今日は徳島市に“前泊”する形になるが、まだ16時前なので徳島市内を見てみた。
 ※天気がとてもよく、逆光での撮影になってしまった写真があり、お見苦しい点をご了承ください。

四国というとどのような印象をお持ちだろうか? 四万十川、お遍路、瀬戸内海など、のどかな“田舎”と思われるかもしれない。
たしかに列車で移動すると山間部は山深く、そういう面もある。でも、僕が今まで訪れた3県の県庁所在地(松山・高松・高知)は、とても賑やかな街だった。街中に人が多く、路面電車や私鉄が走っていて活気があった。

徳島市だけは訪れたことがなかったが、同様に賑やかな街というイメージを何となく持っていたが、他の3県庁所在地と異なり、JR以外に鉄道がなく、中核市でない(人口26万人)。
僕が徳島市で連想するものは、阿波踊り、眉山(びざん)、吉野川、ジャストシステム(本社が市内にある)くらいかな。
朝ドラ「ウェルかめ」の舞台は主に美波町だし、うず潮は鳴門市、LEDの開発・生産拠点は阿南市だからいずれも市外。秋田県外の人に「秋田市」と言ってもなまはげ(男鹿市)やかまくら(横手市)を連想されてしまうようなものか。


徳島市は水都(水の都)と呼ばれ、吉野川以外にもたくさんの川が市内を流れている。特に徳島駅や徳島城跡、市役所がある市の中心部は、吉野川の支流に囲まれた島状になっており、「ひょうたん島」と言うそうだ。保険料100円だけで乗れる、島の外周を一周する遊覧船があるそうだが、乗る時間がなかった。
JR徳島駅
駅自体は、(高架や橋上でない)地平駅だが、駅前は百貨店のそごうがあるなど、立派で賑やか。
駅の裏(北側)には車両基地・城山(徳島城跡)・助任川があるため、自由通路などはないようで、すべての施設が南側にまとまっているようだ。
そのため、駅の裏手にある徳島大学などへ行くには遠回りになりそうだ。城跡にも行く時間がなかったが、バスから見たら立派な石垣が残っていたし、「千秋閣庭園」と呼ばれる庭が保存・公開されているとのこと。
駅前の歩道橋の上から
駅前の南側には、大きな「新町橋通り」が南西方向に延びており、新町橋を渡った先にそびえるのが「眉山(びざん)」。眉の形の山であることが由来で標高277メートルの徳島市のシンボル的存在。
駅から1キロ弱の新町橋通りの突き当たりにある「阿波おどり会館」から頂上までロープウェーが運行されている。頂上にはテレビ塔があるようだ。
夕暮れの阿波おどり会館。「阿波“踊り”」ではなく「阿波“おどり”」が正式な表記のようだ
1999年に開館した阿波おどり会館では、阿波おどりの実演を見られるほか、「徳島県物産観光交流プラザ“あるでよ徳島”」がある。
「あるでよ徳島」は秋田県産業会館みたいな県内の物産を購入できる場所だが、スダチ加工品、ワカメ、お菓子、藍染め製品などいろんなものがあり、買いやすかった。

新町橋通りから南に進むと、「秋田町(あきたまち)」。一丁目から六丁目まであり、大きな歓楽街になっている。ここもメインストリートは広く、多くのバス路線が通る。
町名の由来は我が秋田と関係あるのだろうか?
近くにはアーケード街も
大賑わいではないが、シャッター通りではない。少なくとも秋田市中心市街地よりは活気がある。
街路樹のヤシ
駅前や新町橋通りに植えられていたのは、細くて背の高い「ワシントンヤシモドキ」か? これはフェニックスとも呼ばれる「カナリーヤシ」だろうか。
これを見て、つくづく南へ来たんだなと実感した。
なお、東海道新幹線の車窓からも見える、静岡県の浜名湖沿いにも背の高いヤシが植えられているが、四国のものと比べると元気がなさそうに見えた。

新町川は、西から東へ向かって流れており、川沿いはボードウォークや公園になっている。JR牟岐線を越えた辺りはこんな光景。
川沿いのヨットハーバー
奥に眉山が見える。駅前から見るのとは角度が違うが、ここからも眉の形に見える。
そして、左側に見えるビルが徳島県庁。
全国唯一の県庁前にあるヨットハーバーであり、「ケンチョピア」と愛称が付けられているそうだが、特に表示板などは見当たらなかった。
徳島県庁
この角度から見ると秋田市立総合病院にどことなく似ている。県庁は1986年竣工とのことで、できたのが同じ頃だからか。
県庁の最上階、11階が展望スペースとして開放されている(平日の開庁時間帯のみ)。
「展望者ロビー」
“展望者”というのはなんかヘンな言葉だが、「景色を見る人のため専用のロビー」だっていうことかな。殺風景でベンチがあるだけの空間だったけど(同フロアに自販機はあり)。
北方向
手前がケンチョピアのある新町川。左奥が駅裏の城山。
東方向
ひょうたん島を囲む助任川(?)、さらに先に吉野川の河口、そして海や島(淡路島?)が見えた。
残念ながら北側しかロビーになっておらず、西側の眉山は見られない。ただし、南側が一般人も利用できる食堂になっているので、営業時間内は違った景色が見られるだろう。「阿波尾鶏ササミカツ丼」などの地産地消メニューもあるとのこと。
徳島駅から県庁へは歩いて行かれなくもないが、路線バスを使うか、JR牟岐線で1駅の「阿波富田」駅から歩いた方が便利。

駅北側の県道に架かる「吉野川橋」にも行ってみた。
橋の上から
大きい! 雄物川よりも広い川幅。「四国三郎」と呼ばれる大河の貫禄充分。

当然橋も長く、吉野川橋は長さ1070メートルと伊勢大橋より少し短い程度。
この橋も尾張大橋・伊勢大橋と同じ、増田淳の設計によるもので1928(昭和3)年完成だが、デザイン的には一般的なトラス橋。ただ、今でも美しい姿を保っているし、水色に塗られているのが珍しいが四国らしい。また、トラスが17個も連続(旧秋田大橋は6連)しているのでその連なりもきれいだった。
北岸から。右に眉山
もう少し、徳島市の話を続けます

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