3月末、秋田市中央部の郵便ポストの多くに、ラミネートされた紙が掲出された。
正面右下
秋田中央郵便局長名の「ポスト取集時間変更のお知らせ」。
4月1日から、ポストの回収時間が変わる旨の告知。
郵便局では、ポストから郵便物を回収することを「取集」と呼ぶようだ。それはいいけれど、言葉の意味からすれば「取集時間」より「取集時“刻“」のほうが適切ではないでしょうか。現に、具体的な回収スケジュールを記した既存の表示は「取集時刻」となっている(したがって、以下「時刻」と表記します)。
秋田中央郵便局のような集配を行なう郵便局の前に設置されたポストは、深夜まで1時間ごとに取集しているのは別として、街中に置かれたポストは1日に数回集めに来るのが基本だろう。ただ、場所と時代によって違いがあるようだ。
スケジュールは、現在は平日/土曜日/休日の3つに分けて表示されているが、平日と土曜は同時刻なので、実態としては2本立て。
郵便局では土曜日を平日として扱う(土曜に配達もしている)のだろう。週休二日制が浸透し、土曜がどっちなのか分かりにくいという声があって、10年くらい前から分けて表示しているようだ。【9月12日追記・弘前郵便局では、土曜日を別扱いにしているようたようだ。末尾のリンク先参照】
数十年前の秋田市中央部では、平日は1日4~5回くらい集めていたような気がする。
弘前へ引っ越した時、カルチャーショックの1つだったのが、ポストの違い。以前も触れたように、投函口が1口のものばかりだったのもそうだけど、もう1つは取集時刻。文京町~西弘前周辺では、平日でもたしか1日3回(2回だったかも?)で、しかも初回の収集が朝の6時半とか、ものすごく早い時刻だったことに衝撃を受けた(当時の秋田市中央部では、8時とか9時が初回だったはず)。【9月12日追記・2018年の弘前郵便局では、初回時刻は遅くなっていた。末尾のリンク先参照】
21世紀に入り、ネットの普及や不景気による郵便物の減少に加えて、郵政が民営化され、合理化が行われたようで、秋田市中央部でも取集回数が削減された。しかも、赤い郵便局の車でなく、同型の白い車に小さな郵便マークが付いた、別会社(?)が集めるようになった。
最近の状況では、秋田市中央部では平日は昼~夜にかけて1日3回が基本で、住宅地や郊外では平日でも1日1回というものもある。
さて、今回の変更では、時刻が変わるだけでなく、回数がさらに削減される。
ポストごとに変更後の時刻を差し込み印刷していて、告知内に新しい時刻が印字されている。本来の時刻表示欄は「順次変更、更新いたします」とのことだけど、変更前の時刻表示が薄れたり消えたりして、更新前後の比較ができないポストもある。
中央郵便局近くの旧国道のポスト
平日12時15分、16時30分、19時50分、休日12時15分、18時50分だったポストは、曜日を問わず11時45分と16時00分の2回に。
この掲示、「平日・土曜日、祝日共に」となっていて、それじゃあ「日曜日」はどうなるのかとツッコみたくなる。「日祝日」というか、本来の欄で「休日」としているんだから、揃えればいいのに。
秋田市中央部の街中のポストは、このように曜日問わず2回になるものが多そう。
平日3回が維持されるのは、確認した中では、秋田駅西口・駅前交番前の竿燈のちょうちんが載っかったポストや、ゆうちょ銀行秋田支店前程度。未確認だが県庁市役所周辺もそうかも。【4月13日追記】4月以降も、大町の通町郵便局前や山王十字路の商工会館前のポストは、平日は3月までと同じく3回収集。
秋田駅西口のポスト(3月までとは30分程度時刻が移動する)
駅西口の告知には、赤いラベルが貼ってあり「日曜・祝日はマル3の収集なし」とある。つまり、平日3回、休日2回と、回数は変更前と同じことになる(時刻は30~40分移動)。
秋田駅東口のポストは、
2回
変更前から、曜日問わず2回だったのが、そのまま維持。
マル3の収集なしの赤いラベルがあるけれど、そもそもマル3の時刻が書いてないじゃん。なんかヘンな告知…
西口の道路を渡った、フォンテ秋田前のポストも(たしか変更前から?)2回。
さらに最初の旧国道・中央郵便局近くの別のポストには、告知が貼っていなかった。なぜか。
3月以前から既に1日1回
3月以前から平日も1回だった。ここは平日と休日で4時間も時刻がズレているのだけど、4月以降も変わらないのでしょうか。
仮にも秋田市中央部の箱型2口ポストでも、1回しか集めないものがあったとは知らなかった。ここは数分歩けば中央郵便局があるけれど。
箱型じゃないポストといえば、
中土橋の丸ポスト
ここにも告知があった。ここは回数が少なかったはず…
変更前は曜日問わず2回
変更後は、
11時45分の1回だけ
郵便物を投函する時は、いまいちど時刻を確認したほうがよさそう。
ところで、ローソンの店内にはポストが設置されているけれど、それは1日2回集めるそうだ。秋田市内では、店の前にもポストが設置されてるローソンがあり、そこではこれまでは店外のほうが取集回数が多く、店内ポストの意義は薄かった。これからは店の中でも、回数が変わらないか場合によっては多いことになり、存在価値が増すのだろうか。
少なくとも秋田市内では、ポスト自体が廃止(撤去)されるケースはほとんどないはず。
今回、集める回数が減らされたものの、ポストの数は維持されているわけだけど、秋田市内の住宅地ではポストが若干近すぎるエリアがあるようにも感じられる。将来はポストの廃止もあり得るかもしれない。
ポストは、実体としての紙をやり取りする郵便には欠かせないアイテムだけど、悩ましい存在でもあるのだろう。
※同じ年の夏に、さらに削減が実施された。
※青森県弘前市では、2017年11月に回数削減が行われていた。この記事中ほど。

秋田中央郵便局長名の「ポスト取集時間変更のお知らせ」。
4月1日から、ポストの回収時間が変わる旨の告知。
郵便局では、ポストから郵便物を回収することを「取集」と呼ぶようだ。それはいいけれど、言葉の意味からすれば「取集時間」より「取集時“刻“」のほうが適切ではないでしょうか。現に、具体的な回収スケジュールを記した既存の表示は「取集時刻」となっている(したがって、以下「時刻」と表記します)。
秋田中央郵便局のような集配を行なう郵便局の前に設置されたポストは、深夜まで1時間ごとに取集しているのは別として、街中に置かれたポストは1日に数回集めに来るのが基本だろう。ただ、場所と時代によって違いがあるようだ。
スケジュールは、現在は平日/土曜日/休日の3つに分けて表示されているが、平日と土曜は同時刻なので、実態としては2本立て。
郵便局では土曜日を平日として扱う(土曜に配達もしている)のだろう。週休二日制が浸透し、土曜がどっちなのか分かりにくいという声があって、10年くらい前から分けて表示しているようだ。【9月12日追記・弘前郵便局では、土曜日を別扱いにしているようたようだ。末尾のリンク先参照】
数十年前の秋田市中央部では、平日は1日4~5回くらい集めていたような気がする。
弘前へ引っ越した時、カルチャーショックの1つだったのが、ポストの違い。以前も触れたように、投函口が1口のものばかりだったのもそうだけど、もう1つは取集時刻。文京町~西弘前周辺では、平日でもたしか1日3回(2回だったかも?)で、しかも初回の収集が朝の6時半とか、ものすごく早い時刻だったことに衝撃を受けた(当時の秋田市中央部では、8時とか9時が初回だったはず)。【9月12日追記・2018年の弘前郵便局では、初回時刻は遅くなっていた。末尾のリンク先参照】
21世紀に入り、ネットの普及や不景気による郵便物の減少に加えて、郵政が民営化され、合理化が行われたようで、秋田市中央部でも取集回数が削減された。しかも、赤い郵便局の車でなく、同型の白い車に小さな郵便マークが付いた、別会社(?)が集めるようになった。
最近の状況では、秋田市中央部では平日は昼~夜にかけて1日3回が基本で、住宅地や郊外では平日でも1日1回というものもある。
さて、今回の変更では、時刻が変わるだけでなく、回数がさらに削減される。
ポストごとに変更後の時刻を差し込み印刷していて、告知内に新しい時刻が印字されている。本来の時刻表示欄は「順次変更、更新いたします」とのことだけど、変更前の時刻表示が薄れたり消えたりして、更新前後の比較ができないポストもある。

平日12時15分、16時30分、19時50分、休日12時15分、18時50分だったポストは、曜日を問わず11時45分と16時00分の2回に。
この掲示、「平日・土曜日、祝日共に」となっていて、それじゃあ「日曜日」はどうなるのかとツッコみたくなる。「日祝日」というか、本来の欄で「休日」としているんだから、揃えればいいのに。
秋田市中央部の街中のポストは、このように曜日問わず2回になるものが多そう。
平日3回が維持されるのは、確認した中では、秋田駅西口・駅前交番前の竿燈のちょうちんが載っかったポストや、ゆうちょ銀行秋田支店前程度。未確認だが県庁市役所周辺もそうかも。【4月13日追記】4月以降も、大町の通町郵便局前や山王十字路の商工会館前のポストは、平日は3月までと同じく3回収集。

駅西口の告知には、赤いラベルが貼ってあり「日曜・祝日はマル3の収集なし」とある。つまり、平日3回、休日2回と、回数は変更前と同じことになる(時刻は30~40分移動)。
秋田駅東口のポストは、

変更前から、曜日問わず2回だったのが、そのまま維持。
マル3の収集なしの赤いラベルがあるけれど、そもそもマル3の時刻が書いてないじゃん。なんかヘンな告知…
西口の道路を渡った、フォンテ秋田前のポストも(たしか変更前から?)2回。
さらに最初の旧国道・中央郵便局近くの別のポストには、告知が貼っていなかった。なぜか。

3月以前から平日も1回だった。ここは平日と休日で4時間も時刻がズレているのだけど、4月以降も変わらないのでしょうか。
仮にも秋田市中央部の箱型2口ポストでも、1回しか集めないものがあったとは知らなかった。ここは数分歩けば中央郵便局があるけれど。
箱型じゃないポストといえば、

ここにも告知があった。ここは回数が少なかったはず…

変更後は、

郵便物を投函する時は、いまいちど時刻を確認したほうがよさそう。
ところで、ローソンの店内にはポストが設置されているけれど、それは1日2回集めるそうだ。秋田市内では、店の前にもポストが設置されてるローソンがあり、そこではこれまでは店外のほうが取集回数が多く、店内ポストの意義は薄かった。これからは店の中でも、回数が変わらないか場合によっては多いことになり、存在価値が増すのだろうか。
少なくとも秋田市内では、ポスト自体が廃止(撤去)されるケースはほとんどないはず。
今回、集める回数が減らされたものの、ポストの数は維持されているわけだけど、秋田市内の住宅地ではポストが若干近すぎるエリアがあるようにも感じられる。将来はポストの廃止もあり得るかもしれない。
ポストは、実体としての紙をやり取りする郵便には欠かせないアイテムだけど、悩ましい存在でもあるのだろう。
※同じ年の夏に、さらに削減が実施された。
※青森県弘前市では、2017年11月に回数削減が行われていた。この記事中ほど。
近い将来、どこも1日1回の取集回数になってしまうのでしょうか・・・
申します。
夜中でも休日でも切手が買えたりゆうパックを
引き受けてくれたりするのでローソンのポスト、
けっこう便利ですよ。
秋田県は人口が減っているので他の地域以上に取集回数、そしてポストその物も減る傾向にあるかもしれませんね。
郵便に限らず、人手不足の影響や長時間労働の是正を兼ねた働き方改革を進めている最中であり、利用者サイドでも事情を理解して多少の不便は甘受すべきかと思われます。
秋田に限ったことではないのですね。告知してくれただけ、秋田は親切なのでしょうか…
さらなる回数減、あるいはポストそのものの削減も、時間の問題かもしれません。
>H.TERAさん
昔はたばこ屋さんが担っていた代わりですが、発売や投函場所としては、コンビニはなかなか便利だと言えますね。取集そのものは郵便会社でないとできませんが。
札幌といえば、道庁近くに「ポスタルローソン」というのがありますね。あれは郵便局内にローソンが入っている形だそうですが、特にローソンは郵便局との連携を重視しているようです。
>秋田市4227ファンさん
山王側から行って、バス停の手前の所にあったポストですね。
ストリートビューで見ると、投函口1つのポスト(かつては土崎郵便局管轄だったのでしょう)が、車両展示スペースに食いこむような設置でした。
一般的には、ポストは自宅と勤務先近くのもの程度しか、はっきりとした場所を意識しないでしょうが、気付かないうちに徐々に減っているということもありそうです。
>あきらっちさん
今の時代、急いで郵便物を出さないといけないシチュエーションは、あまり多くはなくなってしまいました。身近にあって、頻繁に集めに来るポストの必要性は高くないとも言えるでしょう。
仕方がないことなのでしょうね。よく使うポストの時刻を把握しておくことが大事になります。
中はゆうパックといっしょで、別の収集大系になっていたとすれば、納得です。
仕事が終わってから急ぎの荷物を持っていくことが多かったのですが、それもできなくなってしまいました。
24時間営業なのにもったいないです。
せめて秋田中央郵便局だけは、変わらず20時までは当日発送受付してほしいものです。
ですので、最近は21時まで受け付けのクロネコに移行しています。結局は郵便局離れになりそうです。
郵便局としても切り詰めざるを得ない事情はあるのでしょうが、たしかに余計に厳しい結果を招くことにつながっていきそうです。
土崎郵便局もゆうゆう窓口廃止で無集配化したので、秋田中央局のゆうゆう窓口の役割は大きくなったはずですが、それにしてもやることが縮小されて、困るというのが、実情です。