前回の夜桜に続いて、昼の様子をご紹介します。
その前に、秋田-弘前間の臨時快速「弘前さくらまつり号」。
4月下旬の運行開始当初は、秋田駅の発車案内(発車標)に「快速さくら」/「RAPID SAKURA」と、往年の名門列車のような表示になっていた。
改札内の通路、ホームへの階段の上の表示も「さくら」
ところが、5月に入ると、
「さくらまつり号」
まあ妥当な表示に変わっていた。だけど、英語にならない。
ちなみに上段の「リゾートしらかみ1号」は「resort SHIRAKAMI 1号」と“号”だけ日本語。
なお、階段の表示は「さくら」のままだった。
ということは、「表示内容の変更は、比較的簡単にできる」、「改札口と階段の表示は、別々にデータがある」ということになるだろう。
僕は今回、さくらまつり号は利用しなかったが、連休後半はかなり混雑していたという話を聞いたし、実際、今日付「陸奥新報」によれば利用者数は前年比136%増(=ということは2.36倍ってこと?)だったそうだ。弘前と青森、角館(秋田内陸縦貫鉄道経由)を結ぶ臨時列車も、いずれも前年比2倍以上だったそうで、ETC割引にも負けない大盛況だったようだ。(快速扱いだから、あまり収入にはならなかったかもしれないけど)
ちなみに、「弘前さくらまつり号」の車両は、弘前に待機する場所がなかったようで、大館駅まで回送され、折り返しまで待機していた。
普通列車もいつもよりは人が多かったが、それほどでもなかった。
弘前駅に到着
いつもの弘前駅にしては、控えめな装飾。あまりにお客が多くて、飾り付けなんかしている場合じゃないのかも。
上の写真の生の桜を使った装飾は、改札の外、自由通路上のびゅうプラザ横にあったもの。
秋田行きの「弘前さくらまつり号」の表示。桜は造花
ゴシック体の新しい表示器には、正式名で表示されている。(「快速16:56」と交互に表示。英語表示なし)
なお、発車近くになると「改札中」と表示されるが、それ以前に自動改札を通ってもはじかれたりするわけではない。自動改札化前、列車ごとに改札をしていた頃の名残だろう。
自由通路から中央口へ降りる
桜の弘前城の写真と「弘前城築城400年祭」の垂れ幕が目に付く。
駅前のバス乗り場は、公園へ行く人、公園から戻った人で賑やか。
駅前のシダレザクラも満開
駅から公園までは歩いて行かれるが、園内でも相当歩くこと、この日は気温が20度を超えて暑かったことを考えると、バスで行って体力を温存したい。
公園へのバスは、昨年と同じく、10分間隔の「土手町循環100円バス」を19時台まで延長運行し、さらに弘前駅-弘前城(東門そば、文化センター前)直行の臨時100円シャトルバスが随時運行されていた。
上の写真はシャトルバスの車両だが、弘南バスでは珍しい大型バス。中型バスに混じって、その輸送力を活かして活躍していた。
土手町から公園周辺は終日渋滞気味で、特に土手町循環バスでは30分遅れていた時間帯があった。シャトルバスも、お客はいるのに来ない時があったようだ。帰省シーズンでもあるので高速バスは増車(仙台行きは3台態勢だった)しており、弘南バスにしてみれば乗務員のやり繰りも大変だっただろう。
弘前公園
外濠東側。桜は散り始めている
車も多いが、人もすごい。
外濠南側はさらに散っている
そして、お堀の水面は、
一面ピンクの花びら。「花筏(はないかだ)」だ
たくさんの木に着いたたくさんの花が散って、これを作っている。水が見えず、上に乗っかれそうな気がしてしまう。これも弘前公園の桜の見所の1つ。
左がお堀、右が道路です
薄曇りで、雪を抱いた岩木山がぼんやりと見えた。そして暑い。
園内は花盛り
二の丸大枝垂れ
日本最古のソメイヨシノと東内門
この時期だけボートが浮かぶ西濠
出店
昨年紹介したように、味のある看板が多いのだけど、個人的に気に入っているスヌー○ーじゃなくて、
耳から黒くて長い毛が生えた(?)、お腹がメタボ気味の白い犬!
今年もご健在でよかった。
園内北側、出店が並ぶ奥、あまり今まで行ったことがなかった場所のステージで何かイベントが行われ、若い女の子の歌が聞こえて人だかりができていた。
歌は「ジッチャとバッチャがどーのこーの」「好きだびょん」とか津軽弁。
ステージの背景が松の木!
話には聞いていたが、弘前を拠点にするダンス&ボーカルユニット「りんご娘.」だ。今はAKB48などご当地アイドルグループが盛んだが、りんご娘は2000年結成なので、早い方だろう。
現在のメンバーは5人で、「ジョナゴールド」などリンゴの品種名がメンバー1人1人に付いている。
ご年配の観客も多い。県外の方には津軽弁の歌の意味が分からないかも(比較的平易な津軽弁なので、秋田県人は理解できると思う)。
そして、上の写真のように消防団員のような人がやたらとウロウロしていると思ったら…
さらに奥の「レクリエーション広場」(←この場所自体初めて立ち入った。弘前公園も広い!)では「青森県消防協会中弘支部定期観閲式」が行われていた。消防団の消防車は来ていたが市の消防車はいなかったので、消防団の行事と理解していいのかな?
早朝に外堀沿いの道を交通規制して行進などを行い、10時過ぎに県知事なども出席して園内で式典を行っていたようだ。見物人もけっこういた。
恒例行事のようだが、正月の出初め式以外でこういう行事を大規模にやるのって珍しいのではないだろうか。なにも日本一の花見の会場で、特に混雑する日にやらなくたっていいような気もするけど。
はしご乗り
行った時はちょうど終わって、ハシゴから下りる所だったが、はしご乗りを実際に目にしたのは初めてだった。
「集合!」の号令がかかった
集合せずに出店をブラブラしていた人たちもいたけど…
纏(まとい)
知らなかったが、弘前には江戸の町火消しの影響を受けた伝統的な纏振りが残っているそうだ。各組は、江戸のような「いろは」ではなく、「新組」「亀組」など町名の頭文字を取った名になっているようだ。
「桔梗組」これは3文字。弘前大学裏の「桔梗野」だろう
桜だけでなく、りんご娘と弘前の火消しという、いいものを見られた。
※さくらまつりの人出について
昨日の記事で、会期中の人出は247万人で過去4番目と書いた。
今日の陸奥新報によれば、過去の上位3回は、会期が今年よりも数日間長く、4月23日から5月5日の会期としては今年が過去最高だったとのこと。
日別では5月2日が40万人、3日が43万人、4日が39万人、5日が23万人。
その前に、秋田-弘前間の臨時快速「弘前さくらまつり号」。
4月下旬の運行開始当初は、秋田駅の発車案内(発車標)に「快速さくら」/「RAPID SAKURA」と、往年の名門列車のような表示になっていた。

ところが、5月に入ると、

まあ妥当な表示に変わっていた。だけど、英語にならない。
ちなみに上段の「リゾートしらかみ1号」は「resort SHIRAKAMI 1号」と“号”だけ日本語。
なお、階段の表示は「さくら」のままだった。
ということは、「表示内容の変更は、比較的簡単にできる」、「改札口と階段の表示は、別々にデータがある」ということになるだろう。
僕は今回、さくらまつり号は利用しなかったが、連休後半はかなり混雑していたという話を聞いたし、実際、今日付「陸奥新報」によれば利用者数は前年比136%増(=ということは2.36倍ってこと?)だったそうだ。弘前と青森、角館(秋田内陸縦貫鉄道経由)を結ぶ臨時列車も、いずれも前年比2倍以上だったそうで、ETC割引にも負けない大盛況だったようだ。(快速扱いだから、あまり収入にはならなかったかもしれないけど)
ちなみに、「弘前さくらまつり号」の車両は、弘前に待機する場所がなかったようで、大館駅まで回送され、折り返しまで待機していた。
普通列車もいつもよりは人が多かったが、それほどでもなかった。

いつもの弘前駅にしては、控えめな装飾。あまりにお客が多くて、飾り付けなんかしている場合じゃないのかも。
上の写真の生の桜を使った装飾は、改札の外、自由通路上のびゅうプラザ横にあったもの。

ゴシック体の新しい表示器には、正式名で表示されている。(「快速16:56」と交互に表示。英語表示なし)
なお、発車近くになると「改札中」と表示されるが、それ以前に自動改札を通ってもはじかれたりするわけではない。自動改札化前、列車ごとに改札をしていた頃の名残だろう。

桜の弘前城の写真と「弘前城築城400年祭」の垂れ幕が目に付く。
駅前のバス乗り場は、公園へ行く人、公園から戻った人で賑やか。

駅から公園までは歩いて行かれるが、園内でも相当歩くこと、この日は気温が20度を超えて暑かったことを考えると、バスで行って体力を温存したい。
公園へのバスは、昨年と同じく、10分間隔の「土手町循環100円バス」を19時台まで延長運行し、さらに弘前駅-弘前城(東門そば、文化センター前)直行の臨時100円シャトルバスが随時運行されていた。
上の写真はシャトルバスの車両だが、弘南バスでは珍しい大型バス。中型バスに混じって、その輸送力を活かして活躍していた。
土手町から公園周辺は終日渋滞気味で、特に土手町循環バスでは30分遅れていた時間帯があった。シャトルバスも、お客はいるのに来ない時があったようだ。帰省シーズンでもあるので高速バスは増車(仙台行きは3台態勢だった)しており、弘南バスにしてみれば乗務員のやり繰りも大変だっただろう。
弘前公園

車も多いが、人もすごい。

そして、お堀の水面は、

たくさんの木に着いたたくさんの花が散って、これを作っている。水が見えず、上に乗っかれそうな気がしてしまう。これも弘前公園の桜の見所の1つ。

薄曇りで、雪を抱いた岩木山がぼんやりと見えた。そして暑い。





昨年紹介したように、味のある看板が多いのだけど、個人的に気に入っている

今年もご健在でよかった。
園内北側、出店が並ぶ奥、あまり今まで行ったことがなかった場所のステージで何かイベントが行われ、若い女の子の歌が聞こえて人だかりができていた。
歌は「ジッチャとバッチャがどーのこーの」「好きだびょん」とか津軽弁。

話には聞いていたが、弘前を拠点にするダンス&ボーカルユニット「りんご娘.」だ。今はAKB48などご当地アイドルグループが盛んだが、りんご娘は2000年結成なので、早い方だろう。
現在のメンバーは5人で、「ジョナゴールド」などリンゴの品種名がメンバー1人1人に付いている。
ご年配の観客も多い。県外の方には津軽弁の歌の意味が分からないかも(比較的平易な津軽弁なので、秋田県人は理解できると思う)。
そして、上の写真のように消防団員のような人がやたらとウロウロしていると思ったら…
さらに奥の「レクリエーション広場」(←この場所自体初めて立ち入った。弘前公園も広い!)では「青森県消防協会中弘支部定期観閲式」が行われていた。消防団の消防車は来ていたが市の消防車はいなかったので、消防団の行事と理解していいのかな?
早朝に外堀沿いの道を交通規制して行進などを行い、10時過ぎに県知事なども出席して園内で式典を行っていたようだ。見物人もけっこういた。
恒例行事のようだが、正月の出初め式以外でこういう行事を大規模にやるのって珍しいのではないだろうか。なにも日本一の花見の会場で、特に混雑する日にやらなくたっていいような気もするけど。

行った時はちょうど終わって、ハシゴから下りる所だったが、はしご乗りを実際に目にしたのは初めてだった。

集合せずに出店をブラブラしていた人たちもいたけど…

知らなかったが、弘前には江戸の町火消しの影響を受けた伝統的な纏振りが残っているそうだ。各組は、江戸のような「いろは」ではなく、「新組」「亀組」など町名の頭文字を取った名になっているようだ。

桜だけでなく、りんご娘と弘前の火消しという、いいものを見られた。
※さくらまつりの人出について
昨日の記事で、会期中の人出は247万人で過去4番目と書いた。
今日の陸奥新報によれば、過去の上位3回は、会期が今年よりも数日間長く、4月23日から5月5日の会期としては今年が過去最高だったとのこと。
日別では5月2日が40万人、3日が43万人、4日が39万人、5日が23万人。
昼の桜も良いけど,夜桜もいいね~。とってもロマンティックで幻想的です。しかも上手に撮れてますね!光の加減、難しくなかったです??
もっとおっきいサイズでアップしたら~?
ブログデザインもイメチェンしたことだし!
やっぱり弘前の桜、規模が違う。。。去年も言ったと思うけど、やっぱり見に行く価値、ありありだね!!
夜桜は、シャッタースピードと露出を変えて何枚か撮った程度です。杭や手すりにカメラを固定して。
弘前は照明の当て方が上手なんです。だからカメラが反応しやすいんでしょうね。目で見ても闇に桜が浮かんでる感じで、とても感動的。
こちらも去年も言ったと思いますが、ぜひぜひいつか見に行ってください!
画像サイズ。いろんな環境の方がご覧になっているし、「小さくても伝わる写真」を撮りたいなんてことも思ってるんです。
でも大きな写真1枚をどーん。というやり方もあるだろうし。もう少し検討します。
弘前城の桜は、すごいですよね~。
そして、花筏をごらんになったようで・・・
うらやまし~い!
1時間もあれば行ける環境にいるのに、
なかなかいけない私。。。
弘前の駅!
車ばかりの移動なので、
中を見たことがありませんでした!
大阪でも造幣局の桜の通り抜けが4月の中旬にありました。今年も見に行ったのですが、見上げての桜はなるほどの綺麗さですが、昔みたいに砂埃は立たないものの、ラッシュの電車なみの混雑状態の中を一方通行はあいかわらず。なにか桜をみたという感動がない。
やはりお城と桜は日本人の情緒感覚に合っていますね。
近くだといつでも行かれると思って、逆に行きそびれますよね。混雑を思えば、行かないのも正解かもしれませんよ。そういえば角館の桜なんて何年も見ていません…
思い切って行ってしまえば、夢のような世界でした。
弘前駅は新しくなってきれいになりました。
若干、狭苦しい感じもしますが、落ち着いたデザインと吹き抜け部分が好きです。
>たかさん
桜の名所は数々あれど、弘前はその最高峰の1つと言っていいでしょう。写真ではすべての感動は伝わりませんから、ぜひおいでいただきたいです。遠方からではタイミングや宿確保が難しいのが難点ですが。
通り抜けの様子はテレビで放送されますが、たしかに大行列ですね。今年の弘前はそこまでではありませんが、混雑していました。
僕は人混みが苦手なので敬遠しがちですが、弘前はそれを我慢してでも見る価値があると思います。何度も行っていると穴場も分かりますし。
弘前には外国人客も来ていましたが、桜をどうご覧になったのでしょう。
今年の桜の満開はちょうどGWにぴったり合って、最高だったと思います。私は人の波を敬遠して、今年は見に行きませんでした。
でも、こうしてみると、やっぱり行けばよかったかなと後悔の念が・・・。
地元にいながら、弘前さくらまつり号なるものがあったなんて、全然知りませんでした。
これからもまた、いろいろな旅を紹介してください。
早朝から駐車場はかなり混んでいたようですが・・・
でも、そういう裏技もありかなと思いました。
昼の桜も綺麗ですが、夜桜の方が幻想的に感じました。
昼はリンゴ娘やはしご乗りなどを見られるという利点はあるようですが(笑)。
ご無沙汰しておりました。
地元にいるとつい行きそびれてしまう気持ち、よく分かります。
正直、人の多さには参りましたが、年に1度ですし、自然相手で来年はどう咲いてくれるか分かりませんから、行かれる時に行ってよかったと思っております。
臨時列車は函館・角館・秋田方面に出ています。今年は好調だったそうですが、かえって地元の方はご存じないでしょうね。新幹線開業後の来年はどうなっているか、気になります。
引き続き、旅行記をご覧いただければ幸いです。
>mugi-shochuさん
そうしてまで見る価値があると、その方は思われたんですね。なかなか通ですな。
青森ナンバーの次に、秋田ナンバーの車が多いような印象だったので、秋田から訪れる人が多いのでしょうね。
今回は見られなかったですが(寝坊して…)、早朝の弘前公園は清々しくていいです。しかも人が少なくて、本丸も無料です!
でも、夜桜もほんとに素晴らしいです。じっくり桜を見るなら、一泊して夜と早朝がおすすめです。昼間は花見と“人見”をするようなもんですから…
近くなのに今年は夜桜に一度行っただけで終わりました。それにしてもすごい人でしたね、濠に掛かった橋が落ちないものかと心配するくらい(大げさ)
まつり期間中に公園、鍛冶町で映画のロケがあったようだったので、見れたらラッキーだったのになぁ~と。
「さくらまつり号」初めて知りました。なんたって駅利用することないですからね。
ほんとにすごい人でした。これで東京辺りなら大したことない混雑なんでしょうけど、東北でこんなに人が多いことって、まずないでしょうね。橋が落ちるかもという心配、ごもっともです!
映画の撮影は知りませんでした。意外にテレビ中継も見かけませんでしたし、それだけ人が多くて紛れていたということでしょうか。
さくらまつり号は県外客向けですから、地元の方はご存じないでしょう。それこそ、弘南鉄道でも夜に臨時列車を出してもいいような気もしますけどね。