田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

輸血拒否、胎児と共に死んだ妊婦さん

2015年04月14日 | 宗教その他
 オーストラリアの出来事、教義のために輸血を拒んだ妊婦さんが亡くなったそうだ。その教義を持つ宗教はエホバの証人だ。私の兄一家もこの宗教の信者である。
 
 姪が高校の修学旅行で体調を崩し、帰宅早々入院した。緊急手術をしたと聞き見舞いに行った。義姉が興奮気味に「立派だったワァ~。自分からお医者様に輸血を断わったのよ」とまくし立てていた。その宗教が輸血を禁じていることを始めて知った。さらに子供が快癒したことより、わが子自身が輸血を拒んだことの方を喜んでいるように見え、違和感を覚えた。
 
 その後も我が家に来て、エホバの証人を快く思っていない老いた母に対して「私達は輸血ができない。輸血で増える病気があり、エホバはそれを知っている」と当時恐れられたエイズを引き合いに出した。それを聞いた私は我慢ができず「人の生死に関わる緊急時ならば、ブタの血を飲んでも生きる努力をすべき。輸血でのHIV感染は限りなく低い。しかし輸血しなければ確実に死ぬ人達もいる」と言った。「信じて疑わぬ姉さんが輸血を拒むのはあなたの自由だ。しかし、目の前にいる母は予定している膝の手術で輸血の必要が生じるかもしれない。非科学的なことで脅さないでくれ」と付け加えた。怒り心頭の義姉は、顔を真っ赤にして帰った。 
 
 教えが聖書なのかそれとも他のものかは知らない。知るつもりもない。なぜならそれがその宗教の戒律だと思うからである。意味を理解せぬまま、戒律で己を縛ることに快感を求め、それでも常に不足感に苛まれ、己を鞭打つために街を歩き回るのだと思っている。
 
 日本の暗黒史である国家神道において、戦死は英霊となれるそうだ。捕虜は「生きて虜囚の辱めを受けず」と自決を強要された。一方連合国は捕虜になってもジュネーブ協定の遵守を求めた。ゲリラ抗争の教えでは、捕虜も敵地騒乱を起すことが任務と聞いた。西洋では自殺を禁じた教えなのだろうし、ゲリラにおいては、騒乱を起すことで、わずかでも敵を衰退させるのだろう。
 
 近頃のイスラムの自爆攻撃は神風と似たところがあり、日本と同じく、これからの歴史に長く暗黒時代として残るであろう。どの時代でも、宗教の教えに従っての行動は、個人に悲しみを残し、国家には永遠の暗黒時代を刻むような気がしてならないのだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿