積雪地域の車両用信号機は縦長が主流であり、秋田市内では7~8割が縦型化されていることを以前紹介した。ここ数日、雪が多く積もったので、その有効性を検証してみた。
※いずれも秋田市中心部の信号機ですが、信号機の材質や風向き等設置位置の違い、雪の水分の量、降り方・積もり方等の違いがあるので、同一条件とはいえません。

秋田市中心部の押しボタン式信号は、30年ほど前に設置された、プラスチック製の横型信号機が多い。

もっそり積もってる!
庇(ひさし)の上に積もった雪がせり出し、雪自体が庇のようになって、光る部分をふさいでいる。
雪を透かして光が見えるし、もう1台信号機があるので、それほど危険という状態ではないとは思うけれど。
見ている前で、雪が下に落ちたシーンにも出くわした。積もったばかりで柔らかい雪なので、下に人や車がいてもびっくりする程度で被害はないと思われるが、温度等条件次第では氷の塊になって落ちることもあるだろう。そうすれば危険。
上4枚は、いずれも押しボタン式の信号だが、どれも青灯の上には雪が少なく、黄灯や赤灯が雪で覆われている。
以下は僕の憶測だが、秋田県の押しボタン信号は普段は青が点灯(県によっては黄色点滅だが)している。電球式の信号機では、青灯周辺は常に熱を持っていることになる。その熱で雪が融けて青の上には雪が少ないのではないだろうか。
今度は、押しボタンでない、通常の交差点の信号機を見てみた。

左写真は青も赤も時間が同じ程度の交差点だが、青灯部分に多く積もっている。右は前紹介した、秋田では珍しい横型のLED式信号機。歩道橋に取り付けているため、特殊な条件だが、やはり庇に積もっている。赤灯側に積もっているが、たまたま青側の雪が滑り落ちたのかもしれない。
これは、青・黄・赤に同じように積もっている
おそらく、これが積もり始めの状態ではないだろうか。最初は各色に独立して積もるが、時間が経つと融けたり滑り落ちたりせずに残った雪にはさらに雪が積もって、隣り合う色がつながって前にせり出したり垂れ下がったりして、ふさいでしまうということだろうか。
視認性だけでなく、雪がたくさん積もれば(特に濡れ雪は)、信号機や電柱にかかる負荷が増えて、最悪の場合倒壊することもあるだろう。
では縦型信号機はどうか? こちらはプラスチックもしくはアルミ製のようだ。

やはり積もることは積もる。でも、隣り合っていないから比較的早めに滑り落ちて、手前に垂れ下がることはないようで、横型よりずっと見やすい。
左側の写真は標準的な規格の電球式、真ん中は庇が特に長い電球式、右は標準的なLED式(庇が長く見えるのは本体がLEDで薄いため)。
左は各色まんべんなく積もっている。斜めに雪が降ったのだろう。右2台は上の赤にいちばん多く積もり、黄・青と下ほど少なく積もっている(当然だけど)。この状況では、黄色の庇に積もった雪が上の赤灯の、青の庇の雪が黄灯の視認性をそれぞれ(わずかではあるが)妨げていることになる。それなら黄や青の庇を短くした方が積もる絶対量が減るからいいような気がする(実際に他県ではそうしている所もある)が、吹雪いて横から降ったりもするから簡単にはいかないか。
庇の長さといえば、気になっていたのが、ごく一部の交差点にある、(秋田では)とても庇が短いLED式信号機。
試験的な設置なのだろうか? 真横から見るととても薄い
積もる量が少なくて、かえって見やすいかも
積もっている雪はわずか。裏面の信号機にはまったく雪が積もっていない。
ただ、真っ正面から吹雪が吹き付けた場合など、庇が役に立たずに困る場合もあるだろう。写真でも丸い光る部分の下側に半円形に雪が付着している。
全国的には庇のまったくない横型LED信号機も登場しているそうだが、秋田県で長い庇を設置し続けるのはそれなりの理由があると思われる。おそらく、メーカーも警察庁や各公安委員会も試行錯誤中なのだろう。
横型と縦型が混在する交差点
横型には雪が積もっているのに、縦型は雪がない。やはり積雪地に縦型信号を設置するのには、きちんとした効果があるようだ。
マニアックな話になってしまいますが、続編があります。
※いずれも秋田市中心部の信号機ですが、信号機の材質や風向き等設置位置の違い、雪の水分の量、降り方・積もり方等の違いがあるので、同一条件とはいえません。

秋田市中心部の押しボタン式信号は、30年ほど前に設置された、プラスチック製の横型信号機が多い。




庇(ひさし)の上に積もった雪がせり出し、雪自体が庇のようになって、光る部分をふさいでいる。
雪を透かして光が見えるし、もう1台信号機があるので、それほど危険という状態ではないとは思うけれど。
見ている前で、雪が下に落ちたシーンにも出くわした。積もったばかりで柔らかい雪なので、下に人や車がいてもびっくりする程度で被害はないと思われるが、温度等条件次第では氷の塊になって落ちることもあるだろう。そうすれば危険。
上4枚は、いずれも押しボタン式の信号だが、どれも青灯の上には雪が少なく、黄灯や赤灯が雪で覆われている。
以下は僕の憶測だが、秋田県の押しボタン信号は普段は青が点灯(県によっては黄色点滅だが)している。電球式の信号機では、青灯周辺は常に熱を持っていることになる。その熱で雪が融けて青の上には雪が少ないのではないだろうか。
今度は、押しボタンでない、通常の交差点の信号機を見てみた。


左写真は青も赤も時間が同じ程度の交差点だが、青灯部分に多く積もっている。右は前紹介した、秋田では珍しい横型のLED式信号機。歩道橋に取り付けているため、特殊な条件だが、やはり庇に積もっている。赤灯側に積もっているが、たまたま青側の雪が滑り落ちたのかもしれない。

おそらく、これが積もり始めの状態ではないだろうか。最初は各色に独立して積もるが、時間が経つと融けたり滑り落ちたりせずに残った雪にはさらに雪が積もって、隣り合う色がつながって前にせり出したり垂れ下がったりして、ふさいでしまうということだろうか。
視認性だけでなく、雪がたくさん積もれば(特に濡れ雪は)、信号機や電柱にかかる負荷が増えて、最悪の場合倒壊することもあるだろう。
では縦型信号機はどうか? こちらはプラスチックもしくはアルミ製のようだ。



やはり積もることは積もる。でも、隣り合っていないから比較的早めに滑り落ちて、手前に垂れ下がることはないようで、横型よりずっと見やすい。
左側の写真は標準的な規格の電球式、真ん中は庇が特に長い電球式、右は標準的なLED式(庇が長く見えるのは本体がLEDで薄いため)。
左は各色まんべんなく積もっている。斜めに雪が降ったのだろう。右2台は上の赤にいちばん多く積もり、黄・青と下ほど少なく積もっている(当然だけど)。この状況では、黄色の庇に積もった雪が上の赤灯の、青の庇の雪が黄灯の視認性をそれぞれ(わずかではあるが)妨げていることになる。それなら黄や青の庇を短くした方が積もる絶対量が減るからいいような気がする(実際に他県ではそうしている所もある)が、吹雪いて横から降ったりもするから簡単にはいかないか。
庇の長さといえば、気になっていたのが、ごく一部の交差点にある、(秋田では)とても庇が短いLED式信号機。


積もっている雪はわずか。裏面の信号機にはまったく雪が積もっていない。
ただ、真っ正面から吹雪が吹き付けた場合など、庇が役に立たずに困る場合もあるだろう。写真でも丸い光る部分の下側に半円形に雪が付着している。
全国的には庇のまったくない横型LED信号機も登場しているそうだが、秋田県で長い庇を設置し続けるのはそれなりの理由があると思われる。おそらく、メーカーも警察庁や各公安委員会も試行錯誤中なのだろう。

横型には雪が積もっているのに、縦型は雪がない。やはり積雪地に縦型信号を設置するのには、きちんとした効果があるようだ。
マニアックな話になってしまいますが、続編があります。
庇にしても、長いものや短いものなど様々、信号機や交通標識など、少しでも見やすくするため日々研究を重ねているんですね。
信号機は昔は一部メーカーの寡占状態だったのですが、今は新興メーカーも参入し、劣化しにくいボディ、西日が当たっても誤認しない電球式レンズ、LEDと進化を遂げているようです。
富山石川福井以西、兵庫県の北部も東北に比べれば あまり多くないから横型でも大丈夫だろ。但し、超薄型の横型信号機でないと無理だろうが。
http://gassho-hostel.com/_src/sc541/8CDC89D38ER83C8393835E815B8CF08DB793_.JPG
やはり山間部のみは多い方なので縦型を残してほしい。
同じ県内でも地域によって降り方・積もり方が大きく違うところは、見極めや区分が難しそうです。
富山石川福井以西、兵庫県の北部も東北に比べれば あまり多くないから横型でも大丈夫だろ。但し、超薄型の横型信号機でないと無理だろう。がしかし山間部のみは多い方なので縦型を残してほしい。
鳥取と島根はもうすでに脱雪国確定。
雪の多少だけではなく、設置やメンテナンスの効率やコストもあるでしょうし。