秋田市大町三丁目にある、「秋田市立赤れんが郷土館」。(たまに「赤レンガ」とカタカナ表記されるが、間違い)
前のバス通りは「赤れんが館通り」
明治建築の本体は国の重要文化財。
撮影時は展示替えのための休館日だった
今や市民には「赤れんが館」という呼び名が定着しているが、元々は1912(明治45)年に完成した秋田銀行本店(おそらく1971年まで本店として使われ、以後は大町支店)。
1981年に秋田市に寄贈され、1985年から郷土資料や秋田出身作家の美術作品などを展示する施設として公開されている。
そこから同じ通りを南へ350メートル進んだ、大町五丁目、歓楽街「川反(かわばた)」のど真ん中に「秋田銀行秋田支店」がある。
こちらは現役で営業中
秋田市内(もしくは県内)に1つしか店舗がないのなら「秋田支店」という名称なのは分かるが、秋田市内には本店といくつもの支店があるのに「秋田」支店というのはおもしろい。
興味のある方はWikipediaの「秋田銀行」の項をご覧いただきたいが、戦前の合併前から続く店舗名のようだ。ちなみに、この通りの赤れんが館のすぐそばには、もう1つの地方銀行「北都銀行秋田支店」も存在したが、現在は統合されて閉店した。
建物に注目
窓がサッシで、外壁はきれいだが、玄関は重厚な造り。だいぶ前に1度だけ店内に入ったことがあるが、今風の店舗とは違う、赤れんが館の店舗部分と共通するような昔の面影を残す造りだった。
【2014年4月29日追記】2度目の入店。窓口の客スペースはかなり狭い。窓口は3つくらいかな? 正面入口(風除室と店内の間)のドアは左右に2枚あり、木枠にガラスが入った年代もの。右側のドアの丸いノブはバカになっていた。
以前、とある秋田銀行員が「あの店はかなり古い建物でして…」と話していたから、だいぶ昔に建てられたのだろう。なお、ATMコーナーは後から建て増したものと思われる。
冬の寒い日の光景。
銀行から白いものが通りに流れている
煙?! 火事か! と初めて見た人は思ってしまうかもしれない。
時間・温度・風にもよるが、ATMコーナーの奥・玄関の両脇・裏手の駐車場への通路から、周期的に出ている。

タイミングによっては店から出てきたお客が、ステージに立つ歌手のように白いものに包まれる。
出所は下向きの細いパイプ
正体は湯気です。
「スチーム」などと呼ばれる、重油でお湯を沸かして蒸気を循環させる暖房システムから排出されるものかな?
最近のビルは「冷温水発生機」による暖房が主流だと思うので、スチーム暖房を使っていること自体珍しいが、湯気が建物の前にこんなに盛大に出てくるのはとても珍しいと思う。北国の冬らしい光景だ。
僕の入った高校と大学ではスチーム暖房が使われていた。各室に設置されたラジエーターの上に弁当を載せておくと温かくなったり、使い始めに「カンカンカン」と大きな音(「スチームハンマー」と呼ぶらしい)が出るのが思い出だが、古い話になっていくんだろうな。
※秋田銀行秋田支店は2014年に廃止されることになった。

明治建築の本体は国の重要文化財。

今や市民には「赤れんが館」という呼び名が定着しているが、元々は1912(明治45)年に完成した秋田銀行本店(おそらく1971年まで本店として使われ、以後は大町支店)。
1981年に秋田市に寄贈され、1985年から郷土資料や秋田出身作家の美術作品などを展示する施設として公開されている。
そこから同じ通りを南へ350メートル進んだ、大町五丁目、歓楽街「川反(かわばた)」のど真ん中に「秋田銀行秋田支店」がある。

秋田市内(もしくは県内)に1つしか店舗がないのなら「秋田支店」という名称なのは分かるが、秋田市内には本店といくつもの支店があるのに「秋田」支店というのはおもしろい。
興味のある方はWikipediaの「秋田銀行」の項をご覧いただきたいが、戦前の合併前から続く店舗名のようだ。ちなみに、この通りの赤れんが館のすぐそばには、もう1つの地方銀行「北都銀行秋田支店」も存在したが、現在は統合されて閉店した。

窓がサッシで、外壁はきれいだが、玄関は重厚な造り。だいぶ前に1度だけ店内に入ったことがあるが、今風の店舗とは違う、赤れんが館の店舗部分と共通するような昔の面影を残す造りだった。
【2014年4月29日追記】2度目の入店。窓口の客スペースはかなり狭い。窓口は3つくらいかな? 正面入口(風除室と店内の間)のドアは左右に2枚あり、木枠にガラスが入った年代もの。右側のドアの丸いノブはバカになっていた。
以前、とある秋田銀行員が「あの店はかなり古い建物でして…」と話していたから、だいぶ昔に建てられたのだろう。なお、ATMコーナーは後から建て増したものと思われる。
冬の寒い日の光景。


煙?! 火事か! と初めて見た人は思ってしまうかもしれない。
時間・温度・風にもよるが、ATMコーナーの奥・玄関の両脇・裏手の駐車場への通路から、周期的に出ている。


タイミングによっては店から出てきたお客が、ステージに立つ歌手のように白いものに包まれる。

正体は湯気です。
「スチーム」などと呼ばれる、重油でお湯を沸かして蒸気を循環させる暖房システムから排出されるものかな?
最近のビルは「冷温水発生機」による暖房が主流だと思うので、スチーム暖房を使っていること自体珍しいが、湯気が建物の前にこんなに盛大に出てくるのはとても珍しいと思う。北国の冬らしい光景だ。
僕の入った高校と大学ではスチーム暖房が使われていた。各室に設置されたラジエーターの上に弁当を載せておくと温かくなったり、使い始めに「カンカンカン」と大きな音(「スチームハンマー」と呼ぶらしい)が出るのが思い出だが、古い話になっていくんだろうな。
※秋田銀行秋田支店は2014年に廃止されることになった。