指導力とか決断する力とか・・・

　指導力があるとか、決断することを恐れないことが絶対的に良いことのように言われます。優柔不断の性格はあまり良い意味に使われません。さて私は、こと仕事に関しての決断はとても早いと言われます。その理由は、仕事の上で場数をたくさん踏んできましたので、たいていの難題も過去に経験したことです。全てを経験したわけではありませんが、師匠や先輩の経験を蓄積してきた結果であると思えます。
　近頃ＴＶや新聞で聞いたり読んだりする記事に、『若者に実体験がない。』という意見です。『実体験が無いゆえに、どのような反響を巻き起こすかが考えられず、職場でのふざけた写真を公開してしまう。』などと言われています。
　こんな前置きを聞かされて「あなたはどう思いますか？。」と質問されたらどう答えますか？。まっ先にＴＶや新聞で話した人の名前、顔、評判を思い出し、信用出来るか出来ないかを考えると思います。ＴＶや新聞に載る人だから、名前は売れているでしょう、それだけで信用してしまいます。まして立派な本の執筆者だったりしたら、信用の度合いは大きくなります。
　私はもっともっと、考えるべきだと思います。人は働いている立場で物事を考えるならば、答えはすぐにでるでしょう。しかしその答えが、常識にかなっていなかったり、安っぽい答えだと、なかなか口に出しては言い辛くなります。しかたなく口ごもります。優柔不断になります。
　このような姿勢や考え方が良くないと感ずると、指導力や決断力を示したく、誰もが納得しやすい考えを探します。さらに自分の意見と似たような意見を他から求めたりします。場合によっては、自分の考えに合わない意見を聞こうとしなくなります。このような状況が実体験の不足です。つまり本やＴＶから得た知識や、公演を聴いたりして作者の思想に感化され過ぎると、自分自身の考えを失いかねません。常に自問自答を繰り返した優柔不断で良いのじゃありませんか？。
　終わりに、文頭ではＴＶや新聞と言い、ネットを含めませんでした。なぜならばネットの社会は嘘８割の世界です。かって２チャンネルの西村氏が「嘘を嘘と見抜ける人が使うべし。」と言いました。まさにその通りです。ふざけた写真を公開して有頂天になっている若者の中には、嘘で社会を混乱させている奴もいそうな気がするのです。まともに取り合ったら馬鹿らしいと思う今日この頃です。おしまい。