圧力鍋

　私達は圧力鍋が使えませんでした。妻は長く台所売り場に勤務していましたが、圧力鍋だけは担当を代わったそうです。原因は妻のお母さんが、始めて使った時、突然に吹き出した蒸気に驚き、それ以来お母さんは納戸に片付けてしまったそうです。妻はそれがトラウマです。
　
　私は、学生時代の『腹腹時計（学生運動の爆弾教習本）』で、圧力鍋爆弾とか、消火器爆弾が話題になりました。火薬を使わないまでにも蒸気で大爆発する危険性が怖いのです。
　
　近頃電気式圧力鍋を知りました。妻と相談の結果、一番安く単純な圧力鍋を買いました。さっそく牛すじの煮込みにチャレンジしました。
　
　今まで牛すじなるものを買ったことがない二人、スーパーのお肉屋さんで棚を物色するものの見つかりません。私は牛すじと言うから、きっと筋が目立つだろう、妻はホルモンのような色だろうと思いました。
　
　先日のモールのスーパー、お肉コーナーで赤札を貼っている店員さんに聞きました。棚の一番上の、国産の牛すじ、ニュージーランド産の牛すじを教えてもらいました。
　
　調理は下処理でアクを抜き、圧力５、２０分加熱しました。圧力が下がるまで３０分かかりました。レシピ通りでしたが、下味が濃すぎました。お肉はトロトロでとても柔らかくいただけました。臭みは若干ありましたが、いつもの臭いです。ネット検索の結果、アク抜き下処理を数度、お酒を加えながらすると良いとありました。次回試します。今回は百点満点でした。おしまい。