たびびと

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油の恐怖

2012年08月22日 | ペルーの風
調味料(アミノ酸)だけでなく、他にも「体によくない、おいしいもの」を食べると、食後にのどが渇くことを書いた。

家での食事だけではない。外食でも同じだ。


化学調味料に関しての面白いエピソードがある。
有名な中華料理コックさんへのTVインタビューでの一コマだ。

「どうしてあなたの店の中華料理はこんなにおいしいんですか」
「企業秘密はないよ。たくさん化学調味料と油を使うからだよ」

この料理人の正直な発言に大爆笑した。


中米の中華料理レストランで、よく中料理の持ち帰りをお願いした。
店で買って家でゆっくり食べる。
中米のレストランでは、どこでも気軽にテイクアウトできる。

量が多いので、食べ残すことがある。
お昼に買う。残ったので、夜に食べようとケースに入れたまま冷蔵庫に入れる。

夕食時にどうなるか。

まずくて食べられない。
特にチャーハン。

ご飯が冷めると、溶けていた油が白くなってごはんの表面に現れる。
すごい量。まるで、コーティングされているようだ。米料理ではなく、油にご飯をからめているような料理に思えてくる。

その一件以来、中華料理店では、しゅうまいなど油を使っていない料理を注文するようになった。




いつもの脱線が長くなった。
さてさてホテルの話にもどろう。

朝食を食べて歯磨きをするために部屋にもどる。

歯磨き粉はつけない。歯の矯正をしていたときに、歯科医院の先生が歯の磨き方をていねいに教えてくれた。
「歯磨き粉をつけると、清涼感にだまされて、かえってよく磨けていない場合が多い」
とのことだった。

トイレをすませて、受け付けに。
5時50分にはチェックアウトが完了。

窓から外を見る。空は曇っていて、雨がふりそうだった。

ホテルのフロントのお兄さんに、おいしい朝食のお礼を言った。
チチャモラターダも飲むことができて大満足。たった3人の客しかいなかったが、ホテルの精一杯の心遣いを感じた。

ロビーに座り、ノエリアを待つ。昨晩よりは幾分あたたかい。

トントントン

誰かが入口のドアをノックした。
目をやると、ノエリアではなく他の女性が立っていた。従業員が出勤してきたようだ。
セキュリティーのためにホテル入り口の鍵が閉まっている。フロントには誰もいない。さっきまでいた男性従業員は食事の準備を手伝いにいってしまった。

怪しげな人ではないので、ぼくが鍵を開けた。