番犬

　○っちゃんはムシが怖いらしい。庭でムシを見せてあげようと、連れ出しました。いつでもいるムシなのに、探すときは、オンブバッタもアリンコ一匹見つかりません。ムシがいないことがわかった○っちゃんは、元気になり、強気に。○っちゃんはシソの葉っぱやポトスの葉っぱをツンツンしていました。
「ジイ、オシッコ」
『○ッチおりこうだね。お部屋に戻ろう』
「うん、お部屋に戻る」
『階段、気をつけてね』と手をつなぐ。
「ジイ、チめたい。足がチめたい」
○っちゃん、お漏らしちゃいました。きっと葉っぱのどこかでムシを見たのだと思います。娘も、驚くとお漏らししたものでした。

　部屋に帰り、シャワーを浴びさせ着替え、ザワザワしたのに、○太郎君はぐっすり寝てました。ロクがしっかり番犬の役目を果たしてくれたからでしょう。ロクご苦労さんでした。
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