田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

都知事の挨拶回り

2016年08月03日 | 日記
 新都知事の挨拶回りをニュースで見ました。都議会のお歴々の方々や、オリンピック委員会長の森さんの態度は大人げないです。まるで慇懃無礼な団地の高齢者を見ているようです。少しくらい謙虚になれないものかと腹立たしい思いです。もちろん都議の方も選挙で選ばれた人ですから、都知事と同じ立場ですので、上下関係はありませんが、より広く選ばれた人ですから、それなりの対応をしてこそ大人といえるのです。
 
 昔々、国の機関の方(いわゆる資金の供出元)と、地方で打合せをしなければなりませんでした。前日に事務所へ電話があり、不慣れな地方であるから最寄り駅までの出迎えを要求されました。タクシーを使ってくれれば良さそうなものですが、前もっての話があるものと考えました。車中の話は『この地方の名産は何か』と尋ねられました。暗に求められているのかと気を回しましたが、駅の近くの販売所を聞かれましたので、自分達で買い求めると思いました。だって私は国の仕事はしていても、雇い主は地方の代表者、国の役人に謙ることはないと思いました。
 
 役場へ着きました。役場職員への彼らの対応は横柄の一言につきました。大げさですが椅子にふんぞり返り、役場の人の目も見ない態度に、先ほどの車中の思いが吹っ飛びました。集まった議員たちとの会話においても、少しはへりくだっていましたが、自分達の専門用語を多用し、威張りたい議員の怒りを買っている様子がありありとしていました。
 
 予定時間の少し前、町長が現れました。彼らは直立不動で挨拶を交わしました。町長も礼儀をもって真摯に挨拶されました。いつもは方言混じりの好々爺の町長とは別人でした。適確な指示を役場職員に伝えました。部屋を出る直前に「○○君に来てもらってくれ」と指示しました。役場の係長は一瞬、あっけにとられていましたが、すぐに初老の運転手さんが呼ばれました。
 
 町長が笑いながらの視線を皆に向け、次に国の係官を見ながら「次回お越しの際は役場に一報ください。私の車でお出迎え、お送りいたします。彼の運転はあまり安全とはいえませんので、ほんの老婆心です」とニヤリと笑いながら言いました。
 
 会議の終わり頃「田神さん帰り道同じですよね。駅の近くで降ろしてもらえませんか、事務所でも良いですけど・・・」私はOKのサインを送りました。帰りの車中「あの町長さんは肝が座ってますねぇ」と・・・。一応駅まで送りました。別れしな「地場の名産、食べ飽きてませんよね」とお土産の一つを差し出してくれました。遠慮無くいただきました。仕事は予想以上に順調に終えることができました。おしまい。

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