ずいぶん痩せちゃったようだが、7月11日から行方不明になっていた県立高校3年の女子生徒(17)が保護された。よかったねぇ、家出だったのかな。自宅から400メートルのところで発見されたらしい。近くへ戻ってきたのか、それとも初めから近くで身を潜めていたかは解らぬが怖くなかったのだろうか。いろいろ知りたいのだ。申し訳ないが、ただ興味本位で知りたいだけだ。彼女を守るために恐らく詳しいことは語られないだろう。17歳の子供だから許してあげようね。
今から二十年近く前のことだが家出少年を保護したことがある。ゴールデンウィーク過ぎの肌寒い夜だった。深夜12時近くそろそろ寝ようとしていた。当時住んでいた公営アパートは五階建ての二階の西端に部屋があった。部屋の西に金魚公園と呼ばれる児童公園があった。公園の中央に砂場があり、砂場を水面に見立てた巨大な金魚がコンクリートで作られていた。金魚の頂上へは、川原にある角が丸まった扁平な石が埋め込まれていた。石を足場に頂上を目指す遊びが男の子の遊びだった。金魚のお腹には直径1メートルほどのヒューム管が埋められトンネルになっていた。トンネルは屈曲していて向こう側が見えず、幼い子は勇気を振り絞って母親の声が聞こえる側へ這って行くのも勇気が必要だった。今から考えれば随分荒っぽい遊具だった。今の時代なら絶対に許されない遊具であろうが、誰も怪我はしなかった。
私が寝る前に西の窓から公園を眺めたら、金魚公園のトンネルから炎の明かりが見えた。水銀灯で照らされた明るい公園だったが、砂場が赤い光で照らされているのがとても奇妙だった。思わず妻に「公園に誰かが寝泊りしてるぞ。」
実は一二週間ほど前、南に位置する一戸建て住宅で強盗事件があったばかりだった。身の危険も感じつつ、および腰で恐る恐る金魚公園へ行った。もちろん妻も同行である。トンネルを覗くと揺らめく明かりが見える。人の気配も感ずるし、中にいるであろう人の荒い息使いが聞こえる。息使いから怖がっている様子がうかがえた。「誰だ?。顔を見せよ!。」砂のついた靴がトンネルの底をこする音がするばかりであった。妻はトンネルの反対側から、中にいるのが子供であることを見つけた。
「子供だから六ちゃんが声をかけると怯えるよ。私が声をかける。」と言った。「ねぇ、出ておいで、こんなとこにいちゃいけないよ。」と言うと「朝までここにいます。いさせてください。」と少年の声がした。「オシッコがしたいよぉ~。」と幼い別の子の声も聞こえた。一人ではなかった。とにかく妻の声には答えたし、少年二人だったら朝まで仕事部屋で預かって良いと思った。私も妻も、この子供たちは団地の子だと思った。
「君達、この前だけど、ここから近いところで強盗が家に入ってね、娘さんを縛ってお金を盗った。その悪者がまだ捕まっていないのだよ。悪者が近くにいるかもしれないから出ておいで、おじさんとおばさんで守ってあげるからさ。」というと、素直に出てきました。少年は三人でした。学年は忘れてしまいました。一番大きな子が来年中学生、小さな子が小学二三年生だったと思います。その小さな子が出てくるなり「おじさん、おばさん寒いよ、寒い・・」ってぶるぶる震えていました。妻が思わず抱きしめたら「ねぇ、ボク服が濡れてるじゃない、どうしたの。」「うん、川にはまったのぉ・・・ボクが寒いって言ったら○○クンと△△クンが、暖まれってロウソクに火をつけてくれたのぉ。」と言ったのでした。長くなりましたので明日に続きます。
今から二十年近く前のことだが家出少年を保護したことがある。ゴールデンウィーク過ぎの肌寒い夜だった。深夜12時近くそろそろ寝ようとしていた。当時住んでいた公営アパートは五階建ての二階の西端に部屋があった。部屋の西に金魚公園と呼ばれる児童公園があった。公園の中央に砂場があり、砂場を水面に見立てた巨大な金魚がコンクリートで作られていた。金魚の頂上へは、川原にある角が丸まった扁平な石が埋め込まれていた。石を足場に頂上を目指す遊びが男の子の遊びだった。金魚のお腹には直径1メートルほどのヒューム管が埋められトンネルになっていた。トンネルは屈曲していて向こう側が見えず、幼い子は勇気を振り絞って母親の声が聞こえる側へ這って行くのも勇気が必要だった。今から考えれば随分荒っぽい遊具だった。今の時代なら絶対に許されない遊具であろうが、誰も怪我はしなかった。
私が寝る前に西の窓から公園を眺めたら、金魚公園のトンネルから炎の明かりが見えた。水銀灯で照らされた明るい公園だったが、砂場が赤い光で照らされているのがとても奇妙だった。思わず妻に「公園に誰かが寝泊りしてるぞ。」
実は一二週間ほど前、南に位置する一戸建て住宅で強盗事件があったばかりだった。身の危険も感じつつ、および腰で恐る恐る金魚公園へ行った。もちろん妻も同行である。トンネルを覗くと揺らめく明かりが見える。人の気配も感ずるし、中にいるであろう人の荒い息使いが聞こえる。息使いから怖がっている様子がうかがえた。「誰だ?。顔を見せよ!。」砂のついた靴がトンネルの底をこする音がするばかりであった。妻はトンネルの反対側から、中にいるのが子供であることを見つけた。
「子供だから六ちゃんが声をかけると怯えるよ。私が声をかける。」と言った。「ねぇ、出ておいで、こんなとこにいちゃいけないよ。」と言うと「朝までここにいます。いさせてください。」と少年の声がした。「オシッコがしたいよぉ~。」と幼い別の子の声も聞こえた。一人ではなかった。とにかく妻の声には答えたし、少年二人だったら朝まで仕事部屋で預かって良いと思った。私も妻も、この子供たちは団地の子だと思った。
「君達、この前だけど、ここから近いところで強盗が家に入ってね、娘さんを縛ってお金を盗った。その悪者がまだ捕まっていないのだよ。悪者が近くにいるかもしれないから出ておいで、おじさんとおばさんで守ってあげるからさ。」というと、素直に出てきました。少年は三人でした。学年は忘れてしまいました。一番大きな子が来年中学生、小さな子が小学二三年生だったと思います。その小さな子が出てくるなり「おじさん、おばさん寒いよ、寒い・・」ってぶるぶる震えていました。妻が思わず抱きしめたら「ねぇ、ボク服が濡れてるじゃない、どうしたの。」「うん、川にはまったのぉ・・・ボクが寒いって言ったら○○クンと△△クンが、暖まれってロウソクに火をつけてくれたのぉ。」と言ったのでした。長くなりましたので明日に続きます。
最悪の事もと、思っていたけど本当に良かったですね。
関係者は、きっと、ホッとしたでしょう。
しかし、この長い間、どうやって命をつないでいたのでしょうか?
発見された場所は夜は何の明かりも無いところ。
恐怖心は無かったのか、はたまたそれを超越するほどの、精神状態だったのか・・・。
謎ですねぇ。
が二ヶ月以上だものね~
謎だねぇ
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