たびびと

世界を楽しく旅しましょう!

世界遺産観光地から開発途上国まで、世界各地の心あたたまる、すてきな風をお届けします。

正体

2012年08月15日 | ペルーの風
「空港のことご存じなんですか?」
「ええ。実は、ぼくはペルーに住んでいて、ときどき日本人観光客のツアーガイドをやってるんです」

なるほど。
この一言で、彼がぼくたちの問題について知っている理由がわかった。
中国人、韓国人、あるいはペルー人ではなく、なぜぼくが日本人とわかったのかの理由は聞かなかった。

話しをしていると、野菜炒め、スクランブルエッグが運ばれてきた。ビュッフェスタイルなので、自分でテーブルまで取りに行く。たった3人の客のために、コックさんが一生懸命料理をしてくれた。ありがたい。

食事中に話をすると、味がわからなくなる。だから、食後に話をする習慣がある。でも、このときは違った。日本人ガイドさんからいろいろと空港のことを聞きたかった。

「この季節はよく大雨が降るんですよ。空港が長期間閉鎖になることがあります。だから、プーノから首都に行くなら、バスの移動の方が確実ですね。

近くのフリアカ空港が閉鎖されていて、今日離着陸許可がでるかはわかりません。でも、とりあえずは、早めにツアーを行って、フリアカ空港に行く予定です。

フリアカからリマに行くのは難しいでしょうね。だから、アレキパ空港まで移動する可能性の方が高いと思いますよ。

どういう予定ですか」

ノエリアに言われたことをそのまま話す。

「そうですか。うちと一緒ですね。フリアカでお会いするかもしれませんね」


ノエリアが決めた計画同様、彼らも早朝の観光をして、空港に移動するようだ。
厳しい日本の旅行業者と同じ判断をしたノエリアはすごかった。


「ではまた」

彼は食事を終えてレストランを出た。

彼の仕事、ペルーに住んで何年になるのかなどをいろいろと聞きたかった。でも、彼は日本人グループの宿泊しているホテルへ向かわなければならなかった。


ぼくが今宿泊しているホテルは結構豪華だと思っていたが、日本人ツアー客は、もっとすごいところに宿泊しているようだ。

大手旅行会社のツアーは、同じ旅行代金でも宿泊ホテルのグレードが一つ上がる。自由度は狭まるという欠点があるが…。
どちらを選ぶかは好みと目的によるだろう。

まだ5時35分。妻にスペイン語で彼のことを話した。




多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
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