広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

会館/枝切り

2014-05-25 23:59:59 | 秋田の季節・風景
秋田市の通町の商店街の通町橋からほど近い所(住所としては大町一丁目2番地)に、こんな建物があった。
2012年10月撮影Googleストリートビューより
調剤薬局(以前はほっかほっか亭)と履物屋さんの間にあり、お店でなく住居だったようだが、これが昨年、解体されていた。
道路拡張時に建てられた家だと思われるので、築20年に満たないまだ新しいものだったのに。

その後、
通町橋から
鉄骨造2階建ての建物が建築され始めた。
間口の割に奥行きがあって、細長く見える。

マンションやコンビニではなさそうだし、何ができるのかと思っていた。


通町では、冬期を除いて毎月第4土曜日に「通の市(つうのいち)」という、共同のセールを開催している。
24日がそうだったが、その際、この建築中の建物で上棟式の「餅まき」が行われたという。
ここには「上通町招福稲荷神社会館」ができるとのこと。

通町の商店街は、通町橋側から上通町・中通町・大工町の3つに大きく分けられ、町内会や商店街もそれが基本単位のはず。その上通町町内のもの。
招福稲荷神社は、ここの斜め向かい、眼鏡屋さんの隣にある。近年は秋に「狐の行列」が開催されるなど、地域のシンボルになった。
距離的に離れた場所なのにお稲荷さんの名前を使った意図はよく分からないが、つまりは町内の拠点となる建物ができるようだ。
通の市のチラシに出ていた完成予想図によれば、通りに面した1階は、入口が奥にありピロティ構造になっているようだ。


どうしてこの場所にこれができたかというと、こんな話を聞いた。(伝聞なので不正確かと思います)
以前あった家には、お年寄りが1人が住んでいたが、亡くなったそうだ。その方は、生前、土地を町のために役立ててほしいという遺志を遺されたそうで、それでこのようなものが建てられることになったとか。【7月12日追記】さらにさかのぼればここは料亭で、閉店後にその経営者が住んでいたそうだ。

※続きはこの記事後半



もう1つ保戸野地区から。保戸野小学校のニレの木の話題。
以前の記事。種としては「ノニレ(マンシュウニレ)」だと思われる。ハルニレとは近縁ながら別種で葉が小さい。
※上記の町内会の関係もあり、大町一丁目であっても通町の通りに面した世帯だけは、旭北小ではなく保戸野小の学区。(さらに特例で上肴町町内も保戸野小)

ニレは今年も芽吹いて、花が咲いた。
芽吹きの途中の4月26日
その後、先週変化があって、
こうなった(若干アングルが違いますが)
22日と23日にかけて業者が来て、枝切り作業が行われたそうだ。

ここのニレは2本並んでいるが、向かって左の木は、かなり大胆に切られて、上のほうの樹冠がなくなってしまった。
対して右の木は、樹冠の先端部を控えめに切って、樹形を整えた程度に見える。
【26日追記】右の木は樹高が若干低くなったことになる。従来は、校舎の避雷針(ニレのちょうど後方数十メートルに設置されている)と同じ程度の高さまで達していた。樹高を下げることにより、木に落雷するのを避ける意味もあるのかもしれない。

2本あるといっても、大部分は右側の木の枝で、左の木は押しやられて枝を左へ左へと伸ばしているように見えた。
左側は道路だし、電線もあるから、それらへの干渉を防ぐためか、あるいはこのままでは傾いてしまう恐れがあるとかの理由で、思い切って(やむを得ず)切ったのかもしれない。

秋田市の街区公園のケヤキなどは、かなりバッサリと枝が伐られることがあるが、学校のシンボルツリーであることに配慮したのか、丁寧なやり方だったと言えよう。

ケヤキの仲間なので丈夫だから、枝切りの季節はいつでも構わないようだが、近隣の住民へ配慮すれば、もう数週間早くやるべきだったかもしれない。
ニレは、ものすごい数の果実をまき散らし、落ち葉の季節並に掃除の手間が生じるから。花が咲く前に切っていれば、今年に限ればその手間を軽減できたはず。

※2018年夏~秋頃にもニレの枝切りが行われ、その後、温帯低気圧の影響で葉が枯れ落ちた。この記事後半。


ところで、保戸野小学校のもう1つのシンボルツリーである、グラウンドのポプラ。
30年以上前はグラウンドの三方を並木が囲んでいたのに、今は2本にまで減ってしまい、昨年は2度も枝が切られていた
今春、うまく芽吹くかと心配していたのだが、残念ながら芳しくなさそう。
道路上から見る限り、1本はまったく芽が出ておらず、もう1本もほんのちょっとだけ小さな枝が伸びて葉が出ているだけ。

ポプラは倒木しやすい木で、永く育てるのは難しいようで仕方ないのかもしれない。ネットで隠れて根元が見えないのだが、そこから新芽が伸びているといいのだが…
保戸野小学校は今年創立140周年。ニレは大丈夫だと思うけれど、ポプラの美しい樹形を再び見ることはできるだろうか。

【2015年4月26日追記】2本のポプラは翌2015年の春も同様の状態で迎えた。そして2015年4月25日に伐採されて切り株となってしまった
このような状況が2シーズンも続いている以上、復活は厳しく、倒壊等の危険性もあったと考えられ、やむを得なかったのだろう。
コメント (4)
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