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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ミニDCと臨時列車続報

2011-09-01 22:04:04 | 秋田のいろいろ
先日のJRの秋の臨時列車の記事の続報です。

まず、いきなり話がそれますが、以前から話は出ていたけれど、昨日からの報道や秋田支社からの発表によれば、10月から12月まで、秋田県がJR東日本の「重点販売地域」に指定され、主に首都圏からの観光客誘致を図っていくという。
詳細は秋田支社のプレスリリースで(PDFファイル):http://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/20110831.pdf

2013年秋の「デスティネーションキャンペーン(DC)」を控え(実施が決定したらしい)、その前哨戦となる「ミニDC」的位置づけのようだ。
本番のDCは北海道から九州までJR全社共同で行うが、ミニDCは東日本単独で行うらしい。
秋田県大型観光キャンペーン“うめっすな! 秋田た・び・ご・ろ”」という名称や、ピンク色のナマハゲみたいなキャラクター「ちびっコ なまはげ がおたくん」、ポスター類も既に決まっている(上記JRの資料に掲載)。

県では、首都圏や秋田市で食のイベントの開催などを行うようだ。
JR側では、パック旅行やハイキングイベント、6日前までの予約で「こまち」が半額になる「えきねっと」の「お先にトクだ値」が設定されるほか、臨時列車も運転される。
その臨時列車というのが、前回紹介した列車たち(のうち秋田支社管内かつ秋田県内分)であったのだが、その話はちょっと置いておきます。

ハイキングの「駅からハイキング」の16コースのうち、11月5日に秋田駅発で「鎮守の森と新川の渡船場跡を歩く」というのがあった。これって、川尻の総社神社や秋田運河(旧雄物川)の新川橋近辺のことだろうか。シブイコースだけど、おもしろそう。
12月に弘前(青森県なのになぜか含まれている)や八郎潟のコースもあるけれど、雪が降らないかな・・・

特別企画乗車券(おトクなきっぷ)が2種類発売される。
いずれも2日間有効で、10月1日から12月31日までが利用期間(年末の混雑期も使えるのか)。発売は9月20日から。
秋田内陸線を経由し青森と角館・田沢湖を結ぶ「青森・田沢湖縦貫パス」が2600円、「秋田内陸線と県内のJR線の一部を利用できる「秋田マタギの里パス」が3000円(いずれもこども半額)。
資料には、「フリーエリア内のJR線と秋田内陸縦貫鉄道線の普通・快速列車が自由に乗り降りできる」ということ程度しか記載されておらず(リーフレットの画像らしきものも掲載されているが、判読不可能)、詳細は不明。
どちらも内陸線内は全区間で利用できそう。
JR区間では、前者は田沢湖-角館、鷹ノ巣-青森なのだろうか?(憶測です)
後者は、鷹ノ巣-東能代-秋田-大曲-角館という、内陸線を含めて一周となるコースではないだろうか。何年か前にも「マタギの里周遊きっぷ(3000円)」というのが出ていた。


で、この資料では、結局、臨時列車の詳細はあまり分からなかった。
そんな中、交通新聞社が運営するサイト「どこなびドットコム」の時刻表検索の存在を思い出した。時刻表を出版するJR系出版社だけあって、ここの時刻表は更新が早く、ローカル臨時列車の時刻表ももれなく掲載されているので、頼りになる。(他のサイトでは、臨時列車が載らなかったり、明らかに間違っていることがあるので注意)
ところが、7月21日でどこなびは閉鎖され、同社運営の「鉄道・旅行情報ウェブマガジン『トレたび』」に統合されていた。

でも、統合後も迅速で正確な時刻表検索は健在。
秋田支社の秋の臨時列車も、既にしっかり掲載されていた。
詳細に興味のある方は各自検索していただくとして、ここでは一部だけをご紹介します。

まず、問題の快速「ぐるっと鳥海」号。
やはり、“時計回り”(←前回は失礼しました)に一周する、秋田(奥羽本線)新庄(陸羽西線)余目(羽越本線)秋田のルート。秋田発7時44分、秋田着17時49分。
仙台支社と秋田支社の発表で、列車名、ダイヤともそれぞれ異なっていたが、秋田支社発表が正しかった。
途中停車駅は、
奥羽本線内:和田、刈和野、大曲、横手、十文字、湯沢、横堀、新庄
陸羽西線内:古口
羽越本線内:余目、酒田、象潟、羽後本荘
の13駅。

停車時間が長めの駅を挙げると、
横手8時58分~10時30分
新庄11時56分~12時02分
古口12時18分~12時30分
余目12時55分~13時30分
酒田13時42分~15時53分
なお、酒田→秋田間の時刻は、現在運行中の「リゾート鳥海」のダイヤ(酒田15時53分→秋田17時56分)とおおむね同じ。

まず、停車駅を見ると、奥羽本線内でこまめに停車し、羽越本線内で大雑把な印象。鳥海山にいちばん近い駅であろう、遊佐(リゾート鳥海は停車する)くらいには停まるかと思ったが。
奥羽本線の刈和野や横堀は、かつては急行列車が停まっていたはずだから、それを思い起こさせる。刈和野には、こまちの前身である特急「たざわ」の一部列車も停車していた。
でも、秋田市(旧河辺町)の和田駅には急行などが停まっていたことはなかったかもしれないし、快速も停まらない。各駅停車でない列車が和田に停車するのは、初めてかもしれない。

そして停車時間。
横手で1時間半も停まる。上記JRの資料には「横手駅前での歓迎イベントや市内観光」ができるとのことなので、新駅舎開業を記念して、いろいろ行うのだろう。
陸羽西線に入る山形県の新庄では6分停車。おそらく経路上唯一の駅弁販売駅だと思うが、買うのなら急がないと。
陸羽西線の途中駅、古口は12分。反対方向の定期列車と行き違いするためでもあるが、資料には「最上川の船下りを体験できる旅行商品を設定」とあるので、その利用者を降ろすのだろう。(船のりばは古口駅近く)
しかし、船下りをした人が、列車に戻るには、おそらくバスにでも乗らないとならないはず。そのためなのだろうか、酒田周辺でも長時間の停車がある。
羽越本線に入る余目駅では35分、そして酒田駅ではなんと2時間11分も停車!
酒田停車中に、秋田行きの特急と普通列車が1本ずつ追い抜いていく。


もう1つ、羽越本線のトロッコ風列車、快速「鳥海風っこ」号(秋田-象潟)も見ておく。
上り下りとも「リゾート鳥海」と近い時間帯。(すなわち、上記「ぐるっと鳥海」とも近い)
停車駅は、上下とも羽後牛島、新屋、羽後本荘だけ。いずれも停車時間は1分以下。
特急が停まる西目や仁賀保は通過(これはリゾート鳥海も同じ)し、秋田市内の羽後牛島と新屋には停まる。(ドアを開けない停車は他にもあると思われる)
どういう意味・目的で停車駅を区別しているのだろう。
トロッコ(風)列車なのだから、もう少しのんびり・ゆっくりしてもよさそうだけど。ずっと走っていると、風に“当たって”具合が悪くなりそうだし。

※記事中にあるイベントや列車等の値段、日付、時刻等については、利用時に公式な時刻表や窓口等でご確認いただくよう、お願いします。

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