広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

アベックトースト・月見

2014-09-08 23:04:07 | ランチパック
秋田を代表する食べ物の1つである、たけや製パン「アベックトースト」。
長らく、いちごジャムとマーガリンの組み合わせの1種類だけが、かたくなに販売されていた。
ところが、2012年10月から突如、期間限定で組み合わせを変えた姉妹品が発売されるようになった。把握しているもの(これでおそらく全種類)を挙げておく。
・2012年10月発売「メープル&マーガリン
・2013年5月発売「はちみつ&マーガリン」
・2013年9月発売「山ぶどうジャム」※商品名には含まれていないが他と同じくマーガリンも入る
・2013年12月発売「りんごジャム&マーガリン」
・(2014年5月再発売「メープル&マーガリン」)
以上、4種類が出ていたが、いずれもジャムやシロップ類の組み合わせ相手は、マーガリン。
マーガリン以外のものとの組み合わせまで考えが至らないのか、でなければたけやの方針なのかと思っていた。

今月(2014年9月)から第5弾が発売され、それが!
アベックトースト ブルーベリー&チーズクリーム 1包装557kcal
マーガリンが入らないアベックトーストが初めて発売された!!
ブルーベリーはジャム。
包装の左上の色がついた部分は、従来は単色だったのに、これは濃淡の縦縞になっている。ちびまる子の「顔に縦線」状態を連想してしまった…

中は、マーガリンの代わりにクリームが入っている(←当たり前)
食べた感想は、今まで食べたアベックトーストの中では、いちばんおいしくて好き。
チーズクリームがさわやかな味で、ブルーベリージャムと合う。夏に冷やして食べるとおいしいかも。
ただし、チーズクリームは思ったより「軽い」というか「お菓子っぽい」というか、要は「安っぽい」気がしなくもない。

僕はアベックトーストは好きではないのだが、食パン自体のモゴモゴ(学校給食のトラウマ)のほか、マーガリンの量が多すぎてしょっぱいことも原因だった。この商品では、それは解消されていることになる。これなら、たまには食べてもいいかな。
あと、ジャムとマーガリンの従来のアベックトーストは、食べる時にトーストして食べる人もいるけれど、この商品ではやらないほうが無難でしょう。チーズクリームを加熱したらどうなるんだろう?

他に今月の新商品では、伝統の「粒あんグッディ」を小さくして4個詰めにした「ミニミニグッディ」なるものも目新しい。


8月発売のものから1つ。
デリカトースト ツナチーズ 308kcal
食パンの間にモノを挟んだ、惣菜系パン。2枚1組。
普通のスライスチーズとランチパックと同じようなツナサラダ
ランチパックも含めて、ツナとチーズの組み合わせって、ありそうでなかった。悪くない。
食パンはアベックトーストと同じだろうか。
ちなみに工藤パンでは、9月からイギリストーストの「タマゴ」と「ツナサラダ」が発売された。



ところで、今日は中秋の名月。例年よりはちょっと早め。秋田市ではとてもきれいに見えた。
NHK秋田のローカル番組では、昨年のような装飾は一切なし。屋上カメラで月をドアップにしただけだった。
いくつかのスーパーで、たけやの月見商品を見てみた。他の和菓子メーカーのものを多く扱う店もあり、平均すればたけやのシェアは半分くらいだろうか。
たけや 名月だんご ※月見前に消費期限を迎えてしまうものもあって、見切り品で購入
手のひらほどの小さなお皿に、つぶあん入りだんごが5個入る、お手頃サイズ。200円弱。
てっぺんの1個が黄色く、ウサギの焼き印入り
たけやの和菓子だから、おいしいだろうと期待したけれど、残念ながらそれほどでもなかった。なんか表面が油っぽいようでイマイチ。

他には、
・「月見大福」名月だんごよりも大きめの6個入り。大福だから粉がまぶしてある。やはり上の1つは黄色。300円前後。
・中ぐらいのまんじゅう3個が1列に並んだセット。両端2個は白く、ウサギ焼き印。中央の1個は、黄色いプリンみたいな形。200円強。
・まんじゅうと串だんご(あんこと草)【15日訂正・だんごはあんこの草とみたらし、さらに大福も入っていたようだ】のセット。300円弱。
以上、たけやだけでも4種類を確認できた。昔は、まんじゅうを積み重ねた商品があったはずだが、それは確認できなかった。
昨年開設されたたけやのホームページでは、お盆のお供え商品は紹介ページがアップされていた。
だから月見商品も…と思ったら、紹介されていない。せっかくホームページがあるのに、もったいないよ。

ちなみに青森の工藤パンでは、「季節商品」ページで月見商品をきちんと紹介している。
和菓子では「月見大福・万十詰合せ」、「月見まんじゅう(15入)」、「月見粉付だんご(15入)」があるそうで、おいしそう。※2019年の工藤パンの月見商品

【10月7日追記】この後、10月6日が「十三夜」の月見。(雨降りで見られなかった)
秋田市内のスーパーでは、十三夜向けの月見商品はほとんど見かけなかった。小売店が仕入れないのか、たけやなどメーカーが製造しないのか分からないが、風習・文化としては月見が複数回あるのに、最初の1回しかそれ用の物を売らないとは、風習や文化を軽視・冒涜している。とは言い過ぎか。
バレンタインとか恵方巻きのように、商業界から広まった風習があるけれど、月見のように商業界が縮小させてしまう風習もありそうだ。

【2016年10月14日追記】さらにその後、2016年10月の十三夜では、複数のスーパーで、複数メーカーの月見菓子が売られていた。ヤマザキではバラ売りの月見大福、たけやではだんご3本、黄色い大福、ウサギ形まんじゅうをセットしたものなど、2014年の十三夜よりもずっとラインナップが豊富な印象。いいことだ。



最後に、9月6日の朝日新聞土曜版「赤be」の連載「帰ってきた食べテツの女」で、たけや製パンが取り上げられた。
食べテツ評論家・荷宮和子さんという人が、全国各地を鉄道で旅して、その土地の駅弁やB級レベルのご当地食品を紹介するもの。
8月9日からは、主に秋田駅のNEWDAYSで買ったもの(酒類や羽後町の米)が紹介されてきた。訪問は今年の3月末のようで、写真のパンのパッケージの消費期限が3月27日と確認できる。
(16日は休刊だったので)4回目の6日は「こまちで明日のパンを買う」として、たけやのチョコトースト(復刻版。現在は発売終了)、アベックトースト、学生調理が取り上げられていた。
でも、タイトルの「こまちで」というのはどういうことか? 本文中には「こまち」はひとことも出ていないのだが…
あと、東北地方は地場のパンメーカーが多いとして「岩手に『シライシパン』あれば、秋田に『たけや製パン』あり!」とあるけれど、個人的にはここは「青森に『工藤パン』あれば」としてほしかったな…

「週間女性」で紹介された時は、その旨を開設直後のたけや公式ホームページに記載していたが、今回は今のところなし。
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