学歴とは

　近頃、芸能界のタレントさんが、有名校を受験する巷のニュースを見聞きした。学歴コンプレックスを克服するためと読んだ。
　
　高校認定を受けていなかった宝塚音楽学院の卒業生で、歌劇団のトップまで勤めた人が大検を受験するのとは、少々意味合が違う気がする。
　
　そもそも学歴とは、それまでに受けた学問のレベルを示すものだと思うが、出身校を示すものが学歴になっている。履歴書に大学名を書かなければ、学歴詐称と言われるに違いない。Wikiによれば、国際標準教育分類では、レベル０から８までの９段階の学歴水準を規定しているとある。
レベル０ - 就学前教育レベル
レベル１ - 小学校レベル
レベル２ - 中学校レベル
レベル３ - 高等学校レベル
レベル４ - 高等教育機関進学準備レベル
レベル５ - 短期大学、専門学校レベル
レベル６ - 大学の学部の学士課程レベル
レベル７ - 大学の大学院の修士課程レベル
レベル８ - 大学の大学院の博士課程レベル

　昔々、昭和50年頃だったと思うが、『記念受験』が流行したことがあった。合格を目的とするのではなく、受験した記録を得るためだけの受験で、東大記念受験を、タレントさんや芸人さんがテレビ番組で試みたことがあった。それが原因では無いだろうが、共通一次試験の足切り制度が生まれた。
　
　学歴とは出身校を知らせしめることよりも、自分が持つ能力、実力、才能を示すもののような気がする。以前短大の非常勤講師を経験した時、学長から「生徒さんには、『短大生だから、高校卒業の人達より能力、実力、才能が優れるように努力して下さい』と話して下さい」と訓示があった。その通りだと思う。