木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

色金山の床几岩

2009年03月21日 | 戦国時代
古戦場跡は、観光地化できにくい、と前に書いた。
その中で、長久手町は頑張っているほうではないかと思う。
中途半端といえば、中途半端なのであるが、一応、古戦場跡を整備して、公園化している。
色金山(いろかねやま)というのは、小牧・長久手の戦いの際、徳川家康が陣を構えた山である。
ここで家康は小牧方面を睨みながら軍議を開いたが、その時に座ったとされるのが「床几岩」であるという。
床几岩は、昭和14年(1939年)に国の史跡に指定されたが、真偽のほどは分からない。
この公園には、立派な櫓も組まれ、なかなかよい展望が得られる。
しかし、それほど多くの人が訪れるわけでもなく、平日などは閑散としていて、誰一人いないこともある。
人は戦いの中から何かを学ばなければならないのだろうが、為政者たちの戦いは庶民にとっては、関係のないことだった。
古戦場跡などは、たいした興味もなくすぐに忘れ去られてしまう。
織田であれ、豊臣であれ、徳川であれ、雄藩であろうと、庶民はたくましく生きて来た。
現代を見ても、自民・公明であっても、民主であっても、庶民レベルとしては同じことかも知れない。
だが、選挙権という武器を与えられている点では昔と大きく違う。
どこが与党になっても同じなのかも知れないが、せっかく与えられた武器は使う必要があるのではないだろうか。


床几岩。確かに立派な岩である。


立派な櫓。上に登るといい展望が得られる。

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